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またまた事件〜スカラ座開幕公演《ドン・カルロ》:降板させられたフィリアノーティ [スカラ座事件]

※ 完璧にスカラ座のキャスト表からフィリアノーティが消えて、ニールのシングルキャスト。12月中のキャストしか発表していません。(2008.11.12.10:20追記)

 12月7日のミラノ・スカラ座開幕公演、またまた事件です。今回は、当日は、平穏無事に終わったようですが、それでいいのか....演奏は満足のいくものだったのかどうかは、放送を聞きましたが、多いに疑問です。
 一応、経緯を簡単に。スカラ座は、ドン・カルロ役の第一キャストのフィリアノーティが病気なので初日の7日と10日は第二キャストのスチュアート・ニール Stuart Neill に代わると6日に発表。ところが、初日にフィリアノーティが劇場に現れて1幕を観劇、Corriere della Seraに「僕はどこも悪くない、最高に調子がいい "sto benissimo"....名誉を傷つけられた...」と降板の件は納得していないことを暴露。つまり、劇場側は事実ではない発表をして、フィリアノーティに対する親心なのか、それで全て丸く納まるとおもったのか、とにかくウソの理由で無理矢理フィリアノーティを降板させたということです。

 4日のアンテプリマ(ゲネプロのようなもの)の後、劇場側首脳陣、リスネルとか指揮者のガッティが、「初日は無理だから、フィリアノーティ君は病気ということにして、初日と10日はニール君に歌ってもらうからね」と一方的に通告してきたということのようです。どうやら、ロドリゴの死のあとの「ラクリモサ」を入れるバージョンに急な変更とかあって、アンテプリマの時に、フィリアノーティが間違ったりしたことも一因のようです。1ヶ月はリハーサルをしてきているはずなのに、ちょっと間違ったからって、本番ではうまくやるのがプロのオペラ歌手だと思いますけどね。
 しかし、このアメリカ人テノール、スチュアート・ニール、すでに43才だそうですが、歌うつもりでいるフィリアノーティを降ろしてまで、栄誉あるミラノ・スカラ座の初日に歌って頂くようなテノールなのかしら、とっても疑問。
 もともとは、マルセロ・アルバレスが歌うことになっていたのに、紆余曲折あって、やっとフィリアノーティに決まったのに、なんでこんなことになるんでしょうね。
※フィリアノーティが、ミラノ・スカラ座の《ドン・カルロ》のオファーを受けたために、少なくとも2つの劇場が、後釜探しをしています。フィリアノーティは、ワシントン・ナショナル・オペラの《ルクレツィア・ボルジア》のジェンナーロをキャンセル、その代わりが、ヴィットリオ・グリゴーロで、グリゴーロは、出演が決まっていたジュネーヴ大劇場の《ホフマン物語》をキャンセルしました。

カルロの最初と最後の歌の音声ファイルをアップしますので、興味のある方は、どうぞ。21世紀の新しいドン・カルロとして一押しのヴィットリオ・グリゴーロのも並べておきます......
★1幕:サン・ジュスト修道院の中
サン・ジュスト修道院の聖堂、愛するエリザベッタった苦悩をいやすべく救いを求め祈るカルロ。
スチュアート・ニールのカルロ:
ヴィットリオ・グリゴーロのカルロ:

★4幕フィナーレ:エリザベッタに永遠の別れを告げるカルロ
スチュアート・ニールのカルロ:
ヴィットリオ・グリゴーロのカルロ:

