SSブログ

エチュード 作品10-3【別れの曲】(ショパン) [ショパン]

さて、この音楽日記を書き続けて、いくつか、自分自身で疑問に思ったことがある。
その一つに、
「この曲は皆さんよく知っていると思いますが・・・」
「この曲は皆さん、知らない人も多いと思うが・・・」
などと、この音楽日記で書くことが多いのだが、本当にそうなのだろうか?
(結構、自信はないのです。ははは)

そんなことを思っていたら、あるテレビ番組で、
お客さん100人にある質問をして、1人だけそれに該当する質問を考える
みたいなことをやっていた。
(例えば、今日の朝食に寿司を食べた人とか・・・うーん、100人に1人もいないか)

ということで、今日から5回連続シリーズで音楽日記を書こうと思う。
【ショパンのこの曲は、どの程度有名か?】シリーズです。
(ショパン嫌いの方、ちょっとつき合ってくださいね。)

そう、ショパンの曲と言えば、クラッシックピアノのファンなら誰でも
一度は、聞いたことが絶対あるだろう(ですよね(笑))
その中で、次の5段階に分けて、曲を紹介していきたいと思う。

 第1回・・・100人中100人が知っていると私が思っている曲
 第2回・・・100人中50人程度知っていると私が思っている曲
 第3回・・・100人中10人程度しか知らないと私が思っている曲
 第4回・・・100人中1人しか知らない曲と私が思っている曲
 第5回・・・100人中ではきっと、誰も知らない曲と私が思っている曲

(注)一般的なクラッシックピアノファンを想定しています。
   当たり前ですが、私の勝手な思いです。なんの根拠もありません。あしからず。

では、早速、音楽日記を書いてみよう。

*******************************************************************************

さて、【ショパンのこの曲は、どの程度有名か?】シリーズの第1回
多分、100人中100人が知っていると私は、思っている曲
ショパン作曲、エチュード 作品10-3【別れの曲】である。
(ははは、そうですよね)

この俗称【別れの曲】というのは、ショパンが名付けた訳ではない。
曲を聴くにあたっては、この題名は、そんなに気にする必要もないと思う。
(と言うより、気にしない方がいいかも)

曲は、とても美しく落ち着いた旋律で始まる。
(ショパンが私の書いた旋律で最も美しい と弟子に言ったそうだ(本当か?))
最初の部分は、音を弾くだけなら結構、簡単で、なんとかなるが、
旋律を歌わせ、表情を付け、そして、右手の内声部のバランスに注意して、
左手のベースの音量のバランスを考えて弾くということになると、
うーん、やっぱり音楽的にも練習曲としても難しい。

さて、この曲で私が一番好きな部分は、中間部にある、両手の六度の部分である。
この部分を、なめらかに弾くように、と書いてある本もあるが、
私は、この部分は、キラキラした感じで、弾いてほしい。
この中間部の演奏で、私は、この曲の演奏の好き嫌いがあるのです。
そう、前半との対比が面白いとも思う。
曲は、前半の部分が戻って、静かに終わる。

ショパンの練習曲は、よく、ピアノ音楽の総合的な練習曲と言われる
そして、またそれ以上の芸術性をもった作品とも言われている。
それには、異論がない。

しかし、この【別れの曲】のようにあまりにポピュラーになりすぎると、
なんとなく弾かれることや、なんとなく聞かれることも多い。
そして、これだけ有名になると、なにか、新鮮な演奏に出会えるというのも、
なかなか難しい。
曲があまりに有名になるのも、その曲の本質がわからなくなるかも知れない。
難しいなあ・・・
しかし、有名になるというのは、やはり、名曲である証でもある。と思う。

では、この曲に関するうんちくをいくつか・・・

この曲、最初に作曲された時の速度記号は、
レント(ゆっくりに)ではなく、ヴィヴァーチェ(急速に)だったらしい。
うーん、このままだったら、どんな感じだったんだろう?
想像できません(笑)

