田中ロミオ:人類は衰退しました [小説系]
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。
すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。
平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。
わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、
国際公務員の”調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。
祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、
さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、
さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。
田中ロミオ、新境地に挑む作家デビュー作。
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京極夏彦の「鉄鼠の檻」を読み途中なわけですが・・
持ち歩き疲れとあまりにも坊主ばかりで頭がぐるぐるになってきたので
ちょっと、らく〜なものでも読もうかな・・と選んだのがこの作品。
以前にガガガ文庫の本紹介冊子で見かけた時から気になっていたんですね。
とってもかわいいイラストと妖精さんというモジに過剰反応。
しかーし、ちっとも見つからず・・忘れかけていた頃見つけました!
メルヘンちっくでシュール、全体的には児童文学に近い感じ。
言葉の使い方が絶妙にうまい!うまいなぁ〜。
飽きる事無く最後まで一気に読めます。
しかし、妖精さんかわいすぎ!
言葉使いといい、行動といい、びっくりすると丸まる所といい・・
我が家にも欲しいぞ・・妖精さん・・。
もし、あのイラストままにアニメになったら・・悶えまくりだなぁ〜(笑)
あとがきに、「平成生まれの方は名前を検索しないで下さい」って書いてあり、
ばりばり昭和生まれの私は検索してみましたよ。
んで、「あぁ、なるほど。」と妙に納得。元々はそっちの世界の方でしたか・・
まぁ、そんな事は関係ないですけどね〜。
気になった方は読んでみるべし!べし!
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