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『神はサイコロを振らない』総論 [過去の連ドラ]

うぅ・・・・・・無理。金もらっても見れないわ『西遊記』最終回。五分も見てないけど、香取慎吾の芝居がウザくてしょうがない。喜ば笑い、怒すれば怒鳴り、哀せば泣き、楽は喜と区別なし。これが受け入れられる日本人大きいよ。自分の器の小ささ思い知りました。それはおいといて、視聴率的には『西遊記』に完敗の『神はサイコロを振らない』総論です。凄い出し遅れウザい内容になるので、気を付けて下さい。

私がこのドラマに期待したのは『毒』です。第一話で奇跡的に生還した乗客達に、しかしどこか不安の影が落ちており、非常に魅力的でした。ヤス子も亜紀より上司の言いつけを優先しており、そこかしこに毒の芽が溢れていたと思います。

ところが第二話で早くもヤス子が英雄として開眼。以降正しい行動を取りつづけました。その姿はものすごくカッコよかったですが、ものたりなかったのも事実です。

10年間離れていた人を容易に受け入れられるのか疎ましく思う人はいないのか?社会的な理由もあるのかもしれませんが、私が期待したこのシチュエーションは描かれませんでした。

唯一ピアニストの娘と母親の確執のみ。母親役、高橋恵子さんの素晴らしい芝居で印象は強かったですが、ボリュームとして少なかったと思います。

それでも前半は、ちらちら見える毒を、さらりとコメディに乗せて描いており、非常に面白かったです。でも中盤以降は毒が減り、ちょっといい話が中心だったように感じました。

最終回において遺族会会長が吐露するプレッシャーに関しては、これも社会的な配慮なんですかね。岸辺一徳が毒を啜る獣のようにすぐにフォローしてしまい、ちょっともったいない感じがしました。

総じてヤス子の英雄物語としては非常に完成度の高い作品だったと思います。出演者もハッキリ言って華がありませんが、特にメインの4人の掛け合いは毎回凄く楽しかったです。もっと見たかった。

ただドラマとしては、ありがちないい話に帰着してしまった感じもします。特に元小学校教師のエピソードはとってつけたように病気を持ち出し、なんだか不自然でした。

私の期待が強かったせいかも知れませんが、どうしても中盤路線を変更したような気がしました。10日後に消えるってのも、すぐに分かるんじゃなくって、消える直前に分かったほうが面白かったんじゃないかな。って、そりゃ原作に物申してるのか。

涙を流さない悲しみや、声に出さない感情の発露等、演技面では非常に高いクオリティのドラマでした。お芝居やる人とかは参考になるんじゃないですかね。

舞台で怒鳴られると本気でウザいです。『感情を全身で表現』って書くと聞こえはいいですが、嬉しい時に跳ね回られたりすると、見ているだけで疲れます。

とにかくいいドラマでした。視聴率は低かったけど、私は忘れません

ランキン願マス。


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