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ラ・マルセイエーズLa Marseillaiseフランス国歌:ボブ・ウィルソン演出美術、他 [コンサート]

★《バスティーユこけら落しガラコンのラ・マルセイエーズ》をYouTubeの動画に差し替え(2009.11.3)

フランス国歌『ラ・マルセイエーズ』 いろいろ
    
(写真をクリックするとそれぞれのマルセイエーズが視聴できます)

★ジョルジュ・プレートル指揮、オペラ座管弦楽団、合唱団
先の記事でも紹介しました1989年7月13日に開催された『バスティーユこけら落しガラコンサート』は、フランス国歌の演奏で幕が開きました。ローバート・ウィルソン演出美術に注目です。ギロチン台をイメージしたオブジェかしら........続いて一番はじめに登場のライモンディのグノーの「ファウスト"黄金の仔牛"」と威勢よくはじまります。
カーテンコールの写真で、テレサ・ベルガンサと手をつないでいる男性が巨匠ローバート・ウィルソン(上左の写真)、世界を駆け回っているビジネスマンにしかみえませんけど。コンサートのフィナーレでも出演者全員でマルセイエーズを歌っています。
指揮はジョルジュ・プレートル、オペラ座管弦楽団、合唱団 演出美術ボブ・ウィルソン、フランスで人気のオペラ歌手10人によるフランス・オペラ抜粋のコンサート。劇場は突貫工事にもかかわらず、まだ未完成でしたが、このコンサートは、フランス革命200年記念日の前日に開かれ、ミッテラン、ブッシュ、サッチャー、コール、日本からは宇野首相ら当時のサミット首脳をはじめ、計33カ国の国家主席が招待されましたた。ブッシュは、もちろんお父さんのほうです。

★ジャン=クロード・マルゴワール(Jean-Claude Malgoire)指揮 La Grande curie et la Chambre du Roy、ルッジェーロ・ライモンディ
マルゴワールということは、古楽器による歴史的再現の『ラ・マルセイエーズ』ということなんでしょうか、貴重かもしれません.....このLPもまだ入手してないのでどういういきさつで録音したのかはわかりませんが、伴奏が古楽器なので、ライモンディが苦労したとか...

★2005年式典の演奏
応援団長のように、微動だにせずビシッと決めて歌っています。かっこいいですね。誰って、もちろんアラーニャですよ。リンク先に、フランス国歌の由来もあります。

関連記事:
(続)フランス国立視聴覚研究所(INA):バスティーユこけら落しガラコン
謎のLP《Chantons la Revolution》ジャン=クロード・マルゴワール指揮
Ah! ca ira, ca ira, ca ira!"サ・イラ"が国歌になっていたかも.....

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Sardanapalus

ボブはいつものやってますね(笑)古楽器のラ・マルセイエーズは珍しいと思います。何だか別の曲みたい…。

>応援団長
ちゃんと学ラン着用ですね(違)ソロと合唱の配置とか、正に応援団じゃないですか!軍楽隊が演奏しているから大太鼓も要所で鳴ってるし(^^)
by Sardanapalus (2007-02-12 22:47) 

keyaki

Sardanapalusさん、舞台に出て来て、はい、ポーズってかんじで、たしかに泥臭いかも...ですね。

マルゴワールのラ・マルセイエーズは、ほら、途中で違う歌になっちゃう、フィガロの結婚のフィガロがケルビーノをからかう歌、”Non più andrai, farfallone amoroso,"なんて歌いたくなりませんか、モーツァルトっぽい伴奏ですよね。

アラーニャの応援団長は、たまたま見つけたんですけど、足の開き具合なんか、なかなかですよね。白い手袋して、手を後に組めば完璧!
by keyaki (2007-02-12 23:53) 

アラーニャはやっぱりフランス人

。。。ですね。両親がシチリアかどこかの出身と言っても、こうして聴くとすっかりフランス人。 ほんと、応援団長みたいです^^;.
by アラーニャはやっぱりフランス人 (2007-02-13 00:14) 

yumemi

↑わあ、ごめんなさい。 名前のところに題名を入れてしまいました。
by yumemi (2007-02-13 00:15) 

keyaki

yumemiさん
そうですよね、特にシチリアは、フランスに占領されていたこともあるし、ギリシャ、スペイン、アラブ....ゴチャゴチャなんでしょうけど。
シチリア出身の歌手といえば、シラグーザ、ランカトーレ、スコラ....
知りませんでしたが、リチートラもスイスのベルン出身ですが、両親はシチリアなんだそうですね。彼の容貌は、なるほどシチリアね、というかんじではあります.......

