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レクイエム(モーツァルト) [モーツァルト]

さて、リクエストの受付曲、第1弾である(笑)
今日の音楽日記は、めずらしく声楽曲。レクイエムの最高傑作と言われている
モーツァルト作曲の【レクイエム】である。

私が、この曲と出会ったのは、いったいいつのことだろう。
そうだ、カラヤン二度目の録音のレコードを買った時だから、30年以上前のことだ。
(おおっと、歳がばれてしまうぞ・・・)

その時の感動は、忘れられない。
当然、レコードを聴きながら、
モーツァルトの最後を考えながら、聴いたものだ。
(このレコードの演奏は、かなり、ロマン的な美しい演奏でしたが・・・)
当然、その後、いろいろな演奏を聴いて、イメージを膨らませていた。

しかし、その後、この曲から離れていったのですよ。
なぜかというと、

①映画【アマデウス】でのイメージが強く、この曲を聴くとどうしても画面が思い浮かぶ
②このような宗教曲は、西洋のキリスト教を知らなければ、理解できないのではないか?
③この曲は、モーツァルトが作った部分より、弟子が作った部分が多い。
 (モーツァルトが完全に書いたのは、一曲目だけという話も・・・)
 (それに、なんとか版とか、いろいろな人がいろいろ加筆しているし・・・・)

などの思いが交錯していたのです。

①については、映画には罪は、もちろんない。
もちろん、サリエリがモーツァルトの病床で代筆したいるなんてことは、
映画だけの話と分かっていても、それをイメージさせるだけのものを持っている映画だ。
しかし、まあ、それは、それでいいじゃないか。

②については、ちょっと難しい問題だ。
しかし、音楽を聴くのに、時代背景や作曲者の伝記などを知らなくとも、感動したり、
イメージしたりすることは、別に悪いことではない。
逆に、純粋に音楽だけを聴くのもいいことだってある。

問題は、③である。
この曲の解説のほとんどは、この弟子の加筆についてのことばかり、書いてある。
これは、この曲にとって、ちょっぴり、悲しいことだと思う。
どこかで、音楽のことが抜けている。
そのことをいろいろ読んだ時には、複雑に心境になり、
この曲をあまり、全曲通して聴かなくなってしまった。

でもですね。今は、違うのですよ。
弟子が加筆しようとなんだろうと、私は、研究者じゃないのだから、
音楽だけを聴いて、イメージしたり、楽しんだり、感動したり、
敬虔な気持ちになったりしてもいいじゃあないですか。
(いえいえ、でも音楽以外の側面の勉強もある意味では、もちろん必要とは思いますよ。)

と話が長くなってしまった。
ということで、
私の思うモーツァルトの【レクイエム】の音楽について書いてみよう。

もちろん、この曲は、すばらしい。
一曲目の静かな始まりから、崇高で敬虔な気持ちが、なぜか、わいてくる。
そして、古楽器による演奏でも、大オーケストラによる演奏でも、
すっきりした演奏でも、ロマン的な演奏でも、
いってしまえば、どんな演奏でも、感情がこみあげてくる曲である。
なぜだろうか、レクイエム という死者を悼む曲だからだろうか?
弟子が加筆しようがなんだろうが、
モーツァルトの最後の音楽であることは間違いないからかも知れない。

この曲は、よく、崇高で格調高い音楽と言われている。
しかし、今の私は、ちょっとだけ違う。

最近は、とてもとても、愛情のある、温かい音楽だと思うようになってきた。
不思議な曲だ。
歳をとったせいかもしれない。
もう少し、歳をとると、また別の側面が見えてくるかもしれない。

さて、三大レクイエムというと、モーツァルトとフォーレとヴェルディだそうだ。
これで、モーツァルトとフォーレはこの日記に書いた。
残りは、ヴェルディだな(笑)

さてさて、宣言してしまおう。
次は、リクエスト受付第2弾。
シューマン作曲の【ピアノソナタ第2番】です。乞うご期待。


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コメント 5

羽音

早速ありがとうございます!!!
合唱ではジュスマイヤー版を使っています。
他の人のを比べたことはないのですが、いずれにしても色々いわれているみたいですね^^;
私はアルトを歌っているので合唱練習用のパート別CDを持っています。
オケではなくてピアノ伴奏で4人の混声合唱が入っています。
これだけで聴くと本当に美しい、安らぎを感じます。
歌詞は・・・みどりのこびとさんがおっしゃるように、西洋のキリスト教をしらないと訳を読んでも理解できない、意味が分からない気がします。
安らぎを~、とか、恐れおののいて~、というイメージで歌っていますね(^_^;)
モーツアルトに空から怒られないよう、なんとか頑張りたいです(T▽T)
by 羽音 (2006-09-19 23:19) 

みどりのこびとちゃん

羽音さん。コメントありがとうございます。
意味が分からなくてもイメージして歌うというのは、
すばらしいことだと思います。
ピアノ伴奏のレクイエムもある意味、シンプルで、美しいような気がします。
次のリクエスト待っています(笑)
by みどりのこびとちゃん (2006-09-20 21:21) 

NO NAME

最近、ケルビーニのレクイエム「ハ短調」(二短調の方ではありませんよ)を実に十数年振りで聴き返してみて、これはモーツァルトのレクイエムよりも傑作ではないか…と思ったりしています。
なんかね、ハーモニーが異様に美しくて、全ての楽章がすこぶる説得力に満ちている。
高貴で、敬虔で、劇的で、キュンとなる曲なのです。

ケルビーニは「メディア」なんかのオペラ作曲家としての名声が高いけど、そしてこのレクイエムは純然たる宗教曲でオペラなんかではないけど、なんかオペラを聴くような、音の広がりと深みと物語性を感じてしまいます。

はっきり言ってオススメです。
by NO NAME (2009-08-26 21:18) 

みどりのこびとちゃん

NO NAME さん(ではないですよね)コメントありがとうございます。
ケルビーニかあ。なんとなく、よさそうだなあ。
美しい気がします。
では、早速聴いてみます。

最近 声楽曲より、室内楽にはまっています
by みどりのこびとちゃん (2009-08-26 23:50) 

なるたる

ごめんなさい、うっかり名前書き忘れてましたorz。
なるたるです。
by なるたる (2009-08-27 00:13) 

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