学研「科学」と「学習」。私の『知る悦び』の原点! [「家族」とともに]
ここのところよそのBLOGにお邪魔していて、2度ほどコメントに学研の「科学」と「学習」について書いている自分がいて、自分の根っこの一部がそんなところにあったのだと改めて気がつかされました。
科学の付録「風向風速計」 「顕微鏡」
科学と学習 |(株)学研
http://shop.gakken.co.jp/kg/
好奇心が膨らんだふろくの数々『科学と学習』の魅力/Tech総研
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000708&vos=nyteyajw0301000
科学のふろくミュージアム -学研:科学と学習
http://shop.gakken.co.jp/kg/kagaku/k_furoku.html
私は40代前半なのですが、小学生時分には小学校に毎月一度「学研のおばちゃん(おじちゃんもいたかも?)」が来て、斡旋販売で「科学」と「学習」を売りに来ていました。
特に「科学」の付録に付いてくるプラスチックの教材(科学オモチャや実験キット)が楽しみで、月に一度のその日を、毎回首を長くして待っていました。
記憶にある教材は、「望遠鏡」「磁石」「顕微鏡」「プランクトン飼育セット」「アリの巣観察セット」「ゲルマニウムラジオ」「風力・風向計」「ピンホールカメラ」「はかり」「恐竜骨格模型」「人体骨格模型」「パンつくりセット」etc...
カメラ/ゲルマニウムラジオ/カブトエビ飼育セット
思えばこれらの教材で遊び実験し、「それは何故なのだ?」と本誌を読んで「何故そうなるのか」を知り解らなかったことが解ることの悦び、今にして思えば「知の悦び」を感じることが出来ていたように思います。
「学習」については、小学校低学年のうちはあまり好きではなかったのですが、高学年になると歴史がらみの「読みもの」に惹かれるようになり、歴史を年号と事件だけの平板なものとは捉えずに、人と人とが作り出してきた連綿とつながる物語なのだと教えてくれる切っ掛けになったような気がします。
勿論、それらを読むことにより活字に対するアレルギーが無くなり、本を読むと言うことの敷居を低くしてくれていたように思います。
そしていつの間にか、「科学」と「学習」だけでは飽きたらぬようになり、「こんなに面白い本は他にも沢山あるに違いない!」と考え、学校の図書館に通い詰め「科学」や「歴史関連」の書棚を虱潰しに借りて読むようになりました。
自分のこづかいを片手に一人で本屋さんに行っても、当然のことながら本屋には大人向けの本がほとんどで、子供が読んで楽しい本はそれほどなく、また有ったとしても子供のこづかい程度ではなかなか買えず、指をくわえてみていたのを思い出します。
本屋にあった本で欲しかったのは、カラフルな図鑑類、当時全盛だった百科事典(何でも調べられるというのに感動しました)、科学の専門書としてブルーバックス(科学や物理学を扱った新書シリーズ)などで、子供が読んで面白い歴史の本はあまりなかったように記憶しています。
そんな日々を過ごすうちにいつの間にか「活字中毒」になっていたようで、学校の国語や道徳の教科書を家で先読みするようになり文学作品にも惹かれ、やはり図書館の新しい書棚を開拓したりもしていました。
(当時(中学生)、新潮文庫で太宰治の「人間失格」が120円だったような記憶があります)
また教材関連も、「科学」の付録を入り口として本格的な顕微鏡や天体望遠鏡・電子ブロックが欲しくなり、子供心にお年玉を片手に一世一代の決心でこれらを買い求めに行った記憶も鮮明にあります。
「天体望遠鏡購入時のエピソード」
山本大成 「かわら屋の雑記帳」私の父の教育(人と違うことこそが素晴らしい!)
http://blog.so-net.ne.jp/kawaraya-taisei/2006-11-09
電子ブロック:ブロックの一つ一つに電子部品が入っていてこれを組み合わせてアンプやタイマー・ラジオなんかを作れました。
電子キット17誕生~ようこそ電子ブロック機器製造のページへ
http://www.denshiblock.co.jp
前に、子供の英語教育について書いた記事でも触れましたが、子供の教育について大切なのは「何を教えるか」ではなくて、自分の体験からも「知識欲を持たせること」「知らないことを知る悦び」を如何に感じさせるかだと思っています。
山本大成 「かわら屋の雑記帳」幼児教育について考える!(英語教育:鬼嫁と冷戦中)
http://blog.so-net.ne.jp/kawaraya-taisei/2007-02-10
「知識欲」は人間ならば、知らずのうちに自然に持っているもの。
「知の悦び」は、子供にとってもかくの如く大きいものだと確信を持っています。
私の場合は、学研の「科学」と「学習」によってそれらを感じることが出来ましたが、おそらくこれは親が強制的に身につけさせようとしてもなかなかうまくいかず、親として多少の働きかけはするものの、せいぜい子供達の「なぜ?」と思う心の邪魔をしないと言うところまでであろうと思います。
何とかして、これを子供に身につけて欲しいものです....。
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わわ。電子ブロック!