★グリゴーロのドン・カルロの完全抜粋→ジュネーヴ大劇場 4幕イタリア語版《ドン・カルロ》のカルロ完全版ハイライト★☆MP3

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babyfairy

ガッティはオケのコントロールは素晴らしいけど歌手を忘れてますね。天下のスカラ座のオケと合唱はその中でもさすがと思わせてくれるだけに非常に残念です。

しかし・・・ニールとグリゴーロ君のカルロでは比べ物になりませんよ。比べるのはもうグリゴーロ君に失礼なレベルだと思いますよ。>ニールのはあまりにも酷くて。

ニール、声量はありますが、それだけですね。棒読み歌唱、ディクションは鈍臭いし(悪い意味でアメリカ的)、声質はおじさん臭くて若さを感じられない。高音や弱音には張りが無くてファルセットみたいだし(まともなメッサ・ヴォーチェが出来ないって事ですね)。これだったら調子に波があろうともフィリアノーティの方がましだっただろうし、ヴィリャソンのカルロの方が『芝居』ちゃんとしていただけましだし、歌唱だってここまで酷くなかったですよ。

それにカルロ5世の声も酷い。スカラ座で歌うようなバスですか、これ。こちらもとんでもない棒読み歌唱ですね。

チェドリンスは期待した程でも無いし、ロドリーゴは『死の場面』聴いたけど、どっちがバリトンでどっちがテノールなのか判らないくらい軽い声で(ま、それはニールの声があまりにもおじさん臭いからだとしても)、マイケルズムーアの洗練も、キーンリーサイドの知性も無い、つまらないバリトン。

結局良かったのはエボリとフィリッポだけですか。そのフィリッポのフルラネットにしても、ロンドン公演の方が気合い入っていて感動的でした。なんだか天下のスカラ座開幕公演としては信じられないくらい酷い公演、最低ですね。

開幕直前になってフィリアノーティを嘘ついてまで降板させようとしたやり方も許せないです。親心って言ったって、フィリアノーティだって一流の歌劇場で主役を張ってる立派なスター・テノールなのだから、もっとそれなりの扱いをするべきです。
by babyfairy (2008-12-08 19:23) 

keyaki

>>ニールのはあまりにも酷くて
本当におっしゃる通り、あの弱音と高音はなんなのです。
体型はパヴァロッティでも声は、輝きも精気もないし、発声、発声法はぎこちないし、フレージングなんてどこかにすっとんじゃってるし、表現力なんて皆無で伝令のようなもの.....悩みもなにもないドン・カルロだった....というようなことが書いてあるレビューがありましたが、まったく同感。
ロドリーゴもFrateもよくないし、フィリッポもアナスタソフの方が好みだわ。

第二キャストだって、もっといい人がいるでしょうに、スカラ座ともあろうものが、どうしちゃったんでしょう。

フィリアノーティも全部キャンセルするつもりで、スカラ座のウソを告発したのかしら....
by keyaki (2008-12-09 01:22) 

YUKI

スカラ座でまた強引な事件が起こってしまったのですね。
何だか2年程度前だったと思いますが、アラーニャの事件を思い出してしまいました。

声の調子はその日に悪くても次の日に良いコンディションに戻る事は良くあるものだと思うのです。
それを最初に調子が悪いといって強引に降板させてしまうのは納得いきませんよね。

公開して下さってる音声ファイルを聴かせて頂きました。
私の好み的な感覚で言えば、やはりグリゴーロの方が好きですね。^_^
by YUKI (2008-12-09 09:25) 

Madokakip

はあ、、、なんという。
もともとアルヴァレスが歌う予定だったという過去までこの公演にあったとは、、。
知りませんでした。
ますますスカラ座、どんくさいですね、、。
私のブログに頂いたコメントへに返させていただいた中にも書いたのですが、
私個人は、フィリアノーティに対する判断自体が間違っていたとは言い切れないところもあると思うのですが、
(私自身は9ヶ月前に生で聴いた彼の歌の感触からは、ちょっとこのドン・カルロは難しいのではないかな、、という風に感じていました。
だから彼が歌うと聞いて、驚いたくらいです。)
もうちょっと、双方に後味が悪くならない方法があったのではないかと思います。
こんな調子で歌手に逃げられたら、それこそ毎公演、ニールのような歌手をキャスティングしなければならないのでは?とイタリアに行ける予定もないのに心配してしまいます。‘

by Madokakip (2008-12-09 13:33) 

babyfairy

>フィリアノーティも全部キャンセルするつもりで、スカラ座のウソを告発したのかしら....

