『てるてるあした』最終話 [過去の連ドラ]
冒頭15分見逃した。何故……
『てるてるあした』最終話
とうとう笹乃館に現れたやす子=慶子(荻野目慶子)。しかし意識が戻らない久代(草笛光子)をちょっと見舞っただけですぐに帰ると言い出します。素直になれないその態度はまるで初めてここに来たころの照代(黒川智花)にそっくり。皆はやす子を笹乃館に留め、久代との邂逅を待ちます……
照代の圧倒的な成長はこの為にあったのですね。過去に傷付き、佐々良での記憶を封印していた慶子。その母を救うために。照代の成長がここまで至極丁寧に描かれているので『母を救う』ことに凄く説得力があります。
最初15分見逃しているので間違っているのかもしれませんが、照代は終始、本来怨みをぶつけるべき慶子に何よりも久代との和解を求めていました。全くなんていい子なんだ!
救われた慶子が久代さんの思いに触れ、感情を爆発させるところはこっちもボロ泣きですよ。
これまでずーっと少しの不思議を描いていたので、久代さんが亡くなった時、教え子たちがごく自然に頭を下げるシーンがとても心地良かったです。そして涙を流すことも無く、仕事に戻っていくところも。
ストーリーはやす子ちゃんの正体が分かった時点でほとんど終わっており、最終回では自然な登場人物達の姿が描かれるだけでした。でもとにかく丁寧に登場人物を描いてきた作品なので、退屈だったりすることはありませんでした。
総じて派手さのないドラマでしたが、黒川智花ちゃんがまさに照代として存在していたこと、作り手の思いが伝わる作りで本当によいドラマだったと思います。次、このスタッフが集う時は、ちゃんと1話からチェックしようと思います。
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