アメリカ映画界を憂う [映画-雑記]
『キングコング』に始まって、『ロンゲスト・ヤード 』『ポセイドン(アドベンチャー)』『オーメン』そして夏は『スーパーマン』…。タイトルだけ見ると70年代に戻ったかのよう。いったいアメリカ映画はどうしてしまったのだろう。これでは過去の遺産を食い潰している状態としか言いようがない。しかも大作が多く、期待されての公開なのだが、新しい作品を産み出す力が無くなっているのだとしか思えない。
中にはリアルタイムで観た作品もあるが、リメイクの中にオリジナルを超えた映画はあるのだろうか。それを確かめる気もないのだが…。この傾向は決して今年だけの事ではあるまい。アメリカは新しい人材が育っていないのだと思う。
僕が若かった頃はアメリカ映画は憧れだった。ルーカス、スピルバーグといった若手が活躍し、デ・パルマ、カーペンター、ゼメキス、ロン・ハワード他書ききれないほどの新人が一気に登場し、劇場を賑わせていた。今でもリメイク大作以外はその時に登場した(活躍していた)監督の作品が殆どで、いったいその後には誰が続いたのだろうかと思わざるをえない。その人たちだってもうすっかり中年である。これから先、どの程度期待していいものか。
僕としては、今後のアメリカ映画の期待作はイーストウッドの新作くらい、そんなもの。
もうアメリカ映画なんていらない! と言いたいくらいだ。
それに反して日本映画は素晴らしい。『日本沈没』『スケバン刑事』『時をかける少女』『犬神家の一族』『どろろ』『ゲゲゲの鬼太郎』って、あれ?
この国も駄目かぁ~!
たぶん、まだまだ出てくるよ。
コメント 0