スカラ座は今週中にフィリアノーティの正式解雇を発表する模様です。
結局、最初から体の良いクビだった訳でしょう。普通の神経で、少しでも自分の芸術に誇りを持っている歌手だったら、今回のように扱われ、最後はセコンドキャストにまで貶められてまで歌ったりしないでしょうから。

フィリアノーティの調子の悪さや能力不足が理由であると言いたげな所、あるいは『スター歌手はリハーサルには2週間前くらいにしか来ない』等と言う明らかな嘘(フィリアノーティはこの為にスカラ座公演の2ヶ月前からリハーサルに入り、更に既にあった契約のいくつかもキャンセルしたと述べています)で、いかにも歌手の落ち度が原因と言う結論に持って行きたがっているのが見え見えですね。

しかし、その2ヶ月のリハーサルの間も、またその前にフィリアノーティがチューリッヒで『ドン・カルロ』を歌った時にガッティ達は観に行ったそうですが、その時にも欠点や改善すべき所がある等と言われた事は無く、今となってはおべっかとしか聞こえない賞賛の言葉ばかりをかけて来たそうです。

やり方が余りにも酷いですよ。
by babyfairy (2008-12-09 22:29) 

keyaki

YUKIさん
対応のまずさと、歌手を大切にしないのは、同じですね。
全く練習してなくて、降ろされるという話しは聞いたことがありますが、ゲネプロまで来て、降板させるってのは、おかしな話しで、指揮者の責任ですから、指揮者も連帯責任で一緒に降板でしょう.....

by keyaki (2008-12-10 00:09) 

keyaki

Madokakipさん
HD上映会の感想読ませて頂きました。やっぱり、ニールはよくないですよね。

アメリカ人テノールって、いかにもアメリカ人で謙虚さに欠ける人が多いような気がします。第一キャストにって言われても、断れよバカって言いたいです。(笑
by keyaki (2008-12-10 00:18) 

keyaki

babyfairyさん
スカラ座=誰なんでしょうね。なにを考えているのか全く分かりません。劇場支配人は、歌手を大切にするのが仕事のはずでしょう。
アルバレスの時だって、彼が怒るのも当然のような対応でしたし、アラーニャのあとの対応のまずさ、観客のことも忘れてますよね。

フィリアノーティが、初日を見に行って、あのへたくそなのを聞いたら、そりゃショックですよ。あれが、自分より確かに上だと思ったら、彼も何も言わなかったんじゃないでしょうか。

しかし、24時間前に通告すれば、第一キャストを第二キャストに入れ替えることができる....なんてことが契約書に書いてあるんですか....でもそれだって、正当な理由がないとダメだとおもいます。
最初に、病気じゃないのを病気だと発表したのは、スカラ座には不利ですよね。

フィリアノーティにしてみれば、スカラ座が困っているから、オファーを受けたわけじゃないですか。しかし、スカラ座=誰だか分かりませんが、目的はなんだったんでしょう。不可解としかいいようがないです。
by keyaki (2008-12-10 00:19) 

ペーターのファンです。

しばらく前から本館も拝見して、豊富な情報に感謝しています。

スカラ座はどうしたのでしょうね。
アラーニャ、アルバレス、フィリアノーティ、旬のテノール三人と連続のトラブル、どれもこれも劇場側の対応があまりにお粗末です。

昔日の威光にしがみついちゃって、スカラ座のオファーならどんな歌手もありがたがると思っている、さらに加えて、スカラ座側の発表を観客もマスコミも信用するはずと、タカをくくっているような印象です。

