イタリア旅行記・3 ~ナヴォーナ広場&パンテオン&トレヴィの泉~。 [イタリア旅行記]
<最初に>
今回のルートは、こちらのマップの青色ルートです。
途中、オレンジ線と重なっていてわかりにくいかもしれませんが、ヴァチカンから
ほぼ東へ歩き、テルミニ駅まで戻ってきてみたルート。Googleマップによると
距離は5km弱です。
このあいだに見たのが、「サンタンジェロ城」「ナヴォーナ広場」「パンテオン」
「コロンナ広場」「トレヴィの泉」「バルベリーニ広場」「骸骨寺」「共和国広場」
「ディオクレツィアヌスの浴場跡」など。
何だかいたるところにいろんなものがあって、ビックリしました。
・・・そんなわけで、今回もまた写真過多&長々と歩いた分だけエントリも
長いのですが、どうぞ~。
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さて、サン・ピエトロ広場を離れて、東へまっすぐ進むと、見えてくるのは
サンタンジェロ城。サンタンジェロ=聖天使の城、ですね。皇帝の霊廟、城塞、
牢獄、教皇の避難所・・・その用途を聞くと何だかとても陰惨なイメージですが。
こちらはサンタンジェロ城の上部。
剣を振るってグレゴリオ一世にペストの終焉を告げたという、聖天使ミカエル
の像が見えました。
テヴェレ川にかかるサンタンジェロ橋。
橋の上にはたくさんの彫像が並んでいます。
橋を渡るじゅんぞ~さん。
あ、こんな人たちも見かけました・・・凄く速いんですよ、コレが。
ビックリして写真撮ってしまいました(笑)。
次に目指したのは、ナヴォーナ広場。
ふと見ると、建物が古いんですよね。外壁とかボロボロだったりして。
(じゅんぞ~さんが)地図を見ながら進みます。
さて、ナヴォーナ広場に到着。
この広場には3つの大きな噴水があります。
「ネプチューンの噴水」。
ちょっとカワイかったのでアップで(笑)。
こちらは「ムーア人の噴水」。
広場真ん中のオベリスクの下には、「四大河の噴水」。・・・修復中らしく、
この泉はガラスで覆われていました。これはガラス越しに撮ってみたもの。
ここ、日頃は露店が並んだり大道芸が行われたりと市民の憩いの場になっている
広場だそうですが・・・すっかりクリスマスムード。今日はイブだものね~。
露店にも、クリスマスグッズが並びます。
「ホウキ」を使ったグッズがナターレ特有なのだとか。穢れを払うという意味を
持っているのだそうです・・・日本で言うと、破魔矢とか?(違うか?)
でも、ホウキがあっても、「魔女」ってどうなのかしら、不思議(笑)。
クツシタにも小さなホウキが。
広場中央には、メリーゴーランドも設置されていました。
#旅行中何度か、広場に設置されたメリーゴーランドに遭遇しました。
#カワイイのよ~♪
そして、ここにもありました。プレゼピオ。
そうそう、こういう人もいました。
実を言うと、午前中からよく見かけたこのパフォーマンス。金or銀一色の衣装と
顔(!)で、道端に佇んでいるのです。これもナターレ特有なのかしら。ナゾ・・・。
しばしクリスマスのにぎわいを楽しみ、今度はパンテオンに向かいます。
広場を抜けてすぐのところに「国立文書館」がありました。
これは文書館の横に作られていた噴水(というほど噴き出してないけど)。
ちょっとカワイかったので撮ってみました。
パンテオン前の広場の様子。
そしてこちらがパンテオン。
正面列柱の上の碑文は「アグリッパにより創設」とあるのだそうです。
中に入ると・・・天井から差し込む光がキレイ~。
この空間美はルネサンス建築のお手本になっているのだとか。
直径43.3mの球体がすっぽり収まる大きさのドーム。アーチで荷重を分散
しているので、柱がなくても大丈夫なんだそうです。B.C.27年に作られ、
A.D.120年に再建された神殿。ということは、2世紀の姿そのままを21世紀に
とどめているわけですね・・・凄すぎる!!
ついついテンションが上がるのを感じながら、コロンナ広場へ。
こちらの円柱は、マルクス・アウレリウス帝がゲルマンとの戦いに勝利した
ことを記念してA.D.190年に建てられたもので、高さは43m。
戦いの様子がレリーフに刻まれています。
何と言うか、凄いものがフツーにあるんですね、ローマって。
・・・うっかり通り過ぎるとこでした!(笑)
で、もっとうっかり通り過ぎちゃいそうだったキージ宮=首相官邸(!)です。
見ると、確かに入り口に警備の人がいます。あれが正装なのかな・・・。
そんなことを話しつつ到着した、トレヴィの泉。観光客でにぎわっていました。
近づいてみると、思っていたよりもずっとずっと大きな泉・・・迫力~!!
