ピツェッティ作曲『大聖堂の殺人』DVD★☆第1幕導入部:VideoClip [大聖堂の殺人]
カンタベリー、トーマス・ベケット、ヘンリー2世、ヘンリー8世、ベケット死後の奇蹟等、検索すると、面白い話がいっぱい出てきます。カンタベリーの旅行記にも必ず、このベケット殺害のことが書いてあります。また、幸いなことにT・S・エリオットの詩劇《寺院の殺人》は、日本語訳で出版されています。
ピツェッティ作曲の《大聖堂の殺人》は、1958年3月にミラノ・スカラ座で上演されました。その時のレビューを見つけましたのでリンクします。
→"O Vecchio Tom!"1958.3.17(月)
T・S・エリオットの英語の詩劇"Murder in the Cathedral"がイタリア語で歌われているのに、英語を母国語とする筆者は、少なからず違和感を感じたようです。 "O Vecchio Tom! って、トーマス・ベケットとT・S・エリオット両方にかけてるようです。ピツェッティは、この曲の初演に際して、T・S・エリオット自身から、つまりvecchio Tomから、祝電を受け取った....と書いてあります。
どんな音楽なのか、最初の部分と、トマッソ登場の部分をくっつけてアップしました。上の画像をクリックするとビデオクリップにリンクしています。
★ミラノ・スカラ座《大聖堂の殺人》公演記録
・1958年3月1日初演〜4月12日全6公演:ガヴァツェーニ指揮、ニコラ・ロッシ=レメニ
・1959年5月5日〜全4公演:ガヴァツェーニ指揮、ニコラ・ロッシ=レメニ
・1969年7月14日 Portico di Ansperto Piazza S.Ambrogio:サンゾーニョ指揮、ロッシ=レメニ
★ルッジェーロ・ライモンディ主演の公演記録:《大聖堂の殺人》主な公演 2000ー2006
・トマス・スターンズ・エリオット(Thomas Stearns Eliot, 1888.9.26. - 1965.1.4)
・イルデブランド・ピツェッティ ( Ildebrando Pizzetti 1880.9.20. - 1968.2.13)
・ニコラ・ロッシ=レメニ ( Nicola Rossi-Lemeni 1920.11.06-1991.03.12)
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クリップ見ました!映像の撮り方も凝っていて、面白そうです。現在目に見えるカンタベリー大聖堂はゴシック様式の建築ですが、12世紀当時はロマネスク様式だったはずなので、美しくて荘厳なバーリの大聖堂はぴったりですね…ちょっと立派過ぎるかも??(^^)機会があればぜひ訪れたいです。
ピツェティの曲は初めて聴きましたが、とても引き込まれる導入部ですね。イタリア以外でも(特にイギリスで)上演されるべき作品だと思いました。でも、そうなると
>イタリア語で歌われているのに、英語を母国語とする筆者は、少なからず違和感
という意見が主流になるんですよねー、イギリスは…。
by Sardanapalus (2008-03-18 22:46)
クリップ見ました。映画のようですね。
by euridice (2008-03-19 09:03)
Sardanapalusさん、
バーリの大聖堂、保存状態もいいようですし、バーリの町も魅力的みたいです。私も、南イタリアのこっち側には行ってないんですよ。アルベルベッロとかも。
Mord in der Kathdrale、カラヤンがウィーンで上演していますが、ドイツ語歌唱です。イギリスでは英語の方がいいかもしれませんね。
イギリスでは、トーマス・ベケットは知名度が高いみたいですけど、日本ではどうなんだろう、トーマス・モアの方が有名かな....
>euridiceさん
80分程度の短い曲ですが、そのまま劇場中継みたいだとDVDの場合は、ちとたいくつかもしれませんし、こういうイメージを挿入するとわかりやすいですし、いいですね。
by keyaki (2008-03-20 00:55)