そして、アラーニャの時も今回も代役がひどいですねぇ。浮浪者もどきにウドの大木・・・。
劇場としての能力というか、何かがヘンになっているような気がします。

by ペーターのファンです。 (2008-12-10 22:07) 

babyfairy

実はニュースを聞いてから心配で本人にメール送ってみたら、お返事をちゃんと頂いたのです。『僕は強いから大丈夫、心配しないでね』と。

ほんとにあの伏魔殿歌劇場はアラーニャ、アルヴァレス、そして今度はフィリアノーティと、スター・テノールと3人と決裂してしまうとは、やっぱり音楽監督を置かない支配人の責任でしょう。ペレイア総裁の爪の垢でも飲めと言いたいです。早く辞めれば良いのに。それにガッティだって、はっきり言ってトスカニーニやムーティの後継者としては器が小さ過ぎます。


by babyfairy (2008-12-10 23:54) 

keyaki

ペーターのファンさん
本館にもコメントありがとうございます。
ライモンディとなにか関係がある記事に絞っていますが、もう、自分でも何を書いたか忘れていたりします。

歌手をメインに聞いている者としては、とにかく歌手いじめはやめて欲しいです。
アラーニャの時は、私服で舞台に飛び出したパロンビは第二キャストだったんですけど、彼が第一キャストになるということはなかったんですよ。
ジャンニ・スキッキのリヌッチョも、第二キャストのアメリカ人のファビアーノ君だったかな、彼が第一キャストになれると思って期待したのに、イタリア人テノール(グリゴーロ君)が突然現れたんですよね。
今回のケースは、やっぱり異例なことのような気がします。

スカラ座は、歌手もないがしろにしてますし、観客のことも忘れてますよね。
by keyaki (2008-12-11 01:51) 

keyaki

babyfairyさん
>『僕は強いから大丈夫、心配しないでね』
こういう時は、ファンの支えは心強いでしょうね。彼のホームページを覗いたら、スケジュールからドン・カルロが完璧に削除されていますね。
よくよく考えれば、第二キャストのスケジュールでは、次の公演に支障があるわけですよね。これは、訴訟を起こせば、スカラ座の負けじゃないですか? ニールよりちゃんと歌ってるという証拠もあるし....
ニールのHPも覗いてみましたが、しっかり、1月4日までの8公演スケジュールに入れてますよ。

リスネルは、他にもいろいろかけもちで、結局名前だけの総裁なんじゃないかしら。イタリア語もできないんでしたよね。発表だって、誰かが書いた原稿を読んでるだけかも。

>ペレイア総裁の爪の垢でも飲めと言いたい
私もそう思いました。歌手を大切にするから、いい歌手が集まってますもの。ペレイア氏は絶対ニールは雇わないと思います。



by keyaki (2008-12-11 02:20) 

babyfairy

昔のスカラ座ならいざ知らず、芸術的観点から言って今のスカラ座はオペラハウスとしては息も絶え絶えなんじゃないでしょうか。私は今回、フィリアノーティがドン・カルロだから行くつもりになってましたが、あの初日の盛り下がり方を観ていると、『これからはなるべく避けよう』と思ってしまいました。

>よくよく考えれば、第二キャストのスケジュールでは、次の公演に支障があるわけですよね。これは、訴訟を起こせば、スカラ座の負けじゃないですか? ニールよりちゃんと歌ってるという証拠もあるし....
ニールのHPも覗いてみましたが、しっかり、1月4日までの8公演スケジュールに入れてますよ。

これからどう出るでしょうね、フィリアノーティ。とりあえず年明けからはメトのリゴレットのリハに出発するんでしょうけど。

まあ、今迄鳴かず飛ばずで来たBキャスト専門のニールとしては、棚からぼたもちってところなんでしょう。

>ペレイア氏は絶対ニールは雇わないと思います。

そうですよね。二度と観たくないです。
by babyfairy (2008-12-11 06:26) 

euridice

この騒ぎをこちらで知らなければ、見なかったと思いますけど、
映像をちょっと見ました。

>ニール
まあ今時珍しい(かどうか?)の巨体振りですね。
しかも顔もよくない、いわゆる悪人顔。
テレビでいきなりニール氏が登場・・んなはずないと思ったら
「相棒」(あ、昨夜見るのを忘れました・・今ごろ気がついた・・)の再放送で、
亀山くんを人質に拳銃ぶっぱなして逮捕されたチンピラでした^^;;

