『ライオン丸G』第1話 [過去の連ドラ]
特撮……というか変身ヒーロードラマです。
『ライオン丸G』第1話
時は2011年。何が起こったわけではないが、日本はグテグテに。特に荒廃がひどいネオ歌舞伎町ではスカルアイという謎のコンタクトレンズが広まっていた。これを着けた者は凄まじいパワーと凶暴性を得、カブキモノとして無法行為を繰り返していた。そんな街で暮らすサイテーボンクラホスト獅子丸(波岡一喜)。エロバカウザい、三拍子そろった彼には、しかし意外な運命が待ち受けていた……
原作は20年以上前に放送された特撮時代劇です。フニャコフニャオ先生の『ライオン仮面』(※1)はおそらくその原作をインスパイアしたものでしょう。
このドラマは近未来を舞台にしており、また放送時間帯が深夜であることから分かるとおり、完璧大人向けです。
なんといっても主人公の獅子丸がウザい。「ビーチク」だの「勃ってきた」だの中学生並みのエロ単語連発。本当にバカバカです。ヒロインはキャバ嬢。小林恵美が演じているのですげぇリアルにエロいです。さらに獅子丸が借金こさえている相手がサディストでマゾヒストで女装趣味のおっさん。獅子丸が働くホストクラブではバナナマン・設楽さんとハリセンボンの二人がエロコントやってるし。
でも面白い。かなり面白いです。テンポがいいしキャラクターが強烈で魅力的。主演の波岡一喜さんは超ボンクラの無駄なハイテンションをパーペキに演じています。
また映像が相当スタイリッシュ。若手映像作家(知らないけど)の野心が詰まったようにところどころ実験的な手法がとられており、それがいい方向に出ていると感じました。『傷だらけの天使』のオープニングをパロって「見直したらそんなに面白くない!」と言わせたり。おっさんの女装を見せるカットは非常に上手く、途中まで完璧に女性を映しているのかと思いました。挑戦的。
ただしアクションはほとんどダンス。様式美と華麗さはありますが、少しも戦っているように見えません。こいつらジャーさんはもちろん、志穂美悦子にも勝てそうも無い。だからそこは割り切ってください。
第1話は獅子丸が獅子面の剣士に変身したところで終了。これからどうなるのか。楽しみです。
※1 フニャコフニャオ先生の『ライオン仮面』:『ドラえもん』にたびたび登場する漫画家・フニャコフニャオ先生が劇中で書いていたヒーローマンガ。主人公の退場→新主人公登場が繰り返されるなど、迷走していた。
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