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バラード第1番(ショパン) [ショパン]

マンガ雑誌「モーニング」に連載中の 神の雫 というマンガをご存じだろうか
まあ、ワインを巡るマンガなのだが、
その中では、ワインをのんで、その味から、どんな世界が感じられるかを
表現する場面がある。またその逆に、他人がイメージした世界から、
そのワインの銘柄を当てる場面がでてくる。
(まあ例えば、古城のそはに花が咲いていて恋人達が踊っているようなワイン 
 というと、それは、***の***年製のワイン と当てるような感じである。)
(無理だよなあ、絶対に・・・)
私は、ワインの味がまったくわからないので、
実際にこんなことが出来るのか、わからないが、よく考えれば、音楽でも
同じ様なことをしているような気がする。

よく、音楽を聴いて、こんな感じだ、あんな世界だ、こんなこと訴えている
等は、よく言われる。(私も結構勝手に言っている。)
しかし、逆に誰かが こんなイメージの世界の曲と言ったら、
その曲を当てられるだろうか?

当てられる曲もある。
例えば、
「スイスの湖の月の光にきらめく波間をただよう小舟のようだ」と言ったら何の曲?
と言えば、クラッシックのピアノファンだったら十中八九、
ベートーベンのピアノソナタ月光 と言うだろう。
しかし、これは、反則である。
もうその言葉はあまりに有名で、ソナタ月光とイコールに頭の中でインプットされている。

そんなことを考えての今日の日記である。
今日は、ショパンのバラード第1番である。
この曲、なんとも言えない第一主題、ショパンならではの甘い第二主題、
そして、すばらしいその主題の展開と、劇的な終結部。
バラード(物語)と呼ぶにふさわしい、傑作である。

しかし、この曲からのイメージは、人により様々だろう。
この曲の基となった、ポーランドの詩は、どれほどの人が知っているだろうか?
知らなくても、名曲だし、逆に知らない方がイマジネーションがわく。

自分自身で、思ったイマジネーションを膨らませればいいと思う。

さて、私のこの曲に対する、感覚は、ちょっと変わっている。
(というより、ちょっと悲惨かもしれない。)
子供のころに、両親と一緒に見たテレビドラマにこの曲が使われていた。
毎回毎回かかるので、頭の中は、そのイメージなのである。
(実際、その曲がショパンのバラード第一番だとは、後で知った)

そのイメージは、飛行機であり、かっこいい機長であり、影のある女性なのである。
そのドラマは、田宮二郎(おおっと古い)主演の「白い滑走路」である。
あまりに古すぎてしらない人も多いだろう。(両親が見ていたのは、再放送かもしれない。)
しかし、子供のころの記憶は、鮮明だ。
ドラマの筋は、全く覚えていないが、このバラード第一番だけは鮮明に覚えている。
影のある女性が、ピアノに向かいゆっくりと第一主題を弾くのである。

あーあ、テレビドラマにクラッシックを使うのは、慎重にしてほしいなあ・・・
大人になって、どんな演奏を聴いても、そのトラウマから離れられないのである。


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MK

白い滑走路 ショパン作曲バラード第一番で、引っかかりました。
昨日、私のブログでも、バラード第一番を取り上げ、「白い滑走路」のことを綴りました。私も未だに浅岡ルリ子さんのトラウマから脱皮できない人間です。先ほどまで娘がエチュードの別れの曲を弾いていましたが、そのうちに「愛情物語」に変わっていました。(笑)
今後ともよろしくお願いいたします。
by MK (2007-04-15 18:14) 

みどりのこびとちゃん

MKさん。コメントありがとうございます。
白い滑走路・ショパン作曲バラード第一番 の検索で、
このブログにたどり着く人がいるとは思いませんでした(笑)

いやいや、白い滑走路の話に反応してくれる人がいて、うれしいです。
そちらのブログも、読みましたよ。
by みどりのこびとちゃん (2007-04-16 22:41) 

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