リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 [映画［２００５］]
出演：ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ドン・チードル、マイケル・ウィンコット他
監督：ニルス・ミュラー
原題：THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON ２００４年 アメリカ
１９７４年２月に、民間機をハイジャックし、そのままホワイトハウスに突っ込もうと計画した男の、その決断に至るまでの経緯を追った作品です。
平々凡々とした日々を送るセールスマンのサム・ビック。彼は何をやっても上手くいかなかった。それを自分の性格のせいだと認識して修正することができなかった彼は、自分が現在こんな状態なのも、すべていい思いをしてるやつら全てのせいだと言わんばかりに、焦りと怒りを（勝手に）募らせてゆくのです。
望んでいた別居中の妻との復縁もままならず、計画中だった起業の行方も資金繰りがうまくつかずに、このままでは全てがダメになってしまう。そして更に焦りを募らせるのですが・・・・・。
彼は、このハイジャックの計画名を自ら『オペレーション・パンドラズ・ボックス』と名づけ、その一部始終をカセットテープに吹き込んでいた。そして手作りのガソリン爆弾と共に、空港までやってきたのであったが・・・・・
－おどろきのあまり、茫然自失のラスト１５分－ はぁ・・・・確かにそうですね。おぃおぃお～～ぃ、そうくるか～？！そういくか～？！な、あまりにもな展開に、驚愕です。そもそもスタートさえ出来ない男が、無理やりスタートをきってしまったので、もう１から狂っちゃって、どんどん悪い方へ、深みへはまってゆくんです。もう、なんだかなー。
最後の展開も、『もうっ！！』って感じでしたが、全般的にこのサムって人の行動は、見ていてもどかしいんです。もっと落ち着けば、もっと周りを見渡せば、きっと違う結果が得られるのに・・・・。何事にも後ろ向きで・・・。
悪い方への転落っていうのは、転がる度に大きくなっていって、もうどうしようもなくなるって事ですよね。転がる前に止めるか、さもなくば一刻も早く自分で気付いて止めれるかが大きなカギになりますね。でもね、きっと悪い方へ行ってる時って、気付かないんでしょうね。冷静にならなきゃね。
何度も書きますが、私は『俺たちは天使じゃない』の頃のショーン・ペンが好きでした（デミ・ムーアとの共演ね）。最近は、渋さばかり目立つ演技（この作品は除く）が続いてるので、ちょ～っと息抜きをかねて軽いコメディタッチのものにも出たらよろしいのに。
ショーンのお兄ちゃん役で、マイケル・ウィンコットが出てるんです。渋い役者さんですよね。声が低くてゼグジー（笑）な感じ？？声だけで彼と特定できるほどのダミ声です。『三銃士』で、三銃士の敵「ロシュフォール」役をしていた人です。あの声故にか、はたまたあの顔故にかは定かではないですが、悪い役がよくまわって来ますね～。でも、そんなお茶目な悪人ぶりが好きですけど。
おっと、忘れかけてましたが、これの製作総指揮にレオナルド・ディカプリオの名が・・・・。
こんばんは～
＞悪い方への転落
ダークサイドへの・・イメージが抜けない～。。。
いったん、転がり出すと自分では止められないんでしょうね。
最後の暴走は完全に自分を見失っていましたものね。
誰か冷静に受け止めてあげられる人がいれば良かったんでしょうが。。
確かに最近のショーン・ペンは苦～い表情ばかりですね。
TBさせて下さいね。
by ange (2005-07-12 22:53)
angeさん、こんばんは～。TBありがとうございます。
あぁ～そうですねぇ。今、悪いほうって言ったら『ダークサイド』ですもんね！！
自分のダメなところって、いっくら周りの人に言われても、最終的に自分で気付いて直そうと思わない限り、ダメですよね～。難しいですよ。
傍で静かに間違いを訂正してくれるような、人生の『師』を持ちたいもんですよね。
by まみりん (2005-07-12 23:24)
あははは～
ａｎｇｅさんと同じく、ダークサイドに堕ちていくサムが頭に浮かぶ。
でも、設定、状況は違えど、サムもダークサイドに堕ちていっていますね。
それも、アナキンと同じく誰にも止めてもらえず自分から。
切ない男でしたけど、要はダメな男なんでしょうね。
ダメな奴ほど映画の主人公にはもってこいです。
by (2005-07-13 01:19)
トチオさん、こんにちは。TBありがとうございます。
サム、ダメなヤツでしたね。なんか可哀そうになります・・・・が、ぎゅっと抱きしめてあげたい可哀そう加減ではないのですよね。あの苦悩のシワ故にか？？（笑）
もっと軽い役を演じてほしいですよー。何かあったのかな？？？ショーン・ペン。
by まみりん (2005-07-13 12:21)