今はどうか知りませんが、ヨーロッパ各地にシチリアとか南イタリア人が出稼ぎしていて、ホテルの受付とか、レストランでは、イタリア語が通じるよ、なんて言ってましたよ。
by keyaki (2007-02-13 10:42) 

助六

マルゴワールの面白いですね。確かに「フィガロ」思わせます。パイジェッロの「テオドーロ」が入ってるのも何となくつながりある気もしてきましたが、マジメなんだか、冗談なんだかよく分からん選曲ですね。

使った譜面が何なのかは分かりませんよね?
当然革命中から、クラヴサン伴、ハープ伴、ギター伴、クラ+フルート伴、管楽用編曲、3声部用編曲、オケ用編曲とかあるそうだけど、ソロ+オケ用なんてほんとにあるのかな。冗談かもって気も。珍盤・迷盤なのは確かですね。

1830年の七月革命時に、ベルリオーズが作ったオケ用編曲もある由。
ラ・マルセイエーズが引用されてるので、すぐ思いつくのはシューマンの「謝肉祭」だけれど、珍品ではヴェルディが1862年ロンドン万博用に書いた「諸国民への賛歌」の終わりで、英国歌、伊賛歌と同時に鳴る例がある。英仏伊の和解(独墺露は無視)のつもりだったのかも知れないけど、コヴェント・ガーデンの監督もしてたイタリア人万博音楽監督の反対で演奏されなかったとか。やはり革命歌に重ねて鳴るのはまずかったんでしょうかね。

ラ・マルセイエーズが奏されると、学校時代からの習慣でフランス人は反射的に立ち上がりますね。国歌斉唱はダサっぽい国から来ると一瞬ヘンな気分。
7月14日の革命記念日は国立劇場は無料のとこが多いけれど、オペラ座なんかは朝から列ができるとかで行ったことはありません。一度だけオペラ・コミックに行ったことがありましたが(有料でした)、開演前にマルセイエーズのオケ演奏がありました。オペラ座等も同じだそうです。過半数の人が立ち上がりましたが、時期柄外国人も多いし、立たないフランス人も結構いた。ちょうどシラクの核実験再開発表のころで、「核実験!」とか叫んでブーや口笛浴びせるフランス人の若者とか、それに対して「バカ野郎」とか返すおっさんもいましたわ。小生は一瞬戸惑ったものの、まあ学割なんかで世話になったし、外国人としても自由・平等の「共和国理念」に敬意を表するのは構わないと言い聞かせて、立ち上がりましたが。

近年では、声帯模写タレントがシラクに化けて、サッカーの仏ナショナル・チームのドメネク監督とジダン主将に電話を掛けて、試合前のマルセイエーズ斉唱時に選手は胸に手を当ててくれと依頼し、本当に実行されてしまったことがありました。背景には極右ルペンが「(移民層出身者が多い)仏ナショナル・チームの選手にはマルセイエーズを歌えない奴が何人もおる」とか言ったり、対アルジェリアや対コルシカ戦でマルセイエーズが野次られるといった出来事があったのですが。
by 助六 (2007-02-15 11:43) 

keyaki

国歌で、これほど知られているのは、他にはないでしょうね。
日本のように一人でも立たない生徒がいると、指導ができてない...とかで処分されたり、教師自身も立つか立たないか悩んだり、君が代っていったいなに様ってかんじですけど。反射的に立つようになってきているのかしら。
私たちが子供の頃は、どうだったんでしょう。君が代斉唱、起立、だったような。日教組の強い時代だったようですけど、問題にはなってなかったような気がします。

前にマルゴワールのこの録音を取り上げた時に
>フランス国歌"Marseillaise&q uot;  聞きたい人いませんよね
なんて書いてたんですね。(笑
なんでも聴いてみると面白いものですね。
by keyaki (2007-02-15 16:52) 

OGASHI

keyakiさん、コメント有り難う御座います。
keyakiさんもマックユーザーとお聞きしまして、親近感が沸いてきました。
わたくしの廻りはWindowsユーザばかりで、話が中々合わないんですよね。

記事読ませて頂きました。
皆さん、よくご存知で頭が上がりません。
(私がコメントするような事なんて初心者過ぎてお恥ずかしくて...)
では、失礼致します。
by OGASHI (2007-03-11 02:13) 

Cecilia

TBありがとうございました!
今再度挑戦したらビデオクリップ、見ることができました!
ライモンディが歌っている曲、「荒野の果てに」に似ていますね。
はじめて聴く曲ですが・・・そう思うのは私だけでしょうか?
マルゴワール指揮のは確かにモーツァルトっぽいですね。
(何ヶ月か前にマルゴワール指揮の「オルフェオ」を聴きました。なかなかよかったです。)

皆様のコメントも興味深いです。

by Cecilia (2008-04-24 08:31) 

keyaki

Ceciliaさん、よかった!
クリップの作り方によっては、ウィンドウズの場合、ブラウザがFirefoxだと見られるのに、Explorerだとダメな場合があるんで、前に、全部直したつもりでしたが、これはまだだったようです。

>ライモンディが歌っている曲、「荒野の果てに」に似ていますね

これは、グノーの《ファウスト》の悪魔メフィストが、酒場でみんなに酒をおごって、威勢良く歌うんですけど、ほんと、そっくりじゃないですか。これは、バス歌手定番の歌ですから、私は、何度となく聞いていますが、今まで、全く気づきませんでした。
カトリック系の学校に10年もいましたから、よく知っている歌なのに...。聖歌(カトリック)と賛美歌(プロテスタント)では、歌詞が違いますが、最後の、グロリア インエクシェルシス デオは同じです。
ちょっと調べたらフランスの古くから伝わるキャロルだそうですから、私が知らなかっただけかもしれません。
そこから、グノーが部分的にもってきたということですね。メフィストに歌わせるとは。でも、このメフィストなかなか面白い奴なんですけどね。
愉快な演出のクリップがありますので、どうぞ。見られるといいんですけど。
http://keyaki.blog.so-net.ne.jp/2006-09-09
by keyaki (2008-04-24 15:54) 

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