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真夏の方程式 【東野圭吾】 [本]

8月3日に映画「真夏の方程式」を観てきました。
そのことはブログに以前書きました。
【関連記事:映画「真夏の方程式」 2013.08.13】
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で、非常に原作が読みたくなりました。
で、原作を読んだわけです。
で、感想です。

内容は、映画とほぼ一緒でした。
むしろ、1冊の本をよくぞ2時間の映画にまとめたもんだ、と感心しました。

細かな点は、違いがあります。
ボクが一番違うと感じたのは次の点です。
ここからは、ネタバレになりますので、読まれる方はご注意ください。

今回の話しの重要人物「川畑成実(杏)」の写真を、実の父親に渡すために、「湯川準教授(福山雅治)」が不意にカメラで撮るシーンがあります。
小説では、車の中で撮るのですが、映画では海をバックに船の上で撮ります。
これは絵柄的には、断然船上で撮った方がよいです。
映画で演じている杏の表情もあいまって、映画版のほうに軍配を上げたいです。

そしてもうひとつの、映画での変更点。
それは、先日ブログで映画の感想を書いた際に、
「物語の後半で、思わず涙しました。」と書きました。

しかし、

小説では、そのシーンがない。

ボクが思わず涙したシーンは、
「川畑成実(杏)」の父(実の父ではなく戸籍上の父)「川畑重治 (前田吟)」が、取り調べ室で、成美の姿が見えるはずのないマジックミラー越しに、成美に思いを伝えるシーンです。
この親娘の心通わせるシーンは感涙物です。
でも小説ではないんです。

小説版の評価は、標準点で、映画版は標準点以上としておきます。
小説版を標準点にした理由は、内容的に、人情物に重心があるので、個人的には、
ガリレオシリーズより、加賀刑事シリーズのほうが合っているかなと思うからです。

映画版は、前田吟と杏の熱演につきると思います。
話しの筋はほとんど一緒なのに、こんなに印象が違うものかなと感じた作品でした。
映画と小説、両方知って、違いが楽しめました。
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真夏の方程式 (文春文庫)

真夏の方程式 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/05/10
  • メディア: ペーパーバック





タグ:東野圭吾
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コメント 2

神崎和幸

こんばんは。

自分も「真夏の方程式」の小説読みましたよ。
そして映画も観ました。

いい作品だと思いますよ。

確かに今作はガリレオシリーズより、加賀シリーズのほうが合っているかもしれませんね。

そのうえ湯川先生と子供という取り合わせも新鮮でした。
二人がペットボトルのロケットを飛ばすシーンが印象に残りましたよ。

映画と小説の違いを楽しむのもまたいいですね。
by 神崎和幸 (2013-11-19 18:18) 

yan

神崎和幸さん、ありがとうございます。
湯川さんと子どもという取り合わせは珍しいですよね。
映画版では、湯川の子どもに近寄るとじんましんになるエピソードに少し触れていましたが、小説版では触れられてなかったような気がします。
一字一句しっかり読んだわけではないので、違っているかもしれません。
ペットボトルのシーンは、映画では、寄り効果的な場面となっていました。
面白い作品だと思います。
by yan (2013-11-19 21:10) 

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