で、ニールカルロ。すたすたと登場して一発歌いま〜〜すという感じ。
それにもまさるとも劣らぬ棒立ちかつ胴間歌い?!のロドリゴでした。
エボリもまるぽちゃなのは許すとしてもぼう〜〜っとした感じだし、
王妃は王妃にみえない・・なんか雰囲気がずれてます。
これもそれもタイトルロールが燃えないテノールに変更になったのが、
少なくとも多少は影響しているんじゃないかしらねぇ・・

なかなか力の入った美しそうな舞台なのに、惜しいことです。

by euridice (2008-12-11 09:51) 

keyaki

babyfairyさん
寝る前にチェック(今朝の2時頃かな)した時は、キャストの日程が全く書かれていない状態で、ドン・カルロのところは、上段がニール、下段にフィリノーティでしたが、今朝の10時頃にチェックしたら、フィリアノーティ完璧削除です。

フィリアノーティは来年のスケジュールにスカラ座のイドメネオに出演予定なんですね.......
M.アルバレスは、スカラ座には出ない!と啖呵切って、本当にそのシーズンのアンドレア・シェニエ(劇場側は、仕方なく椿姫に変更)と来シーズンのドン・カルロをキャンセルしちゃいましたね。あの時は、そこまでしなくても、と思いましたが、やっぱり、相当いい加減な、劇場の事務方?のやりかたに、いきどおりと不安を感じたということなんでしょうね。
by keyaki (2008-12-11 13:09) 

keyaki

euridiceさん
チビカルロ、チビエリザベッタ、チビロドリーゴが可愛いということですから、私も見ようかな...と思ってますが、まだみてません。

特にチェドリンスとフルラネットはイタリア人ですから、心中穏やかではいられないでしょうね。一緒にリハーサルしてきたチームだったわけですから。
by keyaki (2008-12-11 13:14) 

babyfairy

>M.アルバレス

はスパッと切って賢かったと思います。

イタリア人歌手に取ってスカラ座は特別、しかもフィリアノーティはムーティが音楽監督だった頃にあの歌劇場で歌手として育ててもらった恩を感じていたでしょうから、そんなにドライにスパッと断れなかったんでしょう。彼だってバカじゃないですから、自分のリリカルな声にはストレッチだと判っていたでしょうけど、スカラ座の為に頑張ってみよう、その為にはまず小さくて音響も良いチューリッヒで試して、既に入っていたスケジュールもキャンセルして・・・と、頑張ったんじゃないですか。となれば、それをサポートするのが指揮者であり支配人であるべきです。

一部に自分の限界を見極められなかった歌手自身の責任を追及する意見が見られるのには憤りを感じます。

>フィリアノーティは来年のスケジュールにスカラ座のイドメネオに出演予定なんですね.......

今野と殺そうなって居ますね。でもインタビューではかなり憤慨していたから、これからどうなるでしょうね。

>特にチェドリンスとフルラネットはイタリア人ですから、心中穏やかではいられないでしょうね。

そう言えば、フルラネット、ロンドンで聴いた時の方が気合いが入っていたような気がします。もっともフルラネットは滅多にブーイングの出ない歌手だから、何よりもブーイングが怖いスカラ座首脳部のお気に入りの一人でしょうけど。
by babyfairy (2008-12-11 21:30) 

Sardanapalus

babyfairyさんのブログにもお邪魔しましたが、スカラ座マネジメント陣は何様のつもりでしょうね?指揮者の理想と違うなんて、そんなことはリハーサルの段階で分かることでしょうし、劇場マネジメント側がどんなに自分達を正当化しようとしても白々しいだけです。アラーニャの時の対応も驚きましたが、今回もフィリアノーティをまるで「モノ」扱いじゃないですか。もう、よっぽどのことがない限り私がスカラ座にオペラを見に行くことはないですね。いつかは行きたい劇場のひとつだったはずなのに…残念です。

