子供の情景(シューマン) [シューマン(ロベルト)]
さて、土曜日に子供とおばあちゃん(私の母ですね)が、話をしているのを見ていたが、
その情景は、とても、ほほえましいものだった。
(実際、私の母は、認知症でもあり、子供とも会話は成り立たないのですが・・・)
子供の目には、おばあちゃんは、どんな風にうつるのだろう?
そんなことを、思い出していたら、
シューマンのピアノ曲集【子供の情景】を聴きたくなった。
さて、このピアノ曲集は、【子供の情景】となっているが、
シューマン自身が言っているように、子供のために書かれた曲集ではない。
「親が昔を思い出して、成長した子供に与えたもの・・・」
とシューマンは、言っている。
つまり、大人の為の曲集だ。
全部で、13曲からなり、長い曲でも三分は、ない。小品の集まりだ。
そして、子供の世界をイメージした非常に面白い曲集だ。
シューマン自身、ショパンなどの曲などを批評するにあたって、
かなり自由な表現で、書いているので、
この曲集を聴きながら、イメージを私も自由に書いてみよう。
(いつものように、音楽的な根拠は、無いですよ。勉強にはなりません。ハイ)
第1曲【見知らぬ国と人々について】
別の世界の扉が、静かに開かれる音楽。静かな曲なに、なぜか、わくわくする・・・
第2曲【不思議なお話】
よく、子供って、なぜ?なぜ?って、聞いてきませんか?
第3曲【鬼ごっこ】
みーつけた。みーつけた。駆ける駆ける、子供は、走るのが大好きだ。
第4曲【おねだりする子供】
子供は、ちょっと寂しそうな顔をして、かわいくねだる。親は、弱いんだな、この顔に・・・
第5曲【大満足】
おねだりしたものが手に入ると、親そっちのけで、遊ぶんだなあこれが・・・
第6曲【重大な出来事】
子供にとっては、ささいなことも重大だ。そして大人びて物事を考えることは重要だ。
第7曲【トロイメライ】
この曲集のど真ん中の曲。過去、この音楽日記で書いたのでこちらをどうぞ。
しかし、この曲は、単独で聴く場合と、この曲集を通して聴く場合とでは、
全くイメージが違う。
曲集を通して聴くと、ちょっと異質に聞こえるのは、私だけ? 夢か幻か?
第8曲【ろばたにて】
炉端で、子供は、静かに本を読んでいる
(私、子供のころ、アルセーヌ・ルパンのシリーズを、よく読みました・・・)
第9曲【木馬の騎士】
子供は、本の中で、空想をめぐらし、騎士となって駆ける
(今の子供は、アニメや映画の騎士だったりして・・・)
第10曲【むきになって】
子供は、ささいなことで、むきになって、はにかむ、この表情がいいんだなあ、これが・・・
第11曲【こわがらせ】
大人が、子供に怪談話をしているのだろうか?びっくりさせようとしているか?
第12曲【眠っている子供】
子供の寝顔は、いくつになっても、かわいいものです。ハイ
第13曲【詩人は語る】
歳をとった、おじいさんか、おばあさんが、子供にやさしく話しかけている。
子供は、じっと、目をくりくりさせて聴いている。
そう、もちろんこんな風に自由に、イメージして、勝手に物語を作るのも、
ロマン派のシューマンの曲だからできるのかもしれない。
もちろん、この小品の譜面を論理的に構成を分析して、展開して、考え、その上で
聴く楽しみもあるだろう。
しかし、この曲集に限っていえば、私は、前者の楽しみをとる。
なんといっても、子供の世界は、無限だし、ロマンにあふれている。
そんな世界を大人も自由に、想像してもいいじゃないですか。
この曲集を弾くには、自由なイマジネーションが是非とも欲しいところだ。
しかし、自由なイマジネーションというのが、これまた難しい
音楽は、難しい。
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今日の音楽日記には、全然別の後半部があるのです。
さて、この音楽日記は、最初のころは、一日一曲のペースで書いていたが、
最近は、2~3日に一曲のペースで書いている。
結論を書こう。
すいません。多分、今後は、一週間に一曲程度の更新になると思います。
書く曲がなくなったのか?
いえいえ、そんなことは、ありません。
クラッシック音楽は、無数にあるし、私は、書きたい曲の方が多いくらいです。
本当は、クラッシック音楽以外も書きたいくらいです。
(aikoとか書きたいのだけど(笑))
先日、NHKのテレビで、吉田秀和さんの音楽批評の話をやっていた。
そう、音楽批評は、ああでなければいけない。
私も、ああいう文章を書くには、文章を考え、
一週間に一曲程度にして、しっかりした文章を書きたいからなのか?
いえいえ、そんなことは、ありません。
だいたい吉田秀和さんの音楽評論と並べること自体が、おこがましいことです。
このブログは、音楽批評なんてもんでなく、個人的音楽日記です。
というより、こんなことは、考えません(笑)
実は、ちょっとした、環境の変化により、多分ブログを書く時間がないと思うのです。
もちろん、今まで20~30分程度で、書いているだけですが、
多分、その時間が取れないと思うのです。
本当は、一時休止しようとも考えましたが、
まあ、一週間に一曲程度は、書く時間は、あると思うし、
それに書きたい曲は、まだまだ、いっぱいあるのですから。
(しかし、中途半端な結論だなあ・・・まあいいか。)
ということで、これから、更新間隔がちょっとあくと思うのですが、
よろしくお願いします。
(こんなこと書いたのに、いつも通りだったりして(笑))
大昔、隣家の大学生のお姉さんが拙く奏でる第1曲のメロディに魅せられ、
楽譜を買ってきて負けじとばかり練習した思い出があります。
懐かしい。
どうにか弾けるようにはなりましたが、他の曲は難しすぎてあかんかった…
orz。
腕のない悲しさです。
トロイメライにしたって、耳で聴いた限りじゃ易しそうなのに対位法が複雑に絡み合って…シューマンの書法ってなんであんなに難しくてひねくれているんだろうw。
by なるたる (2007-07-07 21:29)
ついでながら、私は第8曲と第9曲がいっちゃん好きでした。
by なるたる (2007-07-07 21:32)
なるたるさん。コメントありがとうございます。
シューマンの書法がひねくれている というのは、
私も、100%同意見です(笑)
本当にシューマンを普通に弾ける人は、
私は、かなりの実力者とみています
by みどりのこびとちゃん (2007-07-08 00:35)
吉田さんのテレビ見逃しました!!涙
ホロビッツについて奥深い見識で書かれていた方ですよね。
吉田さんの本を読みたいなと思っています。
素晴らしい文章を書かれる方なのでしょうね~。
お忙しくなられるんですね。
by ピアノフォルテ (2007-07-08 11:41)
ピアノフォルテ さん。コメントありがとうございます。
私は、吉田さんの本は、全部ではないにしろ、
ずいぶん読みました。
私の曲の印象とは、違う文章もありましたが、
(大家を前になんということを(笑))
テレビでも言っていましたが、
短い自分の言葉の一言で、表現できるのは、さすがにプロです。
すばらしいです。
何度でも読みたくなる文章です。
自分のことですが、忙しくなると思ったんですが、
そうでもないような気が・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-07-08 23:09)
>自分のことですが、忙しくなると思ったんですが、
そうでもないような気が・・・
あはは~。じゃ、また楽しい音楽の記事期待しておりますね!
by ピアノフォルテ (2007-07-09 00:06)