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毎月5日は『ゼビウスの日』 ― ゼビウス備忘録 ― [namco]

記事タイトルは大ウソです、信じないように(笑)

前回でHD内から発掘したゲームのスクリーンショットを眺めていたら、「あ~、久々にソルバルウを操ってアンドア・ジェネシス倒したいなあ」とか思い立ったのがそもそものきっかけです。「何故?」などと反論は認めません。
その流れで、せっかくレトロゲーム関係の話題をblogで書いているのだから、「ネット上に散在するゼビウスの情報をまとめてみたらとおもしろいかな?」と考えました。自分自身に対する備忘録にもなりますし。反論は認めません(笑)

そういう訳で、有無を言わさずに本題に移ります。

○今さら説明するのもなんですが、ゼビウス(XEVIOUS)は1983年(*注1)にナムコが業務用としてリリースした縦スクロールのシューティングゲームだ。操作は8方向レバーに2ボタン、対空弾と対地弾を撃ち分けることができる。

ゼビウスというゲームの素晴らしさは、とても一言では言い表すことはできない。
プレイヤーのレベルにより変化する難易度、先進的なグラフィック、あまりにも有名な「ソル」や「スペシャルフラッグ」等の隠れキャラ、緻密な背景設定に「ゼビ語」といったゲームを彩る豊かな世界観、初めて見るものを圧倒させる巨大要塞アンドア・ジェネシス…。
時代を超えて愛される、名作中の名作シューティングゲームである。
詳しい説明はWikipediaに非常に上手にまとめられているので、そちらを参照して欲しい。「ソルバルウ」が、「太陽の鳥」という意味だなんて知ってましたか?
(参考)「ゼビウス―Wikipedia」

コピー品の話題や「タイトルロゴの焼き付き」まで言及してあり素晴らしい解説です(笑)。特に焼き付きは当時のアーケードではテーブル型筐体が主流だったこともあり、誰もが記憶していることでしょう。

余談だが、日本と異なりスタンディングスタイルが主流なアメリカでのゲーム筐体がなかなかカッコイイのでご紹介。
(参考)Coin-Op Museum Xevious
(from KLOV)
いや、本当にカッコ良すぎだよ、特にサイドアートとか画面周りが最高!ちなみにアメリカ版では、当時ナムコと業務提携していたアタリの名前が入っているのも注目。


○さて、アーケードにおいて鮮烈なデビューを飾ったゼビウスは、その後たくさんのPCやコンソールに移植された(*注2)。しかし、わが国で最も多くの人がプレイしたのはやはり1984年に発売されたファミコン版だろう。当時の僕自身も友人の家でプレイさせてもらい、その出来栄えに感動した。
なにしろその頃はパソコンのPC6001「タイニーゼビウス」やX1版ぐらいしか無かった所に、極めて安価に購入でき、スムースなハードウェアスクロールと多色スプライトで再現されたファミコン版が登場したのだから。ゲームファンにとってそれはそれは衝撃でした。後に発見された「無敵技」が大いに話題になったのも印象深い。8bit家庭用ゲーム機の趨勢を決定づけたタイトルのひとつでした。
(参考)ゲーム人生回顧録
(from ファミ通.com)

ところで、当時コロコロコミックを愛読していた元ゲームキッズの方々なら、ファミコン版ゼビウスと聞いて思い出すことがあるだろう。はい、そうです。
ファミコンロッキー!(笑)
「スコアが1千万点を越えたとき、二千機のゼビウス軍が束になってプレイヤーに襲い掛かって来る」などというウソ情報を純真な心で信じてしまった、数多の犠牲者を生み出した罪深いマンガでした(*注3)。
(参考)ファミコンロッキーの裏技を実際やってみよう


○話を戻して、前述の通りゼビウスは多数のPCやコンソールに移植された訳だが、こちらのページでは主にゲーム画面を元に比較を行っている。ホント、たくさんあるんですね。
(参考)史上最低のゼビウスを探せ!

はは、ATARIのVCS版ゼビウスが史上最低ですか(笑)
ただし、VCS版については弁護すべき点もある。確かに、この作品は敵キャラがトーロイド、ドモグラム、バキュラ、ザカートのみしか登場せず、グラフィック(from Atari Age) も極めておそまつと問題の多い代物だ。しかし、それも道理で実はこのVCS版はPrototype(試作品)が一般に流れたものなのだ。元々、不完全な商品であることはATARIファンは承知している。

ついでに、掲載されていない移植作品の画像をリンク。
ATARI 5200(Prototype)
(from Atari Age)
ATARI 7800
(from Atari Age)

