SSブログ

ジュネーヴ大劇場公演記録 [RR関連]

追記(2006.4.8)
← ケルビーノの舞台写真とフェイス・エシャムのポートレート、同じ人かな??
1983年《フィガロの結婚》のケルビーノは、初日だけFaith Esham、あとはMarijke Hendriksという人 という情報をもらいました。写真ではどちらか判断がつかないというコメントでした。フェイス・エシャムかなという気もしますね。

retinaさんのブログ"谷中オペラ日記"にジュネーブのライモンディという記事が掲載されています。サングラスをかけたリハーサル写真、、、モーリス・ベジャール演出のドン・ジョヴァンニ、、、も載せて頂いています。
ジュネーヴ大劇場ライモンディにとっていろいろあった劇場です。良かったことは、《フィガロの結婚》の伯爵(写真左)と《ファルスタッフ》のデビューを果たしたこと。最悪だったのは、ライモンディのためにリーバーマンが作曲したオペラ《森林》をキャンセルして歌わなかったため、裁判沙汰になったことです。
裁判沙汰の関連記事:ライモンディ、16年ぶりにパリ・オペラガルニエへ(1) (2)(3)
この機会にジュネーヴ大劇場での公演をまとめてみました。

ジュネーヴ大劇場 Grand Théâtre de Genèveと主な公演

ジュネーヴ大劇場は、スイス・ロマンド管がピットに入るフランス語圏で最大の歌劇場
1879年 ジュネーヴ大劇場が完成し、劇場付きのオーケストラが組織される。10月14日、ロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」の公演ではじまる。チャイコフスキーらが客演する。
1951年 火災により舞台と客席の一部を消失。一時閉鎖。
1963年 再建し開場
スイス・ロマンド管弦楽団 Orchestre de la Swisse Romande
エルネスト・アンセルメによってスイス国内のフランス語公用地区であるスイスロマンド地方のジュネーヴを本拠地として下記の目的のため1918年に設立された。
1.ジュネーヴとローザンヌの二大都市及び周辺都市に交響楽を提供すること
2.ラジオやテレビの放送を通じてクラシック音楽の普及に努めること
3.ジュネーヴ大劇場でのオペラやバレエの公演のオーケストラを務めること
アンセルメは50年間にもわたってスイスロマンド管弦楽団の指揮者を務め、その後をパウル・クレツキが継ぎ、1970年にはサヴァリッシュが音楽監督に就任、その後、ホルスト・シュタインの時代を経て1985年にはアルミン・ジョルダンが就任した。

主な公演1980ー1986
1977年
1.22〜
Lopez Cobos指揮 《ドン・カルロ》フィリッポ
ホセ・カレーラス
カーティア・リッチャレッリ

1980年
3.14.
プラッソン指揮
ロンコーニ演出
ピッツィ舞台
《ファウスト》メフィスト   
ジャコモ・アラガル
リリアン・ズーキス

1980年
9.11
シュタイン指揮
ベジャール演出  
チェンバロ:
ジャニーヌ・レイス
《ドン・ジョヴァンニ》
スタッフォード・ディーン
カーティア・リッチャレッリ
E・モルドヴェアヌー
マリア・ユーイング
ジョン・トムリンソン
ペーター・メーヴェン
エリック・タピー
ユーグ・ガル
インテンダント就任
1983年
6.17
サンティ指揮
A.マルセル演出
《セビリアの理髪師》バジリオ
レオ・ヌッチ
ガブリエル・バキエ
ラケル・ピエロッティ
ジョン・アラー
1983年
2.24
テイト指揮
P.ホール演出
《フィガロの結婚》伯爵
トモア・シントウ
マリア・ユーイング
クラウディオ・デズデーリ
フェイス・エシャム
お願い!
写真にケルビーノが写っていますが
誰だか分かる方いらっしゃいましたら
よろしくお願いします
※伯爵は初役
(TV放送)
1986年テイト指揮
演出:
プロイエッティ
《ファルスタッフ》
アルベルト・リナルド
ダニエラ・デッシー
バーバラ・ボニー
初役
CS放送

