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保育園の観察(2)クラス構成 [こどもモノがたり]

今日書いた記事(http://blog.so-net.ne.jp/mamaru/2007-02-22)があまりにも長いので、記事の内容を見直して2つに分けた。そのほうがそれぞれにわかりやすいと思うので。

で、前の続きでいくとうちの保育園というのは、学年別のクラスに分かれている。

土曜日の保育では、その学年がなく、混合で保育されるので、土曜日にも仕事がある私はその機会がうちの子にとって、非常にすばらしいな、と思っていて、実は少し心待ちにもしていた。

私自身が、朝起きると父の友人?がリビングで寝ていたり、母などの友人が遊びに連れていってくれたり、と、いろんな年代のいろんな人間とふれあって育ってきた人間で、そもそも社会は「同じ」人間などがいないのだから、年齢もいろんな人とふれあうのがいいと思っている。
ということで、今も友人達を家に呼んだり、実家にでかけたり、いろいろな機会を用意している。

子ども同士にしても、月齢や年齢が違ったり、関心が違ったりして、できる・できない、があるのは当たり前で、そういう違いを目にしたときに、「僕はできない」と諦めるのではなく、できる人が「かっこいい!」って憧れて、できるようになったり、できるように挑戦したりする、そういう気持ちが持てることが大事なんだと思う。

ちなみに、この点が、我が家でのお絵描きで頭の痛いところ・・・ママの方が上手で僕にはできない・・・と諦めたりするんだよね~。そういう意味では、キャラクターは馴染みやすい反面、親がちょっと器用だと描けちゃって、描けない自分に劣等感を感じちゃうんだろうね。シュタイナーの本で、「教師は大人のすごさを感じさせるために子どもには絶対にできないものを一緒に作る」とあったけど、我が家では、今、お絵描きでそういうスタンスを作った方がいいかな、と思うんだよね・・・。

お絵描きについていえば、私が子どもだった頃、憧れ?は、たぶん木の葉さんそのもので、でも、彼女は圧倒的に力量があったし、そもそも子どものために絵を描くというのではなく自分が好きな絵を好きなように描いていたから、私はお絵描きが好きになった。一方、1つ下の弟は、たぶん、私のお絵描きと自分を比べていたんじゃないかと思う。近かったからね。後で聞いたら、「たぶん、そういう風にはできないって思ったから、僕は音楽をやったのかもしれない」って言ってた。私から見ると、実は彼の作品はアートに満ちていて素敵だったんだけど・・・彼にはそうは見えなかったらしい。面白いよね。でも、そこで違う世界でやってみようとしたその選択はそれはそれですばらしいと思うけど。

ただ、諦めるだけで何もやらない・・・それだけはやめてほしいのよね。

・・・おっと、話がそれました・・・

保育園でも4月生まれのちょっとお兄ちゃんが憧れだったり、自分の知らないウルトラマンメビウスを知っているお友達がかっこよかったり、そうすると、長男は、そういうお友達の姿や話しから、その能力や情報をちゃあんと吸収して自分で考えて、いろいろやってみて、自分のものにしていくから、面白いのだ。「同じにしなくちゃ!」と親が焦って教えたり、与えたりする必要は何にもない。

クラスは0歳児・1歳児・2歳児・3歳児・4歳児・5歳児の5クラスがあるのだが、生後6ヶ月から入園するこの保育園では0歳児クラスは4月の時点では9月生まれ(入れればうちの次男!)が最年少になり、4月生まれの子はほどなく1歳になる。ということで、この時期の子どもの1ヶ月の違いといったら、限りなく大きいので、ほとんど個別対応にさまざまな保育がなされている。ゆえに、1クラスの保育に携わるスタッフの数も多くなっている。

では、そのスタッフの数が少なくなるとき、ある程度、「集団」で動けるようになるのはいつか?と思うと、それは3歳児クラス。つまり、長男は4月から、いわゆる集団行動の時代に入るわけ。運動会の光景などを見ているとよくわかるのだが、0~2歳児クラスまでの子は、親がいると、椅子に座っていられず、親を見て泣いたりする。つまり、親から、本当の意味で、自立している存在ではないのだ、とわかる。それが3歳児クラスになると、泣いている子がいなくなるから不思議なモノ。4歳くらいが、どうも、親離れの目安、基本なしつけが完了する時期のようだ。