*注、以下のサイトはポップアップ広告がありますので気をつけてください。
Commodore 64
(from C64Unlimited )
ATARI ST
(from The Video Game Museum)

さらに、メーカーオフィシャルではないユーザーの勝手移植例
tiny XEVIOUS for MZ-700
プログラマーの古旗さんは「MZ-700版スペースハリアー」も製作された凄い方です。その神業の数々はこちらより閲覧できます。


○日本最大のインターネット掲示板、2ちゃんねるにおいて2001年にある事件が起きた。レトロゲーム板の「XEVIOUSを懐かしむ」スレッドに、ゼビウスのデザイン、プログラムを担当した遠藤雅伸氏が「光臨」したのだ。
「ゼビウスというタイトルは営業上生まれた意味の無い名前」、「バキュラが破壊できるとの噂はウソ」、「当初は巨大要塞の名はアドーア・ギレネスだったが、アメリカ人の反応を受けてアンドア・ジェネシスに改名した」などなど非常に興味深い裏話が披露されることとなった。
ところで、スレッド内でも遠藤氏が公言しているように、彼が携わったゼビウスはオリジナルのアーケード版と海外向けの「スーパーゼビウス」のみだと言う。


○しかし上記の遠藤氏が携わったタイトル以外にも続編として、ナムコはゼビウスの名を冠したオフィシャル作品をいくつもリリースしています。
1986年にファミコンで「スーパーゼビウス・ガンプの謎」を発売。バキュラをも破壊するパワーアップアイテムや面をクリアする為の謎解き要素が追加されました。
1991年にアーケードで、コックピット視点の3Dシューティングゲームにリメイクされたソルバルウがリリースされます。フルポリゴンで描かれたゼビウスワールドは多くのプレイヤーに驚きを与えました。(参考)ソルバルウ キャラ一覧
1995年に業務用に発売された「ナムコクラシックコレクションVol.1」の中に、ゲーム内容を大幅に変更されたゼビウス・アレンジメントが収められています。「空母型アンドア・ジェネシス」 などといった大胆な改変はファンの間でも賛否があるでしょう。
1996年にアーケードで、ゼビウス最新作かつ現時点で最終作のゼビウス 3D/Gがリリースされました。やはりポリゴンで描かれたゼビウスですが、今作は画面構成が後方斜め上からの見おろし視点となっております。

そうそう、忘れていました。「CRゼビウス」というパチンコが発売されたことがあります。
CRゼビウス メーカー公式ページ
ゼビウスロボ」が激しく謎。(from パチンコミュージアム)


○ゼビウスをプレイするには…
PlayStation the Bestのナムコミュージアム Vol.2にゼビウスが収録されています。
(参考)amazon.co.jp商品情報
PSではこの他にもゼビウス、スーパーゼビウス、アレンジメント、3D/Gの4作品を一本にまとめた「ゼビウス3D/Gプラス」が発売されています。中古で探せば入手は可能と思われます。
また、昨年に発売されたGBAのファミコンミニ版ゼビウスも中古で容易に手に入れることができるでしょう。
携帯電話では各キャリアでJAVAアプリ化されたゼビウスが利用できます。
(参考)ナムコ・ワンダーページ

ちなみに、こちらのページにはブラウザで遊べるゼビウスが置いてあります。
WEBゲーム Xevious(from Cat)
いきなり大量の敵が出てきて、なんか難易度高いのですが(笑)


○ゼビウスは2002年に映画にもなっています。
作品紹介『XEVIOUS』
(from Cinema Topics)
知らなかった人も多いのでは?出来については、皆様方でネット検索でもして確かめてみてください。つまりは、そういうことです(苦笑)


80年代中盤のゲームシーンを体験した者なら、今でも「ナスカの地上絵」のハチドリを書けたり、「ガルザカート」や「タルケン」、「テラジ」といった言葉を素で覚えている人は多いでしょう。
ゼビウスは僕にとって、単なる「縦スクロールシューティングの源流」という以上の意味を持つ、非常に思い出深いゲームです。

(2005/2/5 21:00 追記)
ゼビウスの各機種スクリーンショットについては、こちらのサイトが網羅されています。すごい!MSX版は初めて見ました。
Xevious Parallel World

*注1 コピーライト表示は「1982年」となっているが、正式なリリースについては「1983年」の模様。
*注2 MSXのLDソフトとして発売された「ゼビウス・マップ」も紹介したかったが、掲載サイトを発見できなかった。ゼビウスのマップデータを収録しただけのすごいソフトだが、それだけ当時はゼビウスがユーザーに対しアピール力があったかを示す証拠である。
*注3 「2千機」とは明らかにファミコンのスプライト表示能力を超えています。つうか性能とか以前の問題かもしれませんが(笑)


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