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サイパン■大戦の苛烈すぎる爪痕[バンザイクリフ] [ダイビング:サイパン]

サイパンでの全てのダイビングを終え、最終日は島内の観光ツアー。
ツアーと言ってもバスで回るだけ、2時間半くらいの短い案内だ。

で、サイパンに来たので絶対に足を運ぼうと思っていた「バンザイクリフ」を見る。
サイパン島はかつて旧日本帝国の領土で、7万人ほどの日本人が住んでいたそうだ。本土防衛の要所としてかなりの戦力を集めていたらしいが、米軍の圧倒的物量による攻撃で陥落し、多くの軍人・民間人が亡くなった。
「バンザイクリフ」は高さ数十メートルの断崖絶壁だが、ここから戦況に絶望し追い詰められた日本人(民間人)が数千人も飛び降りたそうだ。

「旧日本軍司令部跡」には、当時日本軍が使用していた戦車や砲台が集められていた。砲台はまだしも、戦車はビックリするほど小さく、とてもではないがこれに乗って戦争をしようと思えない代物だった。第二次大戦の実情について大きく認識を修正することになった。
司令部となっていた鉄筋コンクリート(!)の壁には、砲撃による穴がそのままになっており、戦火の壮絶さを想像させられる。いたるところに銃弾の跡があり、血こそ洗い流されてはいるものの、凄絶な惨状を思い描くことになった。

背後にそびえる巨大な崖は「スーサイド・クリフ」と呼ばれており、その腹には数十メートルに及ぶ巨大な穴が幾つか穿たれている。これは、米軍による海からの艦砲射撃の砲弾によるものだとの話だった。すさまじいとしか言いようがない。

ちなみに、サイパンのダイビングスポットのガイドブックを見ると、オススメスポット!の中に「バンザイクリフ」と書いてある。なかなか良いスポットだと。
・・・ええと、何千人もの同胞が身を投げた海をレジャーで潜るのはちょっと敬遠したいところです。霊感の強い人だと、引っ張られるんじゃないの?

さて、そんなわけで楽しかったサイパンも終わり。
秋にはまた来るぞと心に誓いつつ。


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