ジャコモ・ラウリ・ヴォルピ著《Voci parallele》(2):1977年に加筆された歌手 [オペラ関連書籍&雑誌]
内容でちょっと目についたところを抜粋しました。だいたい、こんなことが書いてあるという程度のいい加減なメモなんですが......
♪音声ファイル:ラウリ・ヴォルピのオテロ"Esultate" →
La III edizione "VOCI PARALLELE "の補遺( Bongiovanni出版)
★ソプラノ:
レナータ・スコット(1934) ー ジョン・サザランド(1926)
二人とも傑出した名人芸のレッジェーロだが、カラスを手本にドラマティコのレパートリーにも挑戦。イタリア人のスコットは、ビロードのような滑らかな音色・響きと完璧なテクニックによって、抜きんでている。オーストラリア人のサザランドは、もっと豊かな声と更に広いゆったりした呼吸を誇る。........
ミレッラ・フレーニ(1935) ー マルタ・エガース(1912)
高齢者たちの多くは、シューベルトの伝記映画《楽園なき天使》の中のマルタ・エガースの最高に甘美で柔らかい声を覚えている。ミレッラ・フレーニを聴くと、私は、あの天上の声のエコーを再び聴いた感じがする。......
※《Angeli senza Paradiso 楽園なき天使》は1970年制作のようですから、文面からすると「未完成交響楽」(1934)の間違いだと思います。マルタ・エガースがカロリーネ役で出演しています。
モンセラート・カバリエ(1933) ー ブリギット・ニルソン(1918)
相対する性質の二人の声、一方は、魅惑的なファルセット.....他方は、架空の敵に対して槍を投げつけるような、火と跳躍のアクート......
★メゾソプラノ:
フィオレンツァ・コッソット(1933) ー ビアンカ・ベリーニ(1927)
共に「アズチューナ」を得意とするメゾ.....
★テノール:
ディーノ・ボルジオーリ(1891-1960) ー アルレード・クラウス(1927)
ジャコモ(ハイメ)・アラガル(1938) ー ルチアーノ・パヴァロッティ(1935)
ほら、彼らの声が、最後の10年間に出現した本物のテノール的音色・響きの声だよ。......パヴァロッティもアラガルもヴェルディのレパートリーに立ち向かわなければならないだろう.....
カルロ・ベルゴンツィ(1921) ー プラシド・ドミンゴ
二人ともバリトンからの転向組。....今日もっとも高く評価され称賛されている二人のテノールは、一般的水準の節度と模範的なコントロールと的確な呼吸により発声テクニックの自然さを持っている。
ペドロ・ラビルヘン(1935) ー ホセ・カレーラス(1946)
二人のスペイン人芸術家は、彼らの旺盛で柔軟な声の勢いで今日の劇場に活気をもたらす。.....
John O' Sullivan(1878-1948) ー レナート・フランチェスコーニ(1938)
★バス:
ニコライ・ギャウロフ(1929) ー ルッジェーロ・ライモンディ(1941)
ライモンディは、バスのスパルタの集団から浮上しはじめた。......
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