モンセラート・カバリエ(2):ルクレツィア・ボルジア [RRと女声歌手]
♪なんという偶然、一夜にしてカバリエがベルカント歌手として有名になったあの伝説の《ルクレツィア・ボルジア》が聴けます。関心のある方は、ずーっと下の方へどうぞ!(修了しました)
カバリエ自身の言葉によると『たいした役じゃない役ばっかりで、忙しいだけで埋もれていた時代』、それが、突然終り、国際的な活躍がはじまるきっかけになった公演が、1965年4月、カーネギーホールでの演奏会形式の《ルクレツィア・ボルジア》でした。
この公演に出演することになった経緯は、マリリン・ホーンが歌うことになっていたのですが、彼女が出産のためキャンセル、そこで、カバリエに出演依頼が舞い込んだのです。しかし、当時の彼女は、主にドイツものを歌い続けるつもりでしたし、ベルカントものは《アンナ・ボレーナ》のアリア一曲しか歌ったことがないという状態でした。そこで、指揮者のカルロ・フェリーチェ・チラリオに相談したところ、「あなたは、ベルカントを歌うために生まれてきたようなものだ。ピッタリの仕事だ。」と躊躇していた彼女を説得したということです。
カバリエにとって初役の《ルクレツィア・ボルジア》に対して、批評家たちは、「奇蹟だ、生来のベルカント歌手だと」絶賛、カバリエは、一夜にして有名人、即座にメトロポリタン歌劇場に出演も決まり、何年もの小劇場での下積み歌手生活に終わりをつげ、国際的歌手として再出発することになったのです。1966年には、フィレンツェでベリーニの《海賊》、1968年には、ロンドンで演奏会形式の《ルクレツィア・ボルジア》これには、R.ライモンディが共演しています、1970年には、ミラノ・スカラ座で《ルクレツィア・ボルジア》に出演、同年シカゴで、1972年にはコヴェントガーデンで《椿姫》というように、以後は、主にイタリアものの歌手として名声を得て行くことになったのです。
★ミラノ・スカラ座には、1970年の《ルクレツィア・ボルジア》でデビュー、その後《マリア・ストゥアルダ》《ノルマ》《アイーダ》《ルイザ・ミラー》《運命の力》《アンナ・ボレーナ》《サロメ》を歌った。
★ウィーン国立歌劇場では、《ドン・ジョヴァンニ》のエルヴィーラ、《トロヴァトーレ》《ドン・カルロ》《仮面舞踏会》《トスカ》《運命の力》《アンドレア・シェニエ》《ランスへの旅》
★メトロポリタン歌劇場には、1965年12月《ファウスト》(写真左上)でデビュー,その後《トロヴァトーレ》《オテロ》《ルイザ・ミラー》《仮面舞踏会》《ドン・カルロ》《ノルマ》《シチリアの晩鐘》《ナクソスのアリアドネ》《アドリアナ・ルクヴルール》《トスカ》
★伝説の《ルクレツィア・ボルジア》録音:
1965年4月20日、カーネギーホール、ジョネル・ペルレア指揮、ニューヨーク・シティー管弦楽団、合唱
Lucrezia Borgia: Montserrat Caballé/Gennaro: Alain Vanzò/Don Alfonso: Kostas Paskalis/Maffio Orsini: Jane Berbiè
(ドン・アルフォンソが2月7日に亡くなったギリシャの至宝コスタス・パスカリスですね)
♪《ルクレツィア・ボルジア》音声ファイル(1) ♪音声ファイル(2) 終了しました
今回のファイルは、分割されていますので、2個のファイル全部をダウンロードして、結合ソフトで一つのファイルにして解凍しますと30個のファイルの入ったフォルダができますので、それをiTunes等に放り込んでもらえば、快適に聴くことができます。 ☆結合・分割ソフト: ウィンドウズ用:HJSplit(フリーウェア) マック用:HJSplit(フリーウェア)のHJSplit for Java |
・訃報:ヴェルディバリトンのコスタス・パスカリス(1929.9.1-2007.2.9)
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>マルガレーテ
ゼンダかと思ったわ^^; どっちにしてもあんまりそれらしく思えないのは、なぜ?!^^ll
by euridice (2007-04-26 07:03)
>ゼンダかと思ったわ^^;
同じく^^;
どっちにしてもそれらしくみえませんね。顔のせい? 立派すぎだもん。
権力をもっている女性が似合うのかも.....
by keyaki (2007-04-26 15:13)
本当にこういう歌手が三つ編みしても乙女に見えませんね~。
by Cecilia (2008-04-29 15:48)