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イメージを語る [吹奏楽]

「スクーティン・オン・ハードロック」で、イメージしたのは、やはり「ウェストサイドストーリー」かな。
実際のストーリーはともかくとして、雰囲気としては、「お巡りさん」は出てくるよね。(ちょっと真面目できちっとした感じ)
もちろん、不良グループや大人のギャング、小悪魔みたいないたずら好きの子どもも。

「フルート、そこは、小悪魔みたいな、いたずら好きな子どもが逃げていく感じね。Aさん(当時1年生の部員、小柄で気が強い)が、いたずらして、キャッキャ言いながら走っていく感じでね。」
なんてことを言っていた。
なかなか、そんな感じにはならないのだけど、「イメージ」って大切ではないだろうか。

「ブラヴーラ!」では、「世界貿易センタービル破壊の同時多発テロから、立ち上がろうとする、不屈の精神、協調心、将来への希望を表現している。」という、プログラムノートを参考に、
「初めの部分は、セレモニー、儀式の行進だよ。厳かな感じでね。」
「フルートとクラリネットの四分音符、低音群のメロディは、日常の仕事を真面目にやっている感じだよ。悲惨なことがあっても、また、人々はオフィスに向かい、仕事をするんだ。でも、つい思い出してしまうんだよね。それが、サックスのメロディー。だから、サックス、出来るだけ気持ちを込めてね。」
「4分の3拍子のところは、思い出を語っているところだよね。後から出てくるトランペットは、男性が話し始めた感じかな。そして、皆でいろいろ語り始め、気持ちが高まる。   でも、最後は、あきらめというか、悟りというか、仕方がないんだよねっていう感じ。   そして、また、日常生活へ・・・。」

というわけで、これが生徒にどこまで伝わったかは、わからないし、演奏にどう影響したかは、わからない。わかっていても表現できない部分はたくさんあるだろうし、表現しているつもりでも聴いている人には伝わらないことも多いと思う。

でも、イメージを語ることは大事だと思う。


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コメント 4

takafumi

「アウェイデー」もその二つの雰囲気を合わせたものだと、自分は思います。
まずインスピレーションがそのまま「ウエスト・サイド・ストーリー」ですし・・・
トロンボーンの提示のリズムから発展していく物は、人々の忙しさを表現しているとか・・・
時々現れるゆったりした部分については未だ自分の中では、霧の中ですが・・・。
忙しさ、ジャズの要素としては微妙に「スクーティン」を参考にしています。
それでもやっぱり自分の考え、みんなの、奏者としての、一つの楽団としての考えというのは、
とても重要な事だと思いますが・・・。
by takafumi (2005-07-02 22:18) 

きたちくん

「アウェイデー」については、プログラムノートにもあるように、バーンスタインの「キャンディード」なども研究する必要があるのでは、と思ってはいるのですが・・・。
でも、中学生が、「時々現れるゆったりした部分」について、考えているというのは、やはりすごいですね。「中学生恐るべし」です。
by きたちくん (2005-07-02 22:39) 

現顧問

時々現れるゆったりした部分は、愛情を表現したいんじゃないかな。ふっと非日常的な世界に逃避したとき、自分が何を一番大切にしているのか分かる事って無いですか?
ただ、この曲のこの部分が誰の何に対する愛情を表現したいのかは研究中。(というよりどうすれば説得力をもつ説明になるか検討中という感じ・・)もうちょっと確信を持てたら合奏で話そうと思っています。
by 現顧問 (2005-07-03 09:18) 

きたちくん

なるほど。
いろいろ研究しているんですね。
「人に言葉で伝える」という部分で、思うとおりにならないということって、よくありますよね。
お互いがんばりましょう。
by きたちくん (2005-07-03 10:31) 

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