Vol.5 季節や時間で変わる!?住宅の騒音や悪臭
時間帯によって聞こえてくる子供達の大声とは?
自営業を営むAさんは、SOHO(Small Office・Home Office)利用ができる部屋を探していました。自宅で仕事をする関係上、Aさんは「閑静であること!」を絶対条件にしていました。
ある休日(日曜日)の夕方、不動産屋の営業マンから紹介されたお部屋を見学したAさんは、その物件をとても気に入り、直ぐに契約することにしました。当然、見学の際は、窓を開けた状態で騒音の有無も確認していますが、閑静で問題ありませんでした。
しかし、入居後、Aさんは、ある事実に悩まされます。それは一番懸念していた「騒音」です。実は、隣地に小学校があったのです。平日の昼間は子供達の大声がワイワイと聞こえてきます。「物件見学したときは静かだったのに・・・」Aさんは、この物件を借りたことを後悔しています。
時間帯によって発生する騒音がありますのでご注意を!
騒音の有無を確認する基本的な方法は、物件見学する際に部屋の窓を開けることです。
例えば、幹線道路沿いにある物件などは、二重サッシなど防音対策が講じられていることが多く、窓を閉めていれば静かで、窓を開けると騒音が発生する物件が数多くあります。窓を閉めている状態で物件見学すると、騒音について気づかない事もありますのでご注意ください。
また、事例1のように、騒音の有無は時間帯により異なることがあります。例えば、物件の隣地に夕方から営業を開始する店舗がある場合、昼間はとても静かなのに夜遅くになるにつれカラオケの音が店外に響き渡る、ということも考えられます。騒音の発生原因については、部屋の中のみならず、物件周辺についても確認する必要があるのです。
小学校・中学校など、騒音の発生原因については、住宅地図などで、ある程度調べることができます。ただし、騒音を気にされる方は、紙面上の情報だけではなく、ご自身で物件周辺をチェックするようにしましょう。実際に歩いて確認することにより、思わぬマイナス点を発見することがあります。
なお、幹線道路・線路沿いにある物件など、騒音が発生している物件は、相場よりも家賃が安くなっていることがあります。このようなことから、幹線道路・線路沿いにある防音対策が講じられている物件を好んで借りる方がいるのも事実です。但し、幹線道路沿いにある物件などは、騒音の他に、車の排気ガスにより煤が舞い、気軽にベランダで洗濯物が干せないこともありますのでご注意ください。
半年後に、突然悪臭が発生する物件とは?
サラリーマンのBさんは、急な人事異動により、冬場に引っ越すことになり、希望条件にあった物件を見つけ契約しました。それから半年近く、Bさんは、何の問題もなく穏やかな生活を送っていました。しかし、暖かい季節になり、Bさんは、ある異変に気付きます。それは、窓を空けていると部屋の中に悪臭がするのです。
Bさんは「何故、変な臭いがするのだろうか?」と思い、建物周辺を調べたところ、近くに汚れた川があるのを発見しました。冬場は全く臭わなかったのに・・・Bさんは、この部屋に引っ越してきたことを後悔しています。
季節によって発生する悪臭がありますのでご注意を!
悪臭の発生の有無は、事例2のように、季節により異なることがあります。事例1の場合と同様に、悪臭の発生原因を見つけるためには、部屋の中のみならず、物件周辺も確認するようにしましょう。
例えば、悪臭原因のひとつとして、排水管があげられます。壁紙・フローリングなどがリフォームにより新品になっていたとしても、肝心な水まわりの手入れが行き届いていなかった場合、キッチンの流しなどの排水管から下水の臭いが発生することがあります。見た目の綺麗さだけで判断することはできません。また、ごみ焼却場が物件近くにある場合も、不定期に悪臭が発生する可能性があります。
事例1の場合と同様に、悪臭の発生原因については、住宅地図などで、ある程度調べることができます。ただし、悪臭を気にされる方は、紙面上の情報だけではなく、ご自身で物件周辺をチェックするようにしましょう。実際に歩いて確認することにより、思わぬマイナス点を発見することがあります。
ポイント2 騒音発生原因の有無をチェックすること!
・幹線道路・線路沿いにある物件
・歓楽街にある物件
・隣地に学校(小学校・中学校・高等学校など)がある物件
・隣地に工事現場がある物件
・隣地にビル建設予定地がある物件
ポイント3 悪臭発生原因の有無をチェックすること!
・キッチンなどの排水管が古く管理が悪い物件
・ゴミ置場が近くにある物件
・汚れた川が近くにある物件
・ごみ焼却場・工場が近くにある物件
共通テーマ:住まい・インテリア・雑貨(旧テーマ)
コメント 0