Vol.43 家賃下げました!物件図面の表記トリック
一般的に、アパート・マンションを借りるにあたっては、様々な不動産屋から物件図面を取り寄せ、比較検討することとなります。当然ではありますが、不動産屋は物件図面に正確な情報を表記しなければなりません。
しかし、中には、嘘の表記がなされていることも・・・
そこで、今回と次回にわたり、不動産屋の騙しのテクニック!物件図面編、についてお伝えします。
女子大生のAさんは、通学の利便性を考え、両親の承諾のもと大学の近くに引っ越すことにしました。
Aさんは、「なるべく相場よりも安い賃料のお部屋を借りたいです」と、ある不動産屋の営業マンに伝えたところ、「それならば、このお部屋がお勧めです!」と一枚の物件図面を手渡されました。
その物件図面には、「賃料1万円値下げ!」大きな文字で記載されています。これは希少物件と考えたAさんは、物件見学することなく、すぐに申し込みをしました。
1ヵ月後・・・
新居に遊びに来た友人に「この物件の賃料どれくらいなの?」と質問されたので、自信満々に答えると、「そうなんだ、まあ、相場通りだね」と言われました。
えっ、格安のはずなのに・・・
彼女の友人は、本当にこのあたりの相場を知っているのでしょうか?
Aさんの物件を調べたところ、相場と比べて賃料が特に安くないことがわかりました。
Aさん物件は、お得感を演出するために、物件図面に下記のような細工がなされていた可能性があります。
1.物件図面には、相場よりも高い賃料を記載する
2.相場よりも高い賃料を二重線で消し、「家賃下げました!」と近くに大きな文字で書き、新賃料を記載する。
3.相場を知らない客の多くは、家賃下げました!=相場よりも安い、と勘違いをする可能性が高い
以上が賃料の表記のトリックとなります。
しかし、この対策は、いたって簡単です。それは、賃料相場をしっかりと把握するということです。賃料相場を把握すれば、このトリックに引っかかることはありません。
賃料相場の調べ方の詳細については、Vol.10 来店不要!効率的なお部屋の探し方 をご覧になってください!
また、その他、借主にお得感を与える騙しのテクニック!については、Vol.12 悪質不動産屋の常套手段を見抜く極意! をご覧になってください!
ポイント 賃料の表記のトリック
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