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アフガニスタン現地から5 石油よりお水が必要 [世界]

今までの日記リストです。     http://blog.so-net.ne.jp/life-ayu/2007-08-16-7

 

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     何度かふれてますが、古来この地域は交通の要所だったそうです。オリエントとその向こうの欧州・南アジア・東アジアを結ぶ地域だったそうです。そんな貧しい地域ではなかったそうです。けわしい土地ながらも農業ができていたそうです。今この地域は、特にソ連侵攻以降、治安が問題でさまざまな外国が軍事介入しているようです。テロリストの温床とも言われています。豊かであるはずの地域が、飢え・貧困にあえぎ苦しむ地域になっているようです。どうして???

     

    中村さんは医師で、30年前から支援を現地でしてきた人です。アフガニスタンについていろいろ話してくれました。

     

    1アフガニスタンの世界

    パキスタン・アフガニスタンの国境付近は文化・民族とか同じでイギリスの植民地により外部の人為的にひかれた国境だそうです。地域の人は日常国境をいききしているそうです。現在右肩さがりの大干ばつ中だそうです。中村さんたちのグループは職員200人その他入れると1000人ぐらいの人数で、年間予算3億は全額寄付だそうです。アフガニスタンは日本のような中央集権ではないそうです。日本では永田町・霞ヶ関のご機嫌伺いですが、向こうではそういうのはないようです。地域性が濃く、けわしい地理性による制約があるそうです。日本の常識は通用しないそうです。伝統的に農業・遊牧中心で、自給自足の世界だそうです。雪解け水がこの地方を土地を潤しているようです。でも近年この雪解け水が減っています。住民は古典的・保守的イスラム教徒が多数だそうです。モスクは地域束ねるセンターの役割を果たしています。もともとばらばらなのをイスラムで、国としてなんとかまとめているのかも?

    この地域は高度医療は必要ないようです。お金持ちはロンドンとかに行き最先端・最高の治療を受けてきます。でも99.9パーセントは数十円の医療費なくて治療できないそうです。 当初ハンセン病支援でしたが、これは総合的ケアがいるそうです。いかにして相手をりかいするかが重要で、患者がわからないと治療はなりたたないそうです。  違いを善悪・優劣で判断しないように注意が必要だそうです。女性はかぶりものしてるから女性差別だとフェミニスト視点でさけんでたら?自分達の価値観で運動してしまったら無責任にならない?その患者は? 自分の主義主張を優先して女性の権利主張して、女性殺すなということだそうです。そこの文化の枠組みで解決できることは多いそうです。             {政治活動にいっているわけでなく、患者支援なんですよね}

     

     

    2ソ連の介入・日本のイメージ

    世界最強といわれたソ連戦車部隊をはじめソ連陸軍精鋭10万が侵攻しました。アフガン戦争は200万人もの死者がでたそうです。なんと人口の十分の一の死者になるようです。その当時、地域住民の日本像は、3つのおおきなイメージでした。日露戦争・広島・長崎です。ほとんどの人がこの3つだけは知っていたそうです。日露戦争で、誰もが日本もロシアの植民地になると思ってたのに、巨大なロシアを追い払ったから、巨大な欧米の押し付けに断固として立ち向かう日本のイメージができ、そのことにとても勇気付けられたそうです。原爆で街が絶滅状態のなかから、奇跡の復興なしとげたこと・戦争で繁栄する欧米にたいして、日本だけ唯一戦争しないで奇跡の復興して繁栄しているとおもわれているそうです。  なんか美化されちゃってますけど・・。(汗)  それ以外は武器作れるけど作らない・武器輸出しない・非核三原則です。平和国家のイメージみたいです。ところが大統領も知らなかったらしい、給油支援が表面化して、ショックうけてるそうです。テロ対策支援でいままでの日本神話がくずれだしたそうです。アメリカの価値観追従だと大いに失望したのかも?        