今思うとめちゃめちゃアカデミックで画期的な教材、でしたね。
私もやりましたよ。
学研の科学と学習も、毎月楽しみでしたね。
今の子供たちはこういうのがないですね。この辺がちょいと問題かなと感じます。
by (2007-06-06 18:49)
やはり、私の世代とは隔世の感があります。
鉱石ラジオなどは、細い銅線を磁石に巻いてつくるなど、キットなどがなく、一から自分で作ったものです。
そして、雑音の中にかすかに音楽が聞こえたときの感動は今でも忘れられません。
漫画は一切買って貰えず、「小学○年生」を、お正月だけ買って貰っていましたよ。
by アキラ (2007-06-07 09:35)
STEALTHさん、「電子ブロック」またブームが起こっているようです。思うに私たちと同世代の方達が、昔を思い起こして買っているようです。
また、ここの所書店で並んでいる「大人の科学」。これも私たちの世代の人たちが買っているのではないでしょうか?(私自身、書店で見るたびに、沸々と物欲が沸いてきたりします。)
「地球ごま」なんかも東急ハンズで見る度に欲しくて仕方なくなりますし、思えば数年前にやってみた「手作りビール・ワイン」なんかも、「科学」の付録でパンを作ったことが根っこにあったように思います。
英語の早期教育教材は大反対なのですが、「科学」と「学習」だけは子供が小学生になったら、定期購読してしまいそうです。
(とーちゃんの方が夢中になってしまい子供から取り上げてしまうかも?)
nice! &コメント、ありがとうございます!
by たいせい (2007-06-08 08:59)
アキラさん、今の子供達ほど「モノ」は溢れていませんでしたが高度経済成長の「ど真ん中」で少年時代を過ごしましたので、アキラさんの少年時代とは大きく状況が違っていた事だろうとは思います。
当時の我が家でも、漫画やオモチャみたいなモノは一切ダメでしたが、モノ(勿論瓦)ものづくりを生業にしていた父の琴線に触れるモノが何かあったのか、「科学」と「学習」だけは買ってもらうことが出来ました。
こういったキット形式の付録では、アキラさんにのように材料集めから始めて「鉱石ラジオ」を作られた時のような感動は味わえなかった様に思いますが、様々なものの仕組みや理屈に手で触れられて、多いに刺激されました。
結局それが元で、ボール紙で作ったピンホールカメラや虫眼鏡レンズカメラ、ガラスを削って反射鏡を自作した手作り反射望遠鏡や、部品を集めて作った発振器なんかに結びついても行きました。
コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2007-06-08 09:25)
電子ブロックとは、なつかしいですね。
by risu (2007-06-12 15:46)
takagaki さん、電子ブロック本当に懐かしいです。私は結局次の年のお年玉で「拡張キット」まで買ってしまいました。
ただ、「マイキット」を手に入れた友達が居て、ブロックである構造上自由に回路を造れず、結局取扱説明書に例示してあるものしかできない「電子ブロック」よりも、そちらが欲しくなったのを思い出します。
(結局、壊れたTV等から部品を集めて半田付けで自分で回路を造るようになりましたが....。)
nice! &コメント、ありがとうございます!
by たいせい (2007-06-12 16:48)
わ、懐かしいですね。学研の科学、私もやりました。すごく面白かったのを覚えています。私は小学校入学の時に、父から今だと30万くらいはするであろう学研の百科事典(全25巻くらいあったかと思います)を買ってもらって、中学校卒業まで大切に読ませてもらいました。子供にとって何が大切か、原点に立ち返ってもう一度考えたいですね。
by かついち (2007-10-18 11:03)
かついちさん、友人の家にあった百科事典がどうしても欲しくて、中学一年生の時に父親を拝み倒して買ってもらったのを思い出しました。(お金は折半だったような気も...。:原資はお年玉?)
「科学」や「学習」もそうなのですが「百科事典」も、「知」にはかくの如く悦びがあり、「知」は十分興奮できる物なのだ!と言う点を、何とか我が子に伝えたく悪戦苦闘しています。
コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2007-10-18 16:03)