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茨城県がサイエンスカフェ開催 [科学コミュニケーション]

 茨城県が18日から「サイエンスカフェ」を開催するという。どうやら「サイエンスカフェ」はブームになっているようだ。

サイエンスカフェ:「研究者と語り、理解深めて」--県、18日からスタート /茨城 ◇18日のひたちなか皮切りに

 お茶を飲みながら、研究者と市民が語り合う「サイエンスカフェ」が今月からひたちなか市を皮切りにスタートする。主催する県では「第一線の科学者と触れ合うことで、科学技術に対する理解を深めてほしい」と話している。(中略)
 科学技術立県を掲げる県でも、研究開発の財源を支える県民に科学技術の有用性を理解してもらうことが必要、として開催を決めた。30代の若手研究者を講師に、出席者30~50人の座談会形式で意見交換する。
 第1回は18日午後1時半、ひたちなか市の勤労者総合福祉センターで。国立環境研究所の藤野純一主任研究員がバイオマスエネルギーをテーマに話す。以後、高萩、牛久、筑西などの各市で開催する予定。(以下略)
毎日新聞 2005年6月9日より)


 30代の若手研究者が話すというのがとてもよい。ただ場所が場所ですね。普通の公民館じゃないですか。どうしても堅苦しくなっちゃいそうだ。なんとか研究所の研究員とか言う肩書きも抜きにしてやることはできないのだろうか。

「ねぇ、来週日曜にサイエンスカフェがあるらしいわよ」
「サイエンスカフェ? なに、それ?」
「駅前の喫茶店あるでしょ。雰囲気良いのにお客さんがあまり入っていない・・・」
「うんうん。ドトールができてからさっぱりみたい」
「そう、その喫茶店で、サイエンスカフェってイベントがあるのよ」
「でもサイエンスって・・・」
「なんだかね、喫茶店に科学者が来てお茶を飲みながらなにか話をするらしいの」
「・・・難しそうね。美味しくお茶も飲めなさそうだわ」
「それがね、来週話をする科学者ってのが、タカハシさんちの旦那さんらしいのよ」
「タカハシさんって、あの? 日曜に二丁目の公園で子供たちとよくキャッチボールしてるでしょ。いつだか、うちの下の子が、タカハシさんの旦那さんに遊んでもらったって喜んでたわ。えーでも、旦那さん、科学者なの? 意外ー。」
「なんでも、植物の遺伝子の研究? そんなことやっているらしいよ。」
「白衣とか着ちゃって?」
「そうかも。」
「で、その旦那さんが喫茶店でお茶飲みながら話すわけ?」
「うん。挨拶くらいしかしたことないから、どんな話するのか聞いてみたいわ」
「来週の日曜だっけ? 子供連れて行ってもいいのかな」
「ポスター貼ってあったけど、子供もOKみたいよ」
「うちのダンナもゴロゴロしていないで、喫茶店でなに研究してんだか、話してみれば良いのに」
「あれ、旦那、科学者なの?」
「科学者ではないわ。でも、薄型テレビの画面の部品の開発をしているみたい」
「へぇ。話を聞いてみたいわ」

なんて具合に。


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JF

記事にして頂いた「研究者」です。

 できるだけざっくばらんな話をします(あまり難しいことは話せない…)ので、ご関心あれば是非お越し下さい。
 タイトルが「バイオエネルギー」となっておりますが、主に話すのは、6月12日に行った国立環境研究所公開シンポジウム(一般の方対象)の内容です。
http://www.nies.go.jp/sympo/2005/index.html

ご興味あれば…

藤野純一
by JF (2005-06-13 19:14) 

けけみ

 コメントどうもありがとうございます。
 スピーカーご本人ということで、びっくりしております。サイエンスカフェについては、「科学と社会」カテゴリーでいくつか書いていますので、もしよろしければご覧ください。
 こういうところでしゃべって、一般の人々の意見(期待や不安や信頼や不信)と触れ合うことが、実際の研究に生きてくるといいなぁと思っています。
 素敵なサイエンスカフェになると良いですね。
by けけみ (2005-06-14 06:21) 

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