言葉に「言霊」を宿すー田坂広志『プロフェッショナル進化論』よりー [O1 ブログについて]
◆リード:【心にしみた言葉】田坂広志『プロフェッショナル進化論ー「個人シンクタンク」の時代が始まるー』(PHPビジネス新書800円)を読んだ。IT時代にブログ等をツールにして世の中によき影響を与えたいと願う人には、必読の文献だと思う。心にしみた部分を引用しながら、私がブログを書くスタンスを考えてみた。
2007.6.9 言葉に「言霊」を宿す
ー田坂広志『プロフェッショナル進化論』よりー
先週の土曜日、田坂広志『プロフェッショナル進化論ー「個人シンクタンク」の時代が始まるー』(PHPビジネス新書800円)を読んだ。
ブログでIT時代にブログ等をツールにして世の中によき影響を与えたいと願う人には、必読の文献だと思う。
さて、ラインを引く箇所がたくさんあったこの本だが、久しぶりに「心にしみた言葉」として次の箇所を紹介する。
「著者は、自分のメッセージを発信するとき、「人類の文明が始まって数千年、この長い歴史の中で、本当に大切な知恵は、すでに、すべて語り尽くされている」と覚悟して、言葉を語るように心がけている。 それは、「著作」というものが、ときに「自己主張」と「自己顕示」の手段になってしますことの怖さを感じるからであり、自分の意見のオリジナリティに「自意識過剰」になることの危うさを感じるからである。 従って、著者が大切にするのは、むしろ、言葉の使い方、隠喩の伝え方、物語の語り方、そして、文章のリズム感や強さ、ニュアンスや余韻などを通じて、「自分らしい個性的な表現」を試みることである。 そして、「大切なことは、すべてが語り尽くされた」後の現代において、我々が為すべきは、言葉に「言霊」を宿すこと、その「言霊」を通して、世の中に良き「行動」を生み出すことであると覚悟している。 いつの時代においても、本当に大切なことは、「知る」ことよりも、「行じる」ことなのであろう。」(同書 95ページより引用)
「人類の文明が始まって数千年、この長い歴史の中で、本当に大切な知恵は、すでに、すべて語り尽くされている」の部分を読んだとき、私は「ああ、そうだな。」と率直に思えた。こう思えば、新しいことを書こうとあくせくする必要もないし、謙虚にもなれる。
自分の意見のオリジナリティに「自意識過剰」になることの危うさ云々のくだりも「そうだな。」と受け入れた。
そして、一番共感し自分も実行しようと決心していることは、「言葉に「言霊」を宿すこと」という箇所である。
私も、ささやかながらこのブログを通して、世の中に良き行動が生み出されることを願っている。そして、そのような影響力が行使できるかどうかは、田坂氏が言うように、私のブログの文章に「言霊が宿っているかどうか」である。
言い換えれば、私自身がブログで書いている文章(考え方や行動、大きく言えば思想)を、実際の生活の中で体現して得ているかどうかである。借り物やウソがあっては、言霊は宿らないのである。
このことは、完全無欠な人になったら書く資格があるということとも違う。そんなのは、永久にー神様でもない限りーないからだ。むしろ拙い自分に真剣に悩み、もがいている姿は、読者の胸を打つはずだ。
あくまで、今の置かれている状況の中で、自分のビジョンや信念・価値観をもち、精一杯生きる。そして、出来る限り言行一致で文章を書くということだと考えている。
自分の感性や自分らしい表現を大切にしながら……。
これからも、自分が体現している(しようと努力している)ことを、言い換えれば言霊が宿っている文章を書いていこうと思う。
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◆キーワード:1 言霊 2 心にしみた言葉 3 ブログを書く構え
◆留意点・その他:
・田坂氏は、ブランドの原点は「信頼」であると書いておられた。この信頼も、おそらくは自分が体現している(しようと努力している)ことを書くというスタンスから生まれるのだろう。
・田坂氏は、「第六話「パーソナリティ・メッセージ」の戦略」の中で、「第一の戦略 個人サイトやブログで「ネットラジオ局」を始める」を挙げておられた。本ブログでも、いずれやってみたいと思う。
・田坂広志公式サイトは、こちらhttp://www.hiroshitasaka.jp/。
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