さんらいず（カレー）＠湯島

24日朝、ナイルさんに会ったため、無性にカレーが食べたくなった。その気分が残っていたので、25日昼、会社の近くにある「さんらいず」に行った。

カツカレー（700円）。カツが１つずれているのは、半分食べてしまったのを隠すため

ここは、カウンターだけの１０席程度の店である。顔を覚えられるくらいには通っている。そもそも私は、１人で外食するのが苦手だが（ラーメン屋を除く）、カウンター式の店なら比較的入りやすい。

小さい店だが、いろいろと特筆すべき点がある。

・裏通りにあり、間口もせまいので、非常に見つけにくい店である。この店の情報は少ないし、一見さんが行こうとしても、きっと迷うと思う。

・せまい調理場の中に、おばちゃんが３〜４人ひしめいて働いている。そこには厳然たるヒエラルキーがあるようで、仕事は厳密に分けられている。店主が注文を聞くことはない（たとえ目の前にいても）。客の中には、彼女たちの人間関係を探るのを楽しみにしている人もいるらしい。そういえば、スタンド式のカレー屋には、「おばちゃんだけ数名でやっている」形式が多いような気がする。

・スパイシーカレー（何も入っていないカレー）　が650円で、カツカレー（チキンカツ）が700円。つまり、チキンカツは50円である。ゆで卵も50円と、トッピング代が安い。

・比較的新しいメニューに「やさいカレー（700円）」がある。これは、スパイシーカレーにジャガイモやタマネギが入っているものである。これにカツをトッピングすると、カツはカレーとは別の皿に盛られて出てくる。

・ちなみに、メニューはこのほかに「ビーフカレー」があるだけである（頼んだことがないので、値段は覚えていない）。

・注文すると、客が女性の場合、「女性です」と注文を取る係から、ごはんを盛る係に伝達される。女性用は、量が少なくなるのだ。しかし、これを不服とする人もいる（らしい）。小食の男性の場合、「ごはん少なめ」とはいいやすいが、大食いの女性の場合、「ごはんふやして（男性並みにして？）ください」とはいえないであろう。

・最近、メニューから外れたようだが、限定食として「ココナツカレー」があった。これは、以前の「タイカレー」のチキンをポークに変えたもので、ココナッツ味のエスニック風のカレーで、なかなかおいしかった。が、すぐに売り切れてしまうため、滅多に食べることができなかった。人気があるのはわかっているのに、余計に作ることはしなかったようである。

・以前は、夜も営業していたが、いまは昼だけである。その後、サラダを出すのをやめて、５０円安くなった。そして、コロッケカレー（うまかった）やココナツカレーをやめるなど、少しずつ事業内容を縮小しているようである。これは、店主が高齢化したためと推察される。

味のことを書かなかったが、「常連」を自称するくらいだから、けっこう好きである。ちょっと辛めだが、もっと辛くてもＯＫである。会社から近いため、よく会社の人といっしょになるが、会いたくない人も利用しているので、注意が必要である。