ということで、「乳児」と「幼児」という区分が、存在し、それが、ちょうど3歳まで、と、4歳から、になっていて、これはモンテッソーリの区分なんかと一致するから、成長とはそういうものだとわかる。
そして、同一クラスの中にも複数の成長の段階があるんだってことも、それが当然ということも。

と思うと、長男はまだあと少し乳児の世界なんだなー。ずいぶんお兄ちゃんになったけどね。

こどもって、すごいゆっくり育つんだなって、こう振り返ってみるとわかるよね。

今朝も、3年弱毎朝毎夕通っている道で、当時から、本当に毎日ずっと言ってるはずなのに「挨拶しなさい!」とか、「信号を気をつけてね」と声をかけている私に気づいて、毎日、毎日、同じ場所で、同じように言葉をかけて、3年間経っても、こどもってできないんだよなーって(余談だが、5歳のお兄ちゃんママも、まだ交通ルールは駄目、やっぱりひょいと出ちゃうわよ!って)。

知らない公園に連れていって、おもしろさからいろんな親にとっては「危険」な行動をして、危ないと心配して止めたり(あ、私はあまり止めないけどね。命にかかわらなければ痛い目みないと分からないこともあるし・・・人に迷惑をかける、危害を及ぼす、命にかかわる以外のことはとりあえずやらせて見守っている、もちろん、すぐ手を出せる距離でね)、叱ったりしなくちゃいけないこと。それって、「自然」だよね(笑)。だって、毎日年間250日保育園通ってたとしたら、うちは朝晩で1000回以上同じような道で同じようなことを言ってるのに、まだできないんだもーん!

ある意味、おむつが、取れるときには1週間もあれば、ひょいと取れちゃうことが実は奇跡なのであって、大人が毎日ふつーにやっているいろいろな動作は、こどもにとっては超難しくて、わからなくて、複雑怪奇な世界なんだよなぁ、って。

それと一方で、モンテッソーリもそうだし、発達心理学の研究でもわかっていることだけど、こどもが「できる」ようになるときって、こどもの中で決められた時間の決められたタイミングであって、環境にそのタネさえあれば、教え込むことでそれを早めたり遅めたりするのってすごく不自然だし、そんなことで一喜一憂するのはあほらしいのではないか? その能力を育てたいのなら、環境の揃え方とか、日々の遊びやおでかけ、言葉かけや関わり方で親が頭を使って工夫すればいいのであり。

我が家の長男がこないだ絵本を作った話題(http://blog.so-net.ne.jp/mamaru/2007-02-11-1)見方によっては、「すごいおりこうな息子さんね!」と言われそうだけど、たぶん、これ、うまくタイミングが合えば、このぐらいの時期のこどもは誰でもできることだ。

前に、懇意にしている発達心理学の先生から教えていただいたこの本でも明らかなこと。

発達心理学―ことばの獲得と教育

発達心理学―ことばの獲得と教育

  • 作者: 内田 伸子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


いやはや、また長い記事になった!

・・・なんてことをふまえて、こどもの生活習慣の躾のやり方とか、おもちゃのこととか、保育園の育児の観察結果を別途書いてみたいと思います☆


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ayaking

これまた面白い興味深い記事でした。
ayakingは育児ってのがイマイチわかってなくってmamaruさんみたいに本を読んでそれを自分で受け入れて自分らしくアレンジして
みたりとかそういう発想がないからいけないんだろうな・・・なんて思いました。
はる吉はまだ2歳、なにもできないって言えばなにもできないし。
思ったよりもできるっていえばayakingが想像してるより子供よりなのかもしれない。
mamaruさんの記事を読んではる吉を過信してはいけないということと
はる吉を信じてあげれる勇気をもたないといけないなって思いました。
by ayaking (2007-02-22 22:19) 

mamaru

いやー、深く考えなくていいのかもしれませんよ(^^)
私とか、考えすぎて分からなくなったりするもの。たはは。

育児って、けっきょく、待つこと、だそうですよ。
子どもが育つのを待つこと。
そのために、どうやって支えになれるか、なのかな、って思います。

例えば、遅刻しそうになるからと急がせることが多いのならば、少し早めに起きて(そのためには少し寝る時間を早める必要もあるかもしれないけど)、少し早めにでかけられるように、少しだけ生活のリズムを変える。

