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認定中心市街地の規模・範囲に関する考察 [小倉のこと]

認定中心市街地の規模についてですが、「中心市街地活性化基本計画認定申請マニュアル」の9ページ目に下記のように書かれてあります。

■中心市街地活性化基本計画認定申請マニュアル
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/chukatu/sinsei.html



【以下、マニュアルより引用】

b) 中心市街地の規模等

中心市街地の規模等は、それぞれの市町村ごとに様々であると考えられますが、土地利用や諸機能の集積の実態、事業の実施範囲等の観点から、中心市街地の区域を設定するに当たっては、例えば、一団的な形状であって、居住人口や都市機能等において市町村の他の地域に比べて高い密度が保持されているなど各種取組が総合的かつ一体的に実施することが可能な範囲となるよう定める必要があります。

なお、これまで都市機能の集積がなく、今後新たに市街地として整備する地区や周辺居住者のための近隣核であり広域的な効果が見込まれない地区、優良農地、大規模森林等を含めて広く中心市街地の区域とすることは適当ではありません。

                                          【以上、マニュアルより引用】


というわけで、マニュアルの中では何ヘクタール(ha)程度が適切かというような具体的な数値は出ていません。が、各処からの噂によると、100ha~150haというのが一つの目安となっているようです。

もしそうであるならば、従来の北九州TMO[小倉都心]の事業エリアは550haもありましたので、かなりオーバーしていることになります。北九州市内のどこの中心市街地について国の認定を目指すかについてはまだ市の内部で検討中かと思いますが、仮に従来のTMOの対象である小倉都心地区について今後認定を目指そうという動きになった場合でも、事業エリアについてはかなりのダウンサイジングが必要ですね。ちなみに、この北九州TMO[小倉都心]の事業エリアというのは、平成11年策定の「小倉都心地区中心市街地活性化基本計画」のエリアを踏襲したものです。

■北九州TMO[小倉都心]の事業エリア (赤枠のエリア)



小倉都心地区において150haというと大体どれくらいの大きさになるのかのシミュレーションを行ってみました。使用したソフトは、ゼンリンさんの「OA-LightⅡ」です。OA-LightⅡでは、下記のような地図上で面積を測定したい範囲を順番にマウスでクリックしていくと自動的に面積を測ってくれます。ついでに言うと、範囲内の人口や事業所数も教えてくれます。とっても便利です! (…と、小倉都心地区の企業をさりげなくPRしたりして…)

■ゼンリン
http://www.zenrin.co.jp/



上図のうち、グレーで網掛けされている範囲の面積が1,510,730㎡ (≒150ha) です。 
は、西日本総合展示場、アジア太平洋インポートマートまでを入れてみました。
西は、小倉城、勝山公園、小倉北区役所あたりまでです。
は、馬借、香春口交差点までです。
は、浅香通りまでということになります。

概ね実感として普段感じている「小倉都心」の範囲とそう違和感はないのではないでしょうか。
東側について、チャチャタウンが入りきれないのがちょっと気になるところですが……。

改めてこうやって線を引っ張ってみると、小倉都心というのは150haの範囲の中に 「JR小倉駅・西小倉駅」 「モノレール駅」 「商店街」 「大型小売店」 「市庁舎」 「小倉城」 「勝山公園」 「紫川」 「市立医療センター」 「コンベンション(西日本総合展示場)」 「事業所」 「飲食街」 「風俗街」 「住宅」 と、ほとんど全ての都市機能がコンパクトに集まっていることがわかりますね。

逆に都市機能が集中し過ぎていて、まちづくり三法改正のキーワードの一つである「街なか居住の促進」ということを実現しようとした場合に、都市型マンション等の住居を増やせそうなのが「室町」や「馬借」くらいしかないというのがちょっと気になるところです。


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