イチゴ隊強化作戦 [家庭菜園]
隊長、アキヒメ隊員が行方不明です。鳴り物入りでイチゴ隊に入隊し、室内栽培というエリート教育を施されたものの、結局9個しか実をつけませんでしたから、成績不振を苦に脱隊したのかも知れません。
ああ、あの隊員なら昨日配置換えをした。今は二階の警備にあたっておる。
二階? あんな寒くて暗い所に・・・
実を付けなくなったら辺境の地に左遷って、この部隊はいつからそんな非情になったのですか。
そんなことはない、最近は日も高くなってきたので二階の床にも陽が当たるようになっておる。
それにアキヒメ隊員のためでもあるのじゃ。
アキヒメ隊員のため?
うむ。暖かいリビングに置いていれば、温室栽培と同じで普通は次々と新しい花芽が出てくるはずじゃ。それが2ヶ月以上出てこないということは、花芽分化の条件が整っていないと考えられる。花芽分化の条件は低温、短日、窒素不足じゃが、我が基地の一階は温度が20~22℃、深夜まで照明が点き、肥料も液肥が与えられており、どれも満たさないのじゃ。
園芸ハウスも同じ様なものだと思いますが。
ハウスは野外にあるので短日条件が満たされている。夜温も20℃より下がっているのかも知れん。
それで夜は暗くなる二階に移したと。
それに二階の温度は一階より4~5℃ほど低いから、低温条件も満たす可能性がある。今から花芽分化すれば、2ヶ月後には花房が立ってくるじゃろう。
そう上手く行くでしょうか。育苗中の肥料不足による芯止まりかも知れませんよ。
それなら仕方がない。何事も試してみることじゃ。
ところで、トリ隊の襲撃に遭った野外部隊の防衛策はどうなっておる。
はっ、最初は不織布を検討したのですが、ホウレンソウ隊が襲われる前は、スティックセニョール隊の葉も被害に遭っていたので、防鳥網を投入することにしました。
確か、防鳥網は何年も使っていて穴だらけではなかったか?
一応補修したのですが、ここ数日の強風に煽られてまた穴が開いてしまっています。その都度塞いではおりますが・・・
それではトリに入られてしまうではないか。その後被害はないのか。
風の強い日はトリも襲撃してこないようで、今のところ無事の様です。引き続きセニョール隊は戦果を挙げています。
しかし花が咲いてしまっているぞ。
一応花が咲いたものから収穫していますが、補給部隊によると、茎が固くなってきたので蕾の部分だけ使っているそうです。
花が咲いてしまうと味も落ちるし、この部隊ももうすぐ撤収じゃな。ところで、網に入りきらなかったホウレンソウ二番隊の対策はどうなのじゃ。
網はもうないので、威嚇作戦を採用しました。
このCDを眼に見立てているのか。しかし、こんな子供だましでトリを防げるのか?
それが・・・ やっぱりダメみたいです。効果があったのは最初の一週間だけでした。
当たり前じゃ。敵も腹を空かしておって必死なのじゃ。網がなければ、ビニールか何かで覆ってやるしかなかろう。
手持ちの資材がないのでどこかで調達する必要がありますが、今の所、イチゴ隊強化作戦で手一杯です。
おお、そうであったな。作戦は順調に進んでおるか。
今年は暖冬のためか、不時出蕾が多く見られます。
う~む、本来一番大きな実となるはずの最初の花が、冬の間に咲くとダメになってしまう。この辺りが休眠の浅い女峰隊の欠点じゃな。やはり主力部隊は宝交早生隊に切り替える必要があるな。
セリーヌ隊も同様ですが、一つだけ実を付けている隊員がいました。食べてみましたが味は普通のイチゴでした。
セリーヌ隊は不時出蕾ではなく、猛暑によって秋に花芽が出る時期が遅くなったのが、結実しなかった原因じゃな。室内栽培を試みるなら、こちらの方が適していたかも知れん。
作戦を実行する2週間前に化学肥料少々と、油かすを補給しました。
ann殿の作戦を参考に、畝を切ったのじゃな。
確かにこの方法だと、畝の形を再整形できるので通路が確保され、土地を有効利用できます。その後、畝の中央に灌水チューブを入れてから、マルチを投入しました。
雨が降らない時、一株毎に株元に水を補給するのは面倒じゃからな。
ところでイチゴ隊の作戦完了後はサツマイモ隊などが配備される予定となっておるが、その辺りは大丈夫なのか。
はい、早期収穫と雑草抑制を兼ねて、グリーンマルチを使いました。これはマルチの中の株が見えるので、引