私にもサンタさんが来た!日の事① [あの日から今日まで]
1998年12月24日 木曜日
何事もないように普通に過ごそうと思っても…。
TVのスイッチを入れれば”***でクリスマスイルミネェーションが…”とニュース。
一歩外へ出ればディスプレイは全てがクリスマス仕様。
車に乗ってもラジオから流れるのは”お約束”のクリスマスソング。
どうあがいても、気分はクリスマス・イブとても普通じゃいられない…
プレゼントなど望んではいない”サンタクロース”に会いたいだけだ…
そういう意味で言えば、今日が平日であった事がすでに私にとってのクリスマスプレゼントなのかもしれない。 (少々、寂しい感じは否めないが…)
お仕事が終われば、私のクリスマスは終わり…。
(ホントにクルシミマスだ! げっオヤジギャグ)
「まっ!いっか!!! さぁーお仕事、お仕事」 (無理やりテンションをあげた…)
そんな私の気持ちも知らないで… (当たり前だけど)
この日”彼”が最初に言った言葉は「今日はさっさと終わらせようぜ!」だった。
「どうぞ、おかまいなく。いつも通りでいいですよぉ。(笑)」と言い返すのがギリギリである。私にしてみれば”今日はゆっくりとお仕事したい”くらいの気持ちなのだから…。
ちょっと待って…早く終わらせるのは私の為にではない!”彼”が早く帰りたいのだ…と気付く。
私の望む”サンタクロース”は残念ながら超多忙…。
何があっても届けなければならないプレゼントを”3つ”も抱えた、予約済みのサンタクロースなのだ!!!
≪わかりました!いつもより早く済ませてあげます。≫それが、今の私から”彼”にしてあげられる”たった1つ”のクリスマスプレゼントだと思った。
そして、私は昼休みを返上して頑張った
その甲斐あって?通常なら6:30~7:00に来てもらう最終便の必要がなくなった…。 (私のクリスマスも早く終了となる…)
「やる時はやる女でしょ(笑)」と言って…心で泣いた(嘘)(*^^)v
「じゃあさ、悪いけど最終はいつも通りに来るから、車貸してくれない?」
「えっ!何で?」 (まさか?この人プレゼントも買ってないのかしら?)
「ココカラなら三十分で家まで往復出来るから…プレゼント隠して来る。」
(ソレくらい朝やって来い!)と思って、すぐに前言撤回…”彼”の朝と子供たちの朝は時間にズレがあると思い出す。
「起きてる間に帰るコトは出来ないから”宝さがし”みたくしようと思って…」
そこまで聞いたら”トラックで行け”とは言えない。「はい。どうぞ!」とこっそりkeyを渡した…。 こうして、私のクリスマスは少し延長される事になった(笑)
約束どおり、いつもの最終便の時間に”彼”は帰ってきた…。
「上手くいきそう?」と聞いた。「当然じゃん!」と答えた”彼”のうれしそうな顔を見て、”私のクリスマス”も満たされた気分になった…。
荷物を積み終えて帰る”彼”のトラックを見送り…配送センターのシャッターを閉めている時に携帯が鳴った…。
「今日、どうやってあんなに早く出荷手配したの?」と”彼”からの電話。
「魔法…(笑)」と答えた。
「その魔法って”昼休憩、昼休憩なくなれー”って呪文じゃない?」
「そんな感じだった…かな(笑)」
「やっぱりな…ゴメン」
「クリスマスプレゼントってことで…」
「了解受け取りました。」
「じゃあまた明日。メリークリスマス」
「うん…じゃあ!ありがとう」そう言って切れた。
これで”私のクリスマス”は終わり…と思った。
ところが!!! 終わっていなかった…。
オフィスでは”何も約束のない者”が残り「パーっと飲みに行くか!」的なノリになっていたけれど…それは逆に淋しさ倍増する行為だと思った私は”直帰”の道を選んだ。
そして、それが大正解
「さぁー帰ろう」と空元気を出し、駐車場で車に乗ろうとした時…。
運転席を見ると…
クリスマス仕様のアレンジフラワー
クリスマス仕様のラッピングされた包み
きゃあ私にもサンタさんが来ていた
今日、この車の鍵を開けることが出来たサンタクロース…。
それは、会えるだけでいいと思っていた。私の大好きな”彼”しかいないはず…。
まだ終わっていなかったクリスマス・イブの夜
②へつづく…
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