      {アフガニスタンに限らず日本は非欧米の夢と希望だってのかもしれませんね}

    88年ソ連が撤退開始しはじめます。各地に軍閥割拠したそうです。92年共産政権倒れました。200万ぐらいの人が支援もなく、独力で帰還すなくてはいけなくなったそうです。このことはほとんど報道されなかったそうです。

    {政府発表もいいけど、独自にこういうのこそ報道してほしいです。報道のかた、お願いしますね}

    96年タリバン政権で治安良くなり始めたそうです。ところが世紀の大干ばつが続きました。国際援助もなく500万ぐらいの人が飢餓だったそうです。家畜の9割が死滅したこともあったそうです。村が消滅していったそうです。飢餓の末期は赤痢・下痢など少しの症状で死ぬそうです。そしてこの悲惨な状態は今も続いるそうです。食べ物と医薬品さえあれば助かった人は多いそうです。

     

    3支援の拡大

    中村さんは医師として、懸命に支援してきましたが、治療以前の問題もなんとかしなければと、かんがえるようになったようです。水の確保にのりだしました。伝統的に自給自足生活社会なので、農業できないのは致命的です。多分日本で石油とまるぐらい、向こうでは水がないことは社会に致命傷なのかも。現在1500本ぐらい水路確保したそうです。「水がでた!」と聞き人があつまり帰ってきて、現地の住民が自力で復興させていきます。わずか7ヶ月でこの水路のある地域は緑がよみがえり殺伐としていた風景は一変しました。

    また医師も最新機器に頼らず、聴診器での理学的診察法中心だそうです。これにより医師個人の技量を磨いていくそうです。器具に頼らず、予算少なくて医師の技術高めるやり方だそうです。 

     

     

    4アメリカの介入

    100万にんぐらいが餓死する中、テロ支援国とされて制裁されたそうです。それは食料まで入ってきたそうです。中央が勝手にやっていて、失敗してことのとばっちりうけることへの不満があったようです。ここでは中央を無関係なことが多いようです。聖書には報復はいけないと口すっぱくしてかかれているそうです。ブッシュさんはクリスチャンです。かれは聖書ちゃんと読んでないんでしょうか?

    {支持者には道徳さけんでいる道徳右翼の人達がいます。一部は他の道徳否定して、聖書を押し付けています。それならなおさら聖書に反すること強引にするのか疑問です}

    ブッシュ大統領はこう公言したそうです。「世界には二つの立場しかない。共に戦うか、テロの味方か」と。中村さんはブッシュさんとはことなる戦いをしていますが、明確にテロは否定しています。でもブッシュさん論理では、こんなすごい人がテロ支持者にされてしまいます。

    {ブッシュさんの評価はいろいろですが、それなりに実績・評価されるものがあるかもしれません。でも仮にすぐれた実績あったとしても、本気でこう思っているならおおバカじゃないですか。無知な素人のうちでさえ、単純に二つだけなんてありえないとわかります。きっと聡明で、世界最高のブレーンもついてるから、自分が間違ったこと言っているのはわかっているんでしょうね。でもそれなら別の意味で問題大きいとおもうんですけど。}

    テロ戦争は多くの市民が標的になっているようです。中村さんらの支援チームはあるとき、3グループに分けて活動に向かいました。その理由はチームが全滅しても他のチームが支援続けられるというものです。中村さん個人の経験では現地の人に発砲されたことは一度もなく、全部アメリカを中心とする外国軍からのものだそうです。支援チームに危険なのは皮肉にもテロ対策と称する外国軍だそうです。兵士がワイン軍用車で飲んでいて、空き瓶を住民に投げつけるのも、珍しくないそうです。軍(政府)がいう危ないと住民の危ないはちがうそうです。外国軍とくに米軍いるところがもっともあぶないようです。

    アメリカはテロとの戦いで5年で300億ドル使ったそうです。東京会議で決められた支援額は45億ドルだそうです。多くは支援国の政治の都合でのひも付きだそうです。カルザイ大統領はもし300億ドル支援されていたらずいぶんいろいろできてたのにと言ったそうです。

