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ランド・オブ・プレンティ [映画[2005]]

出演:ミシェル・ウィリアムズ、ジョン・ディール、リチャード・エドソン、ショーン・トーブ他

監督:ヴィム・ヴェンダース

原題:LAND OF PLENTY           2004年 アメリカ=ドイツ合作

10年ぶりに伯父を訪ねてアメリカに戻ってきた少女と、ベトナム戦争で病み、更に9.11で精神に大ダメージを受けた伯父とのふれあいを描く。

ベトナム戦争で受けた傷の後遺症に悩まされているポールは、9.11以後【自主的】にアメリカを守る任務についている。監視装置を積み込んだ改造バンでL.Aに散らばるアラブ系の住民を、独自に調査・監視をしていたのだ。
そんな中、ポールのマークするアラブ人達に不審な動きが・・・・・

一人の少女が、L.Aの空港に到着する。彼女はラナ。アフリカとイスラエルで育ったアメリカ生まれの女の子だ。亡くなった母親の手紙を、母親の兄である伯父に届ける為に出てきたのだ。
長い間母と伯父の間には確執があった。その為、母の出す手紙は1通も伯父の元には届いてなかったのだ。

なんとか昔の住所を頼りに伯父らしき人物を特定できたのだが、やはり彼はどこか病んでいるもよう。ラナは、伝道所に身を寄せホームレスに食事を配る仕事をしながら、なんとか伯父とコンタクトをとろうと試みる。

偶然にもポールのマークするアラブ系の男が、この伝道所に出入りしている事がわかった。姪からの連絡を受けて最初は面倒くさがったポールだったが、姪を利用して彼に近づくことを計画する。がしかし、その目の前でアラブ人が何者かに殺されてしまう・・・・・。最後に“トロナ”と言い残し・・・
トロナをキーワードにアラブ人の肉親を探すラナ。執念の調査でアラブ人の身元が割れ、唯一の肉親に遺体を届ける為、“トロナ”へ向かう。勿論ポールの目的は違うのだが・・・・・


病んだ伯父を温かく見守るラナの表情がいいですね。やわらかくって。

伯父さんの行動は狂信的なんですよ。もう、アラブ人とみたらテロを企ててると決め付けちゃって。過激な作戦に出たりもするのですが、どうにも空回りしちゃうんです。そこを笑っていいのか、真剣に受け止めなければいけないのか、ちょっと難しい題材ではあります。

9.11以後のアメリカの病んだ様子、自信を失った大国の様子、ん~・・・・・。

『犠牲者は、自分の報復の為に人々が殺されるのを望んではいない』というようなセリフがありました。9.11の事に思いを馳せながらそう言うのですが。
悲劇の連鎖が起きるのだったら、誰もそれを望まないかな。復讐を望むのは遺された人たちです。

反戦映画なのでしょうか?と思ったらちょっと違ったみたいですね。作品のテーマは、『不正や欺瞞、人を迷わせる愛国主義、誤った情報の操作といったもの』らしいです。

このいっちゃってるポールを演じたジョン・ディール、ごま塩っぽいおヒゲがセクシーな人ですねぇ。
ラナ役のミシェル・ウィリアムズは、私は知らなかった女優さんなんですが、ドーソンズ・クリークなどで人気者だったらしいです。今流行りのちょっと厚めのセクシ~な唇がいいですねぇ。むっちゃくちゃ美人っていう感じではないけど、不思議なかわいらしさがあります。
脇役もなんか味があって面白い人を使ってますね。

これ、私のあこがれのハマーが出てくる~。ってちょろっとですが。
きっと一生乗ることは出来ないんだろうな~。ん~、あこがれる~。で、そのハマーって“ハンビー”の一般向けモデルなのね~、知らなかった。セリフの中で、『ハンビー』と言ってるのが聴こえた気がしたので調べてみたら、そう書いてあった。素敵なハマーはこちらから・・・→ http://www.hummer.co.jp/index.html ん、関係ない話に逸れてしまった。

よくわからないけど、何かが心に残る作品です。
第61回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品 ユネスコ賞受賞作


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