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香水 [おはなし]

今までの日記リストです。     http://blog.so-net.ne.jp/life-ayu/2007-08-16-7

 

香水

冒頭部分です。 

 新学年が始まった最初の日、ミセス・トンプソンは新たに受け持つことになった5年生のクラスに行くと、子供たちを前に心にもない挨拶をした。どの教師もするように、子供たちを見わたしてから、分けへだてなくみんな同じように好きだと話した。しかし、それは本心ではなかった。最前列に元気なく坐っている小柄なテディ・ストダートいう男子生徒がいたからだ。 彼女は1年ほど前からテディを見ていたが 他の生徒たちとうまく解け合っていないし、身だしなみが悪く、お風呂に入っていないかのように何時も汚くしていた。それに不愉快だった。

 太い赤ペンで、テディの答案用紙に幾つもバツ印をつけたあげく、最後に「F」と書き込むときに、ミセス・トンプソンは快感を覚えるくらい彼が嫌いだった。

 その学校の制度に従って、先生は各生徒の内申書を過去にさかのぼって見直さなければならなかったが、テディの記録を一番後回しにしておいた。ところが、彼の記録を調べてみたときにすっかり驚かされた。

続きはこちらでhttp://www17.ocn.ne.jp/~wn380yy/sensei.html

これは教育(共育)でしょうねえ。 いいお話です。

 


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東西南北

 涙が出ました。感動。でも、現実はこの小さなお話に感動しても、子供が貧しいのは両親が不甲斐ないからだとか、労働能力が低いからだとか、無駄遣いが多いからだとか、まくし立てられて、かわいそうだけど、親が悪いからどうしよもないねってことで、同情されて終わる。悲しい現実。給食費を払えない、修学旅行へ行けない、意欲はあるが問題集が買えない、学習塾へ通えない。そんな悲劇をなくす力が政治にはある。

 追伸:弱者に寄り添いながら進んでいくことが教育なんですね。でも、日本の学校も家庭も受験勉強をサボる子供を見下し、屁たれ扱い、落ちこぼれ扱いします。挙句の果てには「受験を舐めるなよ。世間を舐めるなよ」と吐き捨てるのです。こんなに金かけてるのに、こんなに励ましているのに。などというわけです。それで両親を撲殺した事件も起こりますから、受験勉強と勉強は違うんでしょうね?

 
by 東西南北 (2007-09-09 21:10) 

mai

本当にいいお話ですね☆私も感動しました。適切な言葉が出ないくらいです。現実は東西南北さんのおっしゃる通りだと思いますが、私はやはり教育の「現場性」も信じたいです。国がどんな政策を出してきても、現場で先生方、生徒、保護者が信頼・協力し合うことによって、良い教育が行われる・・そういう夢です。ただ、いまは先生方を無意味に多忙化する政策(書類仕事で深夜帰宅になったり)が取られています。時間とこころのゆとりがないと、こういう教育は生まれにくいでしょうね。先生方が自分で考えて生徒一人ひとりを見る余裕を奪うため??と邪推したくなるほどです。
by mai (2007-09-09 21:19) 

こころ絵本作家 こころ和み庵

以前何かでこのお話を読んだ時、胸が熱くなりました。
そして再び大切なことを気付かせてくれて、
ありがとうございます!!

本当に教育=共育ですよね。

私には、三人の子供がいるので、
一面だけでなく奥に秘めた思いまで
汲み取って、向き合っていきたいです!
by こころ絵本作家 こころ和み庵 (2007-09-10 15:11) 

東西南北

「私はやはり教育の「現場性」も信じたいです。国がどんな政策を出してきても、現場で先生方、生徒、保護者が信頼・協力し合うことによって、良い教育が行われる・・そういう夢です。」

 maiさんがおっしゃれば東西は納得しますし、国(自公政権とその支持者と無関心層)の政策が最悪でも子供が目の前にいるんだから、「現場力」は決定的です。国の責任にして子供を放置したり、手を抜いたりすることはよくないことだと考えますが、放置したり、手を抜きたくなるような圧力をかけているのは誰かを認識せねば、教員、保護者の自己責任追及、トカゲの尻尾きりになると考えます。

 そして、東西が一番、胸糞悪くなるのは自公政権およびその支持者、無関心層が、教職員、保護者の労働条件、生活、教育条件を抑圧しながら、教職員、保護者の奉仕精神、勤労精神、努力不足を「押し付けてくる」ことです。奉仕精神、勤労精神を言うなら自公政権に対して教育費の全額無償化を主張すべきだし、労働条件をよくして、子供への悪影響を除去することです。しかし、これは無視するか、むしろ、悪くしていきながら、現場力などというのです。東西は、政治的な立場が明確で常日頃、自公政権に対して野党的な立場から署名運動なり、パブコメ運動なりがんばっている人たちがいう「現場力」とそうではない人たちがいう「現場力」はまったく別物だと思います。
by 東西南北 (2007-09-10 17:41) 

心如

佐賀のがばいばあちゃんに出てくる先生は、運動会になるとなぜか腹痛で、お弁当を替えてくれといったそうです
そういうことって、いまの学校の先生には期待できません
人を思いやる心って、損得勘定からは出てこないと思いますから…
by 心如 (2007-09-15 00:30) 

ayu15

おもいやるのは、一般的でなくその人個人をみないとなかなかできないかもしれませんね。
by ayu15 (2007-09-16 14:09) 

東西南北

 思いやるのは悪い環境が人間を押しつぶしたという事実を認識してなければ、自業自得と見捨てるんでしょうね。
by 東西南北 (2007-09-16 20:51) 

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