>チビカルロ、チビエリザベッタ、チビロドリーゴが可愛い
もしかして写真のちびっ子達はそれぞれの子供時代ですか?演出には興味津々です!機会があればぜひ見たいですね~。そういえば、予定されている来日公演も「ドン・カルロ」でしたっけ?
by Sardanapalus (2008-12-11 23:47) 

euridice

ホフマンの伝記にこんな一節があって、どういうことかしらと思ってたのですが、
こういうケースに近い話かな・・
『時々、このなくてもいいものという気持ちがわき起こる。歌手なとどいうものは存在する必要がないという感じだ。(中略)何も気がついてくれない人たちのためにあくせく働いているとき、あるいは、ある演出を勉強していたところ、「交換」された上、次の歌手は、自分が頑張ってやっていた十分の一も打ち込んでいない、という感じがしたりするとき、特に、こういう気持ちになる。やめたい気持ちでいっぱいになる』
by euridice (2008-12-12 09:39) 

keyaki

euridiceさん
表面的には出てこなくても、いろいろあるんでしょうね。歌手のわがままだとか妙に強調されますが、こういう劇場側の理不尽なことはなかなか表に出ませんものね。内部告発と一緒で、告発した人が守られないケースが多いのでしょうね。
by keyaki (2008-12-12 16:17) 

keyaki

Sardanapalusさん
やっぱり、かけもち総裁で、音楽監督もいないというのは問題ですよね。アラーニャとかアルバレスの件は、対応のまずさ...ということにつきるとおもいますが、今回の件は、誰が主導で、どういう目的なのかさっぱりわかりません。
途中でフィリアノーティの声が出なくなる....と判断したんでしょうか.....

>>チビカルロ、チビエリザベッタ、チビロドリーゴが可愛い
>写真のちびっ子達はそれぞれの子供時代ですか?
そうなんですよ。後ろのほうで、小さい時に仲良く遊んでいたりするようです。

>予定されている来日公演も「ドン・カルロ」でしたっけ?
ゼッフィレッリのアイーダとこのドン・カルロ、よりによって二つとも.....
ドン・カルロのカルロは、ニールみたいですよ。

by keyaki (2008-12-12 16:33) 

euridice

書き忘れましたが、引用した伝記は1983年刊のものです。これだけぼかして言うのも相当大変なことなのかもしれません・・

映像を見たので記事にしました。TBしましたので、よろしくお願いします。
by euridice (2008-12-15 08:00) 

keyaki

euridiceさん
演出家はがっかりだったとおもいます。
ロドリーゴは肩くらいの髪で、ゲネプロの時のフィリアノーティのドン・カルロも同じような髪でしたよ。それが、このニールは、素のままですよね。ヒゲぐらい剃ればいいのに、それもそのまま....
TBありがとうございます。
by keyaki (2008-12-15 10:17) 

babyfairy

>そうなんですよ。後ろのほうで、小さい時に仲良く遊んでいたりするようです。

youtubeの映像でちょっと観ましたけど、子供達は可愛らしいですよね。ロドリーゴを歌う歌手としてはあのバリトンも気に入らないんだけど、フィリアノーティと友情のアリアを歌ってる映像(そっちはRAIのニュースで)を観ると、妙に納得してしまうんです。『ああ、そうか、そう言う意図だったんだな』って。だから私はこのアイディア、悪くないと思った口です。ただ、それはドン・カルロがその意図に沿った感じのテノールだったら・・・の条件付きですね。演出家も可哀相です。首脳陣が勝手に主役をすげ替えた挙げ句、アイディアに合わない歌手(体型の事を言うな、と言う人もいるけれど、本音はやっぱりそうですよね)が来ちゃって大ブーイングを浴びる事になって。
by babyfairy (2008-12-15 19:41) 

keyaki

babyfairyさん
演出家は、歌手に合わせた演出をするので、プレミエ公演が一番いいのが普通なんですけど、ダブルキャストの場合は、体型的に似た歌手じゃないとおかしいことになりますよね。
by keyaki (2008-12-17 02:00) 

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