『ＲＡＮＧＥＭＡＮ』１巻……アレ？

とにかく大好きだった『いでじゅう！』作者・モリタイシ先生の新作。週間少年サンデー連載中です。

『ＲＡＮＧＥＭＡＮ』１巻

RANGEMAN (レンジマン)

• 作者: モリ タイシ
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 2006/10/18
• メディア: コミック

大塚錬児は恋に暴走しがちな高校生。当然モテず、フラれてばっかり。そんな錬児の”恋する力”に目をつけて、おかしな博士が現れた。博士から託されたリングにより、錬児は謎のヒーロー”レンジマン”に変身する力を得るが、その代償は恋のトキメキだった……

……アレ？モリタイシ先生の作品大好きなんですよ。『茂志田★諸君!!』（※１）も持ってるし。でもアレ？これは……なんか……

ぶっちゃけ上のあらすじもしょっぱいですよね。書いた私が言うのもなんですが。冒頭主人公がフラれるところから始まるのも……古いよ。もう様式美だよ

明らかに第一話がページ多すぎ。変身ヒーローのパロディで暴走しがちな主人公って、そのジャンルはもう島本和彦がいるんだから止めておけばいいのに。全編通してすごい空回り感です。主人公が、っていうか、筆の勢いが。

めちゃくちゃ伏線張りまくっていて、その分メインヒロインっぽい子の魅力がさっぱり描かれてません。１発キャラっぽい”原チャ子さん”のほうがよっぽどカワイイです。そもそも乳で鳴らしたモリ先生なのに、ヒロインが１４歳って設定はどうなのさ？なんか、背徳。

それになんだかタッチを無理して変えてるみたい。モリ先生、元々カワイイ絵が凄く上手いのに、本来の持ち味を殺して変な個性を出そうとしているように見えてしまいます。

んー、強烈モリタイシ信者でさえか、それゆえなのか、不安材料が一杯。錬児は変身する度トキメキを失う設定なのですが、まさかそれを題材に、他人の恋愛を助けて自分は失恋していく、なんて展開にならないですよね。原チャ子さんはそんな感じになっちゃったけど。それじゃそれなんて男はつらいよ？ですよ。

ポイントポイントのギャグは冴えてるんですが、いまのところそれだけ。が、頑張れ。凄く頑張れモリ先生。

※１　茂志田★諸君!!：モリタイシ先生がいでじゅう！連載前にサンデー超で連載していた漫画およびそれが収録されている短編集。主人公はシスコンでロリコン、ヒロインは高飛車巨乳という、いろんな意味で分かってる作品。

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