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真実…そこに隠れた新事実!!! [あの日から今日まで]

彼女はどこまで、どれだけのコトを知っているのかは敢えて語らず、私に全部聞かせて!と促した。

私の思うところを全て聞いてから、”彼”の話との食い違いを知るためなのか?と思った。

とにかく、何も口を挟まず、ただ私の話に丁寧に相槌を打つ…それも、私が言葉に詰まる事がない様にと、心遣いの行き届いた優しさである。 (感謝)

”うん、それで…?” ”その時、美由はどう思ったの?” ”それで、美由はどうしたいの?”

取調室で”落ちた容疑者”のように?何もかも自白した。

  今も社内に残る、過去の事実のこと。

  社長と不倫していると誤解をされていること。

  パーティー会場での”彼”の態度で感じた孤独感。

  ”関係ない”と言われた時の疎外感。

  私がとった手段と、その後”電源が切られる”までの経緯。

全てを聞き終えた彼女から出た言葉…。

「私ね、今、美由が話してくれたコト何一つma-saからは聞いてないよ。」だった。

当然、私は「じゃあ何て聞いたの?」と問う。

”俺、美由のことメチャクチャ傷つけたかもしれない…かも?じゃなくて絶対。”

”彼”から聞いたのはそういうコトだった…らしい。

そして、彼女はこう続けた…

「でも、美由の話聞いて全部わかった気がする。よくもこれだけ複雑に出来たものだわ…。」

「出来た…。って言われても、好き好んでしたわけじゃないよ

「言葉が足りないのよ。美由も…ma-saも…。ほら、あの話と同じよ (笑)」

「何?笑い事じゃないでしょ?」

妻が夫のために自慢の髪を売って懐中時計の金の鎖を買い、夫は妻のために時計を売って櫛を買う…贈った時にはどちらも手元には無かった。っていうお話知らない?」

「ふざけないで…。 少しも笑えない。」 

「わかったから…怒らないで。だって簡単に教えるのシャクだから意地悪したくなっちゃった。」

「何?」

「私がma-saから聞いたこと、全部話そうか?」

そして、今度は彼女が”落ちた容疑者”となって全てを自白…してくれた。

   前に何があったなんて俺たちのことじゃないから、”関係ない”と思うのに美由は必要以上に気にしてるんだ。

   アイツ会社でかるくセクハラされてて、俺もそこそこ心配してたらさ…社長が助けてくれた。とか報告してくるし…。

  会社の上の人間に美由と仲良く話してンの見られちゃ、担当はずされると思ってシカトしたら、気まずい感じになってさ。

  あれだけ怒らせたら、電話くれるはずない…って思っても気になるから電源切ってる。

「まだ、怒る? (笑)」

「…。」

「でも、悔しいから…美由の気持ちは言ってない(笑)」

「うん…。いい…。 (照)」

 「ゴメン、”それはもう終わりだねって言っちゃた。」

「いいよ…。」

「ほらね!言った通りになったじゃない?あとは、美由が自分でやりなよ(笑)」

「…。」

「本当に世話がやける二人 んー仕方ない”言うなよ”って言われたケド…言わないとは約束してないから、言っちゃうかぁー

   奈央≪それってジェラシー?美由のこと好きなの?≫

   ma-sa≪そうゆうコトなんじゃね?多分…。言うなよ!≫

「あのね美由。試験問題と解答が解ってて受験しない浪人生はいないよ(笑)」

「浪人生???はひどくない(笑)」

「現役って年じゃないわよ。がんばれ受験生

こうして、かなり無駄なまわり道の末、真実と一緒にうれしい新事実を受け取った…。

けれど、今はまだその時期ではない…。ただ、身動きさえ出来ない暗闇にいた私の目の前に、突然!眩しいほどの光が降り注いで来たのは間違いのない事実である。


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