あっ、ショパンのエチュードをさらに難しく編曲しているゴドフスキーさんは、
この【別れの曲】は、左手だけで、伴奏も旋律も弾くように編曲しています。
特に独創的な編曲ではないのですが、音楽を聴く限り、左手だけで弾いているとは、
絶対に思えませんね

さてさて、この曲、皆さん、知ってますよね。
ピアノ名曲集のような、アルバムには、間違いなく入っているし、
だいぶ昔だが、テレビドラマでも使用され、有名になったし、

クラッシックのピアノファンなら、100人中100人知っていますよね。

さてさて、次回以降、どんな曲になるのかは、乞うご期待・・・


nice!(3)  コメント(9) 
共通テーマ:音楽

nice! 3

コメント 9

なるたる

私の予想を書くと一部ネタバラシになりかねないので、ショパン好きでも多分300人に1人くらいしか知らない曲を1曲。

「ギャロップ ・マルキ」…どうです、普通の人なら絶対に知らないもんねw。
by なるたる (2007-09-29 10:49) 

Cecilia

鮫島有美子さんが歌曲として歌っています。
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2007-09-04
試聴できるかわかりませんが。
ショパンのエチュードでは弾きやすいかと思ったらとんでもない・・・という感じですよね。
有名すぎて新鮮と思える演奏に出会えない・・・というのはショパンの他の曲でも感じます。(私にとっては「華麗なる大円舞曲」。)

昔子供が音感の通信教育を受けていた時に本部教室のリトミックの発表会のビデオでこの曲が使われていました。
♪王様は~わがまま~、いつだ~ってわがままよ~♪という歌詞で。
いまだにこのエチュードを聴くとこの歌詞で浮かんできてしまいます。
有名曲に歌詞をつけるのも考え物ですね。(もちろん鮫島さんのは素敵な歌詞です。♪春の日、面影~♪)
by Cecilia (2007-09-29 15:18) 

Cecilia

♪春の日、そよ風~♪でした。
by Cecilia (2007-09-29 15:22) 

ピアノフォルテ

おお~、エチュードですね。♪
しかも、しばらくショパンですか!うれしいなあ。
この曲=「ボクは死にましぇん!!!」です。笑
あのドラマの印象があまりに強すぎて・・・・・
でも弾いてみると(まだ全然弾けません)ほんとに美しい旋律ですよね。
by ピアノフォルテ (2007-09-29 21:16) 

ショパン好きです!!
でもこの曲はあまり…。
でも『別れの』をあまり気にしなくて良いのなら
…のんびり聴けるかも知れません。
そして、やっぱりどの曲も有名ですよね。
うーん。せめて第2回の曲は…
『あっ!!知ってる』って思いたいです。(笑)
by (2007-09-29 23:07) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさんコメントありがとうございます。
まあ、なんの曲がこれから出るかはお楽しみということで・・・
「ギャロップ・マルキ」は
私の中では、1人/100人中 程度知っている曲の分類なのですが・・
全音のショパン遺作集の楽譜も簡単に手に入るし・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-09-30 21:10) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、コメントありがとうございます。
♪春の日、そよ風~♪の歌詞は、知っていましたが、
♪王様は~わがまま~ の歌詞は、知りませんでした。
これは、笑えます
全部、教えてください
by みどりのこびとちゃん (2007-09-30 21:14) 

みどりのこびとちゃん

ピアノフォルテさん、コメントありがとうございます。
あのドラマがはやったころは、
もうこの曲のイメージがこびりついてしまいましたね。
確か、譜面もいっぱい、簡単なアレンジ譜も出てましたよね

最初の部分は、なんとなく、音は、出せるのですが、
原曲は、確かに音楽として聴かせるのは、難しい
by みどりのこびとちゃん (2007-09-30 21:16) 

みどりのこびとちゃん

桜千鳥 さん、コメントありがとうございます。
そう、この曲は、「別れ」のイメージは、無くした方がいいです。
私は、そう思います

うーん、二回目以降の曲は、結構無名になってきたりして(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-09-30 21:17) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。