    タリバン政権ではケシの実はほぼ絶滅しかけたそうですが、アメリカが持ち込んだアメリカ流デモクラッシーと自由で、復活して、この国は麻薬の宝庫になってしまったそうです。物乞いがあふれ、売春・戦争による貧富の格差などで混乱しているそうです。

     

    5現在の支援

    現在、乾燥に強い作物の研究・普及に取り組んでいるそうです。地下水は今後考えると期待できないので、貯水が重要だそうです。アフガニスタンの伝統的技術をもちい、そこに日本の古来の技術をくわえます。先祖が考えた、世界に誇る素晴らしい技術があるそうです。重機とか不要で、現地の今あるものでできます。柳の木と植えて、木の根が石垣と支えます。鉄はいらないんです。

     

    この国では、ほぼ農民=兵士です。日本の戦国時代に少しにているかも。復讐だといきり立つ現地スタッフを前に言ったそうです。「復讐はしてはならない」 怒りがおさまらない人達が「われわれが皆殺しされてもですか?!」と。中村さんは、「そうだ。どうしてもなら、まず私を殺してからいけ!」と。「私達は支援にきているんだ!」とか言ったそうです。命がけのすごい努力で今年4月頃第一期13キロが完成したそうです。農民と医者が作った水路です。

     

    6アフガニスタンをめぐる問題

    アフガニスタンの実情が伝わっていないそうです。その理由に報道がしにくいというのがあるそうです。メディアが自主規制してしまうそうです。人質にとられたり犠牲者だすと、世論から袋叩きされそうで、それをおそれるそうです。

    {ここにも袋叩き世論の問題がでてるんですね}

    また心ある役人もいるんですが発言力弱く、世論の受け狙いの援助になってしまうそうです。アフガニスタン政府が欧米コピーで医師の制度始めましたが、これにより従来の医師が開業できなくなる事態が生じたり、医師が条件のいい都市に行ってしまったり問題生じているそうです。

     

    7帰還計画

    パキスタン政府により強制的に一挙に帰還させようとしたそうです。重機でとりこわしたり難民キャンプを取り壊し、難民対象の医療・教育も閉鎖しようとしているそうです。

     

    こういうお話でした。

    9:11はあまりにも悲惨な出来事でした。アメリカ人でなくても多くの人がテロに対して怒りを感じたでしょう。うちも犠牲になった方がかわいそうでなりません。こんな悲惨なテロはいかなる理由でもやってはいけないんです。ブッシュ政権は報復で対テロ戦争始めました。今対テロ戦争で国際協力・国際貢献が必要と言われています。アメリカのように軍事展開で解決できるのかどうか、それがいいのか悪いのかうちにはわかりません。でもブッシュ大統領の「世界には二つの立場しかない。共に戦うか、テロの味方か」という言葉は明らかに間違いです。テロ対策は一つではないはずです。国際貢献は軍事介入だけではありません。あくまで軍事介入は選択の一つにすぎないでしょう。 中村さんの活動では、どうも軍事介入は、足引っ張っているようです。

    今日本は深刻な財政危機で再建中のようです。餓死したり、食べられなくて刑務所に入る人が続出しても、社会保障削減をやめようとしないんです。死人だしてでも削減しなくてはいけないほどの危機なんですよね。二酸化炭素削減目標なかなか達成できなくて、貧困者からもゴミ処理代とる自治体もでてきました。インド洋の国営無料スタンドにいくら使っているのでしょう?

    今流行の民営化をこれもしてみたら?国営無料スタンドやめたら、歳出削減できます。軍用は燃費悪いし、これで軍事削減する国でたら、二酸化炭素削減に貢献できませんか?今はやりは自助努力・自立です。スタンドでは住民は自立できません。でもこのように水路つくれば、住民が自立できます。後は自分達の生活は自分達で面倒みれるんです。温暖化対策、砂漠化対策に効果でます。自立支援も選択の一つかも。祖先が残してくれた世界にほこれる技術で国際貢献できるなら祖先も喜ぶかも。 この水路は長く残りそこの人々に語り継がれていくでしょう。

     

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