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メトロで恋して [映画[2005]]

出演:ジュリアン・ボワスリエ、ジュリー・ガイエ、ミシェル・オーモン、サッシャ・ブルド他

監督:アルノー・ヴィアール

原題:CLALA ET MOI                  2004年 フランス

フランスはこのような形式の作品がすきなのでしょうか??オゾン監督の『8人の女たち』でもそうだったけど、ストーリー的に無理があるところでのミュージカル風の描写・・・・その無意味な感じが好きではあるのですが(笑)

そろそろ結婚をと考えるアントワーヌには、恋人が居ない。どこかで運命的な出会いがあることを信じ日々を送っているのだが・・・・。そんな彼の目の前に素敵な女性が。地下鉄で向かい合わせの座席に座ったクララだ。彼女に一目惚れしたアントワーヌは、なんとか彼女の気を惹こうと筆談を始める。その奇をてらった作戦が成功を収め、なんとクララは降り際に電話番号を書いた紙を手渡してくれた。そして2人のラブストーリーは始まるのだが・・・・・・・・・・・・

 

フレンチ・ポップスの軽快なリズムに乗せて綴られる、セルフィッシュ男の恋物語。 題名から甘い男女の恋愛模様を想像したのですが、『おいおいっ』と突っ込みを入れたくなる展開で、思わぬほうへと観客を連れ去ってくれます。そしてそのまま置いてきぼりにされてしまい、一体私達はどうしたらいいのか??的虚脱感に襲われる、不思議な映画です。

もう、勝手すぎるんですよ、アントワーヌ。幸せな時はもう目一杯楽しんでるのですが、さすが身勝手君、ちょっとでもほころびが見つかると、ボロボロと崩れてしまって・・・・・。親しくなるにつれて干渉も大きくなってくるし。独占欲が出てくるのも解りますが、でも一々趣味にまでケチつけたり、わざと傷つける言葉を選んで言わなくてもね~。この男、きっと本物の幸せは手に入れられないぞって感じでした。でも、人のふり見て我がふり直せ、ですね。反省する点が沢山見つかったわ~。

アントワーヌは友人にことあるごとにクララが『理想の女性』であることを繰り返し言うのですが、それに対して『理想の女性が病気だといけないのか?』の問いかけにはきちんと答えられないままです。うむむ・・・理想、理想と口ではいうものの、やはり現実的な問題を突きつけられたときにとる態度ひとつで、その人の人間性ってものが出てしまうんですね。いや~、勉強になりました。

結局この2人、別れますよ。最悪な状況下で。とっても現実的ですね。(ゆるくネタバレです。)


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コメント 7

うるる

この隠し文字っていうか、黄色文字っていうか、ついつい反転させて見たくなっちゃうね。
身勝手女が増えている中で、これは身勝手男の話ですか~ぁ。
最近よくおフランス映画見てますね~。
私は結局あの~5つの~(なんちゃら・覚えれない)も見れなかったよ~。
by うるる (2005-10-08 21:13) 

まみりん

うるるさん、こんばんは。
あぁ、逆効果か~・・・隠した方がいいかな~っていうのを入れてるのですが、反転を強調させちゃう結果になってますね。ちょっと反省。
今度からはこっそり入れようかなー・・・
ほんと、最近おフランスの映画、続けて観てますね~。あのまったり感はいいし、映像的には綺麗なものが多いのですが・・・・・内容的にシビアなものが多くて。これもお国柄なのでしょうかね???
5つの・・・は、DVDで十分だと思いますよ~。
by まみりん (2005-10-08 23:28) 

うるる

おフランス映画といえば、先日BSで「愛と哀しみのボレロ」が放映されたんだそうですね~~。BSないから見れなかったけど、今度借りてみるわ~~。ジョルジュ・ドンのボレロ楽しみ!!(ちょっとヴァル・キルマーに似てな~い?)

で、監督つながりで「男と女」・・・Ⅱがあったの知らなくて、忘れかけたⅠと合わせて予約リスト上位にすべりこませました。この映画、好きなシーンがあるんだよな~~・・・ってこれきのうどこかに書いたような気がするけど、まさかここじゃないよね;・・・自分のとった行動を最近すぐ忘れる(~_~;)
by うるる (2005-10-09 11:44) 

まみりん

うるるさん、こんばんは。
木曜日にしてたみたいですね~。ざ~んねん、最近番組表とかも熟読(笑)しないから、終わってから「あっちゃー」ってこと、間々あるんですよね。
ヴァル・キルマーってかっちょよい頃の??
「男と女」のコメントは、ここではないですよ~。たぶん(笑)私も物忘れが酷い(笑)って、笑ってられないんだけどね。
by まみりん (2005-10-09 18:48) 

かえる

ぼんそわ。
ネット上のフランス映画のレビューは少ないので、
すかさずまた私がやってきましたー。
大人になりきれない男の物語として、私はなかなかおもしろく観られました。
おもしろいっていうか、彼女の立場ではとてもしんどかったけど。
彼が大きく変わるのは難しいとは思うけど、ちょっとだけ成長したのじゃないかなー。

ルルーシュの『男と女』は大大好きですー
by かえる (2005-10-11 00:24) 

うるる

ああ、私の「男と女」のコメントは、自分のブログのダンマガ2冊・・・のところで書いてました・・・笑

かえるさん、こんにちは。素敵ですよね、男の女。
でも、最後に見てから随分日がたつんですよ。DVDでは見たことないから
今度借りるようにしてるんです・・・Ⅱも同じキャストなんですってね。
しかし、その前に今借りているのをなんとか見て返さなきゃ・・・。

ヴァル・キルマーは今でもかっこいいと思うけど、「アレキサンダー」はいけませんでしたねえ(不細工にしすぎです)。
今度トップガンがまた上映されるんでしょ(うちのあたりじゃやらないけど)。
あのころよりもうちょっとご成長された「ヒート」のころがよかったなあ。
あ、でも「ドアーズ」も好きよん。よくなかった?(汗)ま、個性的よね~~。
by うるる (2005-10-11 02:14) 

まみりん

かえるさん、おはようございます。TBありがとうございます。
そっか、女性側の目線で観ちゃったから、どうにも理解できなかったんですね。とにかく所詮口先だけのオトコなのかと、ちょっと「むっ」っとして観てました(笑)
だいたい、その病気のオチはないだろ~・・って思っちゃって。でも、これからが楽しみな監督さんですよね。パリの街が素敵だったからかもしれませんが、映像はとっても良かったです。
明るい展開にも、その逆にも、フレンチポップスって合いますよね。不思議です。

うるるさん、おはようございます。
男と女、私もリストに入れよっと。
ヴァル・キルマーは、ドアーズというより・・・・・駄作『トップ・シークレット』を思い出しちゃって・・・苦笑。あの無駄に真面目な顔の演技が忘れられません。
トップガンは再上映されてましたね。こちらではもう終わりましたよ。観に行かなかったけど。
by まみりん (2005-10-11 08:41) 

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