そんなちょっとした日々の積み重ねが、ストレスなく楽しく子育てできるんじゃないかなぁって思うのよね。

ayakingさんは、ラレーチェリーグの集いとかに参加されているんでしょ?
そういうところでは、こういう育児の話とかしないの?
先輩ママとかに聞くのも結構面白いと思うよ~。
by mamaru (2007-02-23 13:17) 

あっこ

私も、よほど危なさそうでなければほっておく派だな。
理屈ではまだまだわからないので、多少の痛みを伴うことによって、
ベットからはゆっくり降りる、とか廊下は走らない、とか
少しずつうちの娘も学んでいるような気がする。

待つ、ってなかなか難しいけど、たまに自分を振り返って
余裕がないのかな?とか気がつけるようにしなくてはと
思うんだよね。
仕事復帰してから、それができるか少し心配・・・
by あっこ (2007-02-23 14:56) 

mamaru

仕事復帰近いものね。今のうちに蜜月を楽しむとともに、ちょっとママの羽のばしもしておくといいかも。
それと生活のペースを今のうちから少しずつ保育園タイムに合わせておくと、園デビューと慣らし保育が楽かもしれません。
特に朝の起きる時間から出発の時間まで。それを早めに支度ができるように親子ともに1か月かけて慣れておくと、仕事復帰がスムーズですよ!

あとは、しばらくは週末のお遊びをおとなしく我慢かな。
結構最初のうちは疲れたり病気もするしね。
無理すると、親も仕事のペースがつかめないうちに、ばたばたするし。

少しずつ準備を進めていけば、たぶん、意外と慌てないかと思います。
最初は朝の準備が一番心が穏やかじゃないから、それをなんとか慣れておくと、平和に過ごせるんじゃないかな。

あと、イライラしたら深呼吸!
もしも、朝怒っちゃったら、お迎えのときに思い切りにこにこして嬉しく迎えてあげて空気を切り替える、とか。
大丈夫。なんとかなるよ!
by mamaru (2007-02-23 19:29) 

ayaking

ラレーチェは母乳育児のことがほとんどで
育児相談みたいなのもあるけど、ayakingもそうだけど
悩んだり考えたりもするけど相談するほどのものはないなぁ・・・
mamaruさんみたいになにか感じたことを聞く機会ってあんまりないもんですよ。
ラレーチェは母乳育児だからayakingが先輩ママですからね~(苦笑)

いろいろな知識があってそれを体験して自分の経験として教えてくれたり、いろいろな本を読んでみんなに参考にできるように記事にしてくれてるmamaruさんのブログってホントにありがたいんですよぉ。


感謝です☆
by ayaking (2007-02-23 23:30) 

mamaru

そうなんだ~。
母乳の後のことも、経験談で語ってくれると面白いのにね☆
ラレーチェのに参加してたママ達なら豊かな目線持ってそうなのに。

でも、意外と考えていることって聞けないモノなのかもね。
私が、このブログで考えていることを書こうと思ったのって、自分が取材とかしていて、いろんな人の考えを聞くことが面白くってねぇ。
ということで、私の頭の中をさらけだしてみてるんだけど・・・読んでいただけて嬉しいです(^^)
by mamaru (2007-02-24 13:01) 

私も保育園の先生に、『今、タンポポ組(1〜2才児)の皆の憧れは
チュウリップ組(2〜3才児)さんなんですよ!』って、聞いて、
なるほどな〜って、思ったものです。そういうの、すごく良いなって
思うんですよね〜。乳児と幼児の区分け。。。なるほどね〜。
確かに、まめ太は次は2〜3才児のクラスにいきますが、
皆、まだまだ、休み明けなんて泣いてますねえ。
4才になると、しっかり子どもになるんだなあ。
by (2007-03-03 15:08) 

mamaru

そう、あこがれって大事なことだよね。
大人だってそれで成長するんだもの!
3歳過ぎてくると、友達関係もしっかりできてくるから、そういう面でも保育園が楽しくなってくるのもあると思うよ。
それまでは、先生とこどもの1対1の関係だったのが、オトモダチたくさんと遊ぶ楽しみがすごくすごく増えてくる。
いろんなことを覚えてきて本当に面白いです♪
by mamaru (2007-03-03 21:04) 

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