中央のネプトゥヌスの像の左右には、豊饒と健康の寓意像。
「ネプトゥヌス」という言葉は今回初めて知りましたが、つまりはネプチューン、
海神ポセイドンなのですね。ギリシャ神話・ローマ神話は小さい頃にひととおり
読みましたが、どっちの話か&名前の違いを意識して読んだことなかったなぁ・・・。
この泉、紀元前に作られた「アグリッパ水道」を15世紀に修復したのだとか。
水源については、処女が兵士に水源となった泉を示したという伝説があり、
「アクア・ヴィルジネ」とも呼ばれているそうで。
豊饒と健康の像の上のレリーフは、乙女が兵士に水源となった泉を指し示す
シーンと、水道建設を決意したアグリッパの様子を描いているのだそうです。
上に並んだ4つの像は、春・夏・秋・冬の寓意像。壮麗でした・・・はぁ・・・。
ネプトゥヌスを裏側(?)から。
海馬を引き、法螺貝を吹くトリトーネ(=トリトン)。
そして彫刻にも観光客にも興味を示さないカモメ。
(こんなものばかり撮ってるから写真が整理できないんだ・・・)
もちろんお約束で(じゅんぞ~さんが)コインを投げて、トレヴィの泉を離れて
バルベリーニ駅近辺へ。
こちらはバルベリーニ広場中央、ベルニーニ作の「トリトーネの噴水」。
貝殻の上で、海神ポセイドンの息子トリトンが法螺貝を吹いています。
このホラ貝で波を立てたり鎮めたりすると、昔、ギリシャ神話で読みました(確か)。
交差点の様子。左下のほうにバルベリーニ家の紋章である「蜂」があしらわれた
「蜂の噴水」があります。こちらもベルニーニ作。この日に通りがかったときは、
地元のオバチャンたちが座りこんでおしゃべりしていました・・・すっごいな(笑)。
ちなみに、この左が「ヴィットリオ・ヴェネト通り」。
映画「甘い生活」の舞台だそうです・・・映画、見たことありませんが。
こちらは通称「骸骨寺」の入り口。
正式名称は「サンタ・マリア・デッラ・コンチェツィオーネ教会」で、カプチーノ
修道会の教会。地下に修道士の納骨堂があるため「骸骨寺」と呼ばれて
いるのだそうです。
撮影禁止のため写真はありませんが、ここ、堂内は4000体もの人骨で
装飾されているのです。(写真OKでもキモチとして撮れないかも・・・)
僧衣を着たままの骸骨。頭蓋骨を重ねた壁に、骨で装飾された天井!!
・・・装飾がまた非常に繊細で美しい作りだったりして・・・。死生観の違いに、
愕然としました。
#入場の際に0.5ユーロ程度の心づけを行うのですが、日本語で「きふ」と
#書かれていてとっても現実味があり、中とのギャップが凄かったです(笑)。
じゅんぞ~さんに「何てもの見せるんだ!」と言われつつ(ここは私の趣味で
立ち寄ったのでね・・・)、なおも歩いて共和国広場へ。もう夕方なんですね~。
共和国広場の中央には、優美な4人の妖精が刻まれた「ナイアディの噴水」。
これは20世紀初期の作品だそう。周囲の建物は「ディオクレティアヌス帝の
大浴場を囲んでいた壁」を利用して建てられたものだそうです・・・と言われても
どう利用したのか想像もつかないのですが(笑)。
反対側に見えるのが、その「ディオクレティアヌス帝の浴場跡」。
ローマ帝国最大の浴場跡だそうです。1度に3000人が利用できて、敷地は
14万㎡にも及ぶのだとか・・・。浴場は社交場だったそうですからね~。
こちらは浴場跡に隣接する、サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会。
これにて、本日午後の観光を終了。
テルミニ駅を経由して、ホテルへ向かいます。
って、共和国広場のあるレプッブリカ駅から一駅離れているのですが・・・
レプッブリカ-テルミニ駅間はごく近距離なのと、「ここまで来たんだから」
という勢いとで、歩いてしまいました。
うぁ~。よく歩きました~!!
・・・以上、(まだまだこんなものじゃ済まないなんて知るはずも)ございません。
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