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Chips(小ネタ) 英語が奇妙なビデオゲーム [レビュー]

YouTubeに謎のメンテナンス?画面 (from IT Media)

はは、どうせやるんだったら、"How are you gentleman?"も欲しかったところ(笑)



というわけで、元ネタはこちら。

海外メガドラ版『ゼロウイング』の下手くそな翻訳のオープニングデモです。その珍妙な英語から、2000年ごろに欧米のネチズンの間で大ブレイクしました。

(参考リンク)
All your base are belong to us (from Jap in the Box)
All your base are belong to us (from Wikipedia)


いやぁ、それこそアタリだって、「コインいっこいれる」、「残虐行為手当」、「あショックウェーブ」、「ひるいなきスタンランナー」とかやらかしてますし、お互い様だと思うんですけどね(笑)

ところで、こういった「奇妙」なビデオゲームの訳文は、"All your base"以外にも昔より数多く存在します。つーわけで今回のエントリーでは、ビデオゲームの“奇妙な英語表現”をいくつかご紹介しようと思います。


『ドンキーコング』
意外や意外。今でこそ、任天堂キャラの古株として定着していますが、81年に海外でリリースされた際には、多くの人々がそのタイトル名に首をかしげました。
確かに英語の"donkey"には、「ロバ」の他に、「バカ」、「マヌケ」と言った意味あいがあります。しかし、その場合の"donkey"はあくまで名詞であり、「バカなゴリラ」と形容詞的に使用されることは通常はありません。
故に、『ドンキーコング』をプレイして、「なぜこのゲームには、ロバが出てこないのか?」と不思議に思ったネイティブスピーカーは多いようです。

このことから、かつて海外のゲームファンの間では、「"Donkey Kong"の元々の名前は"Monkey Kong"であった。しかし、海外でのリリースの際に誤って伝わってしまった」との“都市伝説”が、まことしやかに囁かれていたとか。
もちろん、日本に住む我々は、それが誤りであることをよく知っています。


『ドラゴンニンジャ』
データイーストの横スクロール格闘ACTの佳作。海外では、『Bad Dudes Vs. Dragon Ninja』と、ちょっと長めなタイトルが付けられています。
それと言うのも、「ドラゴンニンジャ」とはラスボスの名前であり、「Bad Dude」が主人公のことなのです。この辺りのセンスが、デコのデコたる由縁なわけですが。

さて、この『ドラゴンニンジャ』ですが、海外ではゲーム開始直後のメッセージが有名です。

"President Ronnie has been kidnapped by the Ninjas. Are you a bad enough dude to rescue Ronnie?"

まず、「レーガン大統領がニンジャに誘拐された」というのがスゴイ。レーガンでニンジャかよ(笑)
あ、いちおう説明しておくと"Ronnie"とは、当時のアメリカ大統領のロナルド・レーガン(任期:81年~89年)の愛称です。現役の大統領を登場させてしまったんですね。

そして問題なのが、"Are you a bad enough dude~"の部分。「お前は大統領を助け出せるほどのワルかい?」と言いたいのでしょうが、かなり微妙な英文です。
おかげさまでこの『ドラゴンニンジャ』、海外の一部のゲームファンの間では、カルト的な人気を誇っています。
まあ個人的には、「だってデコゲーだし」の一言で済む話なんですけどね(笑)


『ファイナルファンタジーⅥ』 (from sonofasubmariner.com)
従来の中世的な世界観から一転して、近代的な機械文明を舞台とする本作。
劇中、砂の中に潜行可能なフィガロ城(すごい設定だ)を取り逃がして、悪役のケフカが「ヒーーー くっそー!このかりは必ず返しますよ!」と悪態をつくシーンがあります。

しかし問題は、海外版のこの部分。
"Son of a submariner!" (潜水艦乗りの子め!) と翻訳されてしまいました。

要するに、砂にもぐることができるフィガロ城を潜水艦に見立てて、「フィガロのやつらめ!」と言いたかったわけですね。しかし、よりにもよって砂漠のシーンでこの表現は、無理がありすぎます(笑)
実際、海外では「バカなビデオゲームのセリフ」として必ずひきあいに出されるほど、多くの人に知られています。
(06/6/23) "Son of a submariner!"についてさらに詳しく書いた記事を追加しました。
FFⅥの「潜水艦乗りの子」について

尚、余談ですが北米でのファイナルファンタジーは、日本と同様にNESで1作目の『Final Fantasy』がリリースされました。しかしFF2とFF3を飛び越えて、FF4が次に発売されてしまいます。このため、北米でのFF4のタイトルは『Final FantasyⅡ』となり、日本とナンバーが異なります。
さらにややこしいことに、北米ではFF5を抜かしてFF6がリリースされました。即ち、日本の『ファイナルファンタジーⅥ』が、アメリカでは『Final FantasyⅢ』となるのです。
ただし現在では、ファミコン版のFFⅠとⅡを収めた『Final Fantasy Origins』や、GBAで『Final Fantasy IV』が発売されたことにより、海外のゲームファンの間でもFFシリーズの“正しいナンバー”は定着してきているようです。

(06/6/23) 本文一部訂正、リンク追加


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