ピツェッティ作曲『大聖堂の殺人』DVD発売

　 Pizzetti作曲"大聖堂の殺人 Assassinio Nella Cattedrale"のDVDが、やっと来ました。収録されたのが、2006年12月22日、発売までにけっこう時間がかかりました。ピツェッティが亡くなったのが、1968年2月14日ですので、没後50年を意識したような記述もありました。なにはともあれ、世界初DVD化ということです。
　クラシカ・ドイツで、すでにTV放送されていますので、４人の騎士たちが、なぜトーマス・ベケットを殺害したのかという弁解の部分がカットされているという情報は得ていましたが、他にもちょこちょこっとカットがあるのかもしれません。全体的には6分程度短いようです。
　南イタリア、バーリの美しいロマネスクのバジリカ・ディ・サンニコラでの演奏と、ドーヴァー海峡を思わせる暗い海、馬に乗ってやってくる４人の騎士、ヘンリー２世のイメージ等々が挿入され、なかなかドラマティックに仕上がっています。これで日本語字幕があれば、もっと楽しめるはずなのに....残念です。ちなみにサブタイトルは、英，仏，独，伊、スペイン語。
※イルデブランド・ピツェッティ(ldebrando Pizzetti 1880.9.20–1968.2.13)

---

関連記事：
《大聖堂の殺人》フィルム/DVD試写会開催
バーリのバジリカでの《大聖堂の殺人》写真とレビュー
バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》：ユニテルDVD化か！
バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》
大聖堂の殺人　ASSASSINIO NELLA CATTEDRALE

コメント 4

＞ベケット
この人、高校世界史にちょっと登場しますが、偉い坊さんぐらいの認識です。
死後、列聖されているんですね。かっこいいに違いないライモンディ・ベケット、見てみたいです。

＞クラシカ・ドイツで、すでにTV放送
だったら、そのうちクラシカジャパンでも放送する可能性大ですね。

by euridice (2008-03-18 08:22) 

私も名前は知っているという程度でした。
ベケットは、教会の独立性をめぐって、ヘンリー2世と対立して殺害されたのですから、列聖は早かったようです。本人も殉教者になるという自覚があったようですし。
カンタベリー大聖堂は聖地として有名な巡礼コースだ(った）そうですが、今はどうなってるんでしょうか。ローマから独立？したんだから、聖人も認めてないんじゃないの.....
ヘンリー8世が、カンタベリー大聖堂に安置してあった遺体を連行して裁判して有罪にして公開処刑で焼いたんだって......
カトリックでは聖人で、聖公会の人たちには、なんなんだろう....反逆者ってことかな...

>クラシカジャパン
放送して欲しいですね。DVDには日本語字幕がないですから。
by keyaki (2008-03-18 09:26) 

ウィキペディアによると、聖公会でも聖人なんだそうです
カトリックで列聖された人は認めてるのかな？
『聖人』の扱いについてはキリスト教諸派で様々なようで、
ややこしそうです。
by euridice (2008-03-18 10:23) 

ウィキペディアだけでなく、聖公会でも聖人と書かれているのがたくさんありますので、聖人になっているのは間違いないみたいですね。いつ、どういう経緯で、反逆者から聖人に戻したのかは、見つかりませんね。
カンタベリー大聖堂も、カトリックから奪って、聖公会の総本山にしちゃったし、巡礼地としての経済効果を考慮して、酷いことをしたのにはほっかむりして、なしくずしに聖人に戻したってことなのかしら。

by keyaki (2008-03-18 19:31)