※フィガロの結婚の伯爵を歌うべきだと、ライモンディに1973年に最初に提案したのはレンネルトだったが、諸々の理由で、ジュネーヴでこの役のデビューを果たしたのは十年後だった。(アンドリュー・クラーク1994.5)
参考:
ジュネーヴ大劇場 Grand Théâtre de Genève 主な公演1977ー1986キャスト詳細


nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 6

おさむ

Jトムリンソンがマゼットやってたんですねー 今やヴォータンのスペシャリスト。CコロンバーラとIダルカンジェロの師匠は同じだそうです 言われてみれば発声が似てます 二人の特徴は声が腹の底からよく出てて 不思議なのが、CDでは軽くインパクトの薄い声に聴こえて 大した声でないと思ってたんですが ナマ演奏、もしくはナマの音響に近い録音を聴くと スゴいとおる声で 会場の奥まで届く 響くバズーカ砲みたいな地を這う声でびっくりしました ほんとに二人はそれぞれのレパートリーで売れっ子になり 師匠も鼻が高い思いらしいですよ。こないだ晴さんと仕事だったんですが 運力の興奮冷め止まぬまま楽屋いりされたようでしたが 相変わらずおもしろく僕はずっと笑わされてしまいました コルホーネンはとても人柄が良い人だったそうです 今後は蝶々さんのゴローやパパゲーノの予定があるそうです。
by おさむ (2006-04-07 15:38) 

助六

公演記録によりますと、83年のフィガロは、テイト指揮、フィガロはクラウディオ・デズデーリ、ケルビーノは、初日の2月24日だけFaith Esham(アメリカ、48-)、あとはMarike Hendriks(オランダ、56-)という人。エシャムは比較的知られてるかも知れないけど、この写真じゃどちらか小生には分かりませんねぇ。
by 助六 (2006-04-08 07:06) 

keyaki

おさむさん、
オペラ歌手は、もちろん大きな声だけではダメですが、よく響く大きな声が出るというのが、最低条件というか、そこがオペラ歌手になれるかコンサート歌手になるかの分かれ目なんでしょうか。
>CDでは軽くインパクトの薄い声に聴こえて 大した声でないと思ってたんですが
これって反対もありますね。CDでは凄い声なのに実際には、小さい声だったり。
ライモンディもレコーディングは嫌い,,と言ってますけど、オペラ歌手は舞台で本領発揮ということでしょうね。
by keyaki (2006-04-08 10:20) 

keyaki

助六さん、ありがとうございます。
テイトなんですか、指揮者もわからなかったんです。

>Faith Esham(アメリカ、48-)
この歌手さん、映画のカルメンのミカエラですから、さんざん見てますが、わかりませんねぇ。完璧横顔ですから。
でも目の大きなところが彼女の様な気もします。
Faith Eshamって、今までフランス人かと思ってました。

Marike Hendriks(オランダ、56-)の写真があればわかるとおもいますが、ネット上に全くないですね。
by keyaki (2006-04-08 10:48) 

助六

な~るほどー。こう見ると眼・小鼻の形、頬骨のラインなどよく似てますねぇ。写真はゲネプロで撮られることが多いし、エシャムかもね。ところで綴り打ち間違えてましたMarikeじゃなくてMarijkeです。

表に欠けてる情報、お知らせしておきましょう。
《セビリャ》初日6月17日
      指揮 ネロ・サンティ
      演出 アラン・マルセル Alain Marcel
      アルマヴィーヴァ ジョン・アラー
      ロジーナ ラケル・ピエロッティ (Raquel Pierotti ウルグアイ)
      フィガロ レオ・ヌッチ
      ライモンディは6月17・20・23・25・27日の5回のみ。6月30日、7月2日はマウリツィオ・マッツィエーリ Maurizio Mazzieri
《フィガロ》バジリオ マイケル・カズンズ (Michael Cousins 米)
      バルトロ ジュール・バスタン
《ファルスタッフ》初日 6月10日

出典: Jean-Jacques Roth, Grand théâtre de Genève, Fribourg,(Suisse) , 1987
by 助六 (2006-04-10 08:28) 

keyaki

助六 さん、ありがとうございます。
さっそくHPにも追記しました。
Marijke Hendriksの写真があればはっきりするんでしょうけど、でも恐らくフェイス・エシャムでしょうね。

劇場別の公演を時系列で並べてみるといろいろ興味深いことがありますね。
この時期ジュネーヴ大劇場に出演していたのはユーグ・ガルが、ライモンディの希望を受け入れてくれたからでしょうね。伯爵とファルスタッフのロールデビューを果たしていますから。
どの劇場で歌うかという選択は、その劇場のインテンダントとか指揮者との関係はもちろんですが、個人的な理由とかもけっこうあるようですね。
by keyaki (2006-04-10 10:48) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。