『神はサイコロを振らない』第7話 [過去の連ドラ]
『西遊記』のヤロウ、思ったより頑張りやがる。どうやら視聴率はダブルスコアをつけられたまま、完敗になりそうです。
『神はサイコロを振らない』第7話
乗客の一人で小学校教師だった神蔵(ベンガル)が倒れました。実は病気で余命半年と言われていたのです。神蔵の心残りは、自分の教え子で、いじめにあっていた生徒、綾瀬のこと。ヤス子は綾瀬を探し出し、神蔵に会ってくれるよう頼みますが・・・
今までの話に比べると、見劣りする回だったと思います。エピソードうんぬん以前にも。陸上部がああいった大雨の中、練習するのかどうかは知りません。実際のマラソンは雨の中開催されることもあるので、そういうこともあるのでしょう。でも、マネージャーらしき子すら、傘はもちろん、カッパも着ていないのは変でしょ。2月の雨なめるな。そして、その次のシーン。完全に晴れてました。トホホホホですよ。
ストーリーもこれまでに比べるとあまりに粗が目立ち、どうも急な路線変更でもあったんじゃないかと勘ぐってしまいました。
まず、神蔵の病気。いくらなんでも唐突過ぎますよ。それに以前の話で、小学生に話し掛けたりしているシーンがありましたが、あれ伏線でもなんでもなかったんですかね。ただ、子供と話したかっただけ?
綾瀬が代理を立てた理由が不明瞭なので、陸上競技場のシーンの取ってつけた感がすさまじいです。綾瀬は、それでも先生に感謝の気持ちがあったのかのでしょうか。それもと、必死のヤス子をかわいそうに思ったのでしょうか。その後どういった心境の変化があって、頭を下げたのでしょうか。何も描かれていないのに。
本当はあそこで神蔵がぶつけられるべき感情を、亜紀と乗客の関係が代理しているような感じでした。だから亜紀の方のエピソードも唐突です。
さらに、これまでほぼ完璧ヒーローであったヤス子が、あんなインスタントな嘘を受け入れた理由がわかりません。ヤス子なら、最初から代理を断るか、最後までどんなことがあっても嘘を貫き通すかすると思います。
だって、ヤス子が真実を語る理由が、自分が嘘をついたことが後ろめたいからなんですから。神蔵の為ではなく、自分が嘘をついた重荷に耐えられなかっただけにしか見えませんでした。スーパーヒーローとしては不自然です。
瑠璃子のエピソードも、どうにも比重が軽すぎる感じがしました。
コンサートの衣装を用意している=最後の準備を手際よくしている、の葛藤を、ほとんど高橋恵子さんの芝居にまかせっきりです。ちょっとずるい気がします。
このドラマを愛すればこそ、あえて苦言を呈しました。・・・あと、大学生の綾瀬。あまりにカッコよくて引いたんですけど、何者?
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