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オーロラ [映画[2007]]

出演:マルゴ・シャトリエ、キャロル・ブーケ、フランソワ・ベルレアン、ニコラ・ル・リッシュ、アントニー・ムノ他

監督:ニルス・タヴェルニエ

原題:AURORE                                   2006年 フランス

昔々とある王国に、オーロラというとても美しいお姫様が暮らしていました。オーロラ姫は踊るのがとっても大好きです。でも、何故か彼女の王国では踊ることが禁じられているのです。でも、そんなことはお構いなしに、彼女は来る日も来る日も踊りまくってます。
その様子を父王は、物陰から望遠鏡で覗いて苦々しく思っておりました。

何不自由ない暮らしをしていると思っていた王様ご一家ですが、なんと王国の財政事情は火の車だったのです。今にも破産しかねない状況に、側近(悪)は姫の縁談を耳打ちします。
今まで一度も考えたことがなかったのですが、姫もそう言われればお年頃。これを機会に姫の縁談がまとまり、ついでに王国の危機も免れれば・・と、甘言に惑わされる王様。彼は側近の言いなりになり、姫の意見など無視して話を進めてゆくのです。

姫の縁談の為に、先国に贈る姫の肖像画を書かせるために、一人の貧乏そうな画家が呼ばれます。そして当然の成り行きで、お互いに惹かれあってゆく二人・・・・
愛は運命を変えることが出来るのでしょうか???


パリのオペラ座が全面協力をして作られた作品です。(パリ・オペラ座のエトワールが3人とダンサー多数出演)

どこからみても、ちょっと間延びした印象しか与えない冴えない『ニステルローイ顔』の男性ダンサー。パリ・オペラ座バレエのエトワールである『ニコラ・ル・リッシュ』が演じてるんですが、これ、彼の跳躍を先に見ていたら、完全に彼に惚れてましたね。間延びがどうのこうのなんて全然気づかぬまま、うっとり~としていたかもしれないです。いや、確実に(笑)
ひとたび踊りだすと、ダンサーって変わりますよね~。うわぁぁぁぁ・・・・忘れていたモノが・・・(笑)

彼が踊るのは物語が終盤に入ってからなんですが、さっすがプロのダンサーです。踊り以外でも一つ一つの動きがバレエだもん(笑)逃げる時の姿勢も、死体となって馬に担がれてる時も(笑)

主役のオーロラ姫には、パリ・オペラ座バレエ学校の現役生であるマルゴ・シャトリエが大抜擢で出演してるのですが、彼女16才になんて絶対に見えんぞ!!(笑)

オーロラ姫の頑固親父王は、料理の上手い刑事(トランスポーター)兼人情のかけらも持ち合わせない学校長(コーラス)のフランソワ・ベルレアンじゃないですか~。今回の役柄は、もろコーラス寄り。身近な裏切りに気づかずに、最愛の娘を不幸に導くバカ親父を熱演してます。

各国のダンスを踊るダンサーも、素敵な人がかなりいましたよ。細かくは見れなかったけどね。

あと、最大の注目は、オーロラ姫の弟王子を演じたアントニー・ムノ(Anthony Munoz)くん。これがまた美っ少年で。むちゃくちゃかわゆいですよ。無理やり成長したように見せかけたシーンでは、ちょっと不自然だったけど(笑)


バレエ作品と同じように各国の踊りが入るんですが、これまた『日本』がビミョーで(苦笑)
前後のアラブ系と東欧系?はかなり素敵だったんですが、日本だけが妙にヘン。
なんで忍者もどき?の坊主と貞子なのよぉぉぉぉぉぉ(笑)
日本(ジパンゴ)王国の王子を演じたのは、竹井豊さんというダンサーです。ご存知でしょうか?私は全然知りませんでした。
解説を見てみると、このジパンゴの踊りは『暗黒舞踏』を根底においてるみたいです。そして、竹井豊さん本人の振り付けによるものらしいですね。でも・・・・・今一番注目されてる日本の踊りが『暗黒舞踏』って・・・・具体的にどんななのでしょうね?あぁわからん。


クラシックな題材の中に、前衛的なダンスが散りばめられていて、そのアンバランスさが程よくマッチしていて良かったと思います。

公式HP--→ http://www.aurore.jp/


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うるる

ニコラに惚れました?(笑)
私はニコラに惚れてます。いいですね、ニコラ♪v(*'-^*)^☆

バレエファンには、ニコラは素敵だけど映画としてはビミョウな評価なんだけど、ニコラのほかにも美少年くん(笑)とか忍者もどき?の坊主と貞子(苦笑)とかいろいろ見所もありそうなので、ぜひ見なくては。ミニシアターで気長に待ってたらやるかな~~。その前にDVDが出るかしら。
by うるる (2007-01-17 08:20) 

まみりん

うるるさん、こんにちは~。
ふふ・・・ニコラ、いい感じですねぇ~。実は踊っていない時もいいな~って思ったのですが(笑)
作品そのものの評価は・・・・・ん~・・・古きよき時代の映画と思えば、納得できないこともないかなぁ・・・カトリーヌ・ドヌーブとジャック・ペランの『ロバと王女』の雰囲気にも似てる感じですし。
ただ『踊り』を期待しちゃうとダメかもしれないですねぇ。ほとんどオーロラ姫のソロのみっぽい作りですから~。
ん~・・・テッシー(笑)を受け入れているうるるさんだから、もしかしたらジパンゴの踊りも受け入れられるかもしれませんねぇ。私は観ていてなんだか恥ずかしくなってしまったのですが(笑)
監督もいい感じなんですよね~。
by まみりん (2007-01-17 17:34) 

ange

面白そうですね!!これはこちらでも上映するので楽しみです。
(来月下旬ですが。。何でも遅い~)
「ロバと王女」っぽい雰囲気というのもワクワクするわ~♪
ニコラに注目して観ます♪
オーロラ?と聞くと、ディズニーのオーロラ姫しか浮かばなかったんですけどぜんぜん違うんですね。
ジパンゴの踊りは微妙そうですね(*^^*)
by ange (2007-01-18 22:21) 

まみりん

angeさん、こんばんは~。niceありがとうございます。
あぁ、なんというか映像の雰囲気がロバと王女に似てるのであって、あれほど明るいノリではないので、ちょっと違う感じかもしれないです。
同じようにお城が舞台になってるので、そう(単純に)感じてしまったのかもしれないですぅ・・・。ロバ・・の方は明るいミュージカル調ですが、こちらはほとんど明るさはないですね~。
踊りも、バレエの舞台などと比べるとめちゃくちゃ少ないのですが、少ないなかに凝縮された濃密さは味わえると思うので・・・・軽く観てください!!
by まみりん (2007-01-18 23:25) 

私の友人は暗黒舞踏の踊りを観た後に発した姫の一言、
「あの王子さまったら、ひどいのよ」に卒倒したそうです。。。
by (2007-01-19 12:29) 

まみりん

おりょんさん、こちらにもniceありがとうございます~!
そういえば言ってましたねぇ、姫。素敵な口実が出来てよかったじゃない~、って思いましたが(笑)
でも・・・あの小麦粉だか漆喰だかの演出は、ちょっと先を行き過ぎてたように思うのですが・・・。私なんかじゃ一生追いつけないくらい先を(笑)
この監督さんは、あくまでも『映画』として撮りたかったんでしょうね。バレエを観たきゃ、専門のDVDでも観てくれよっ!って感じで(笑)
by まみりん (2007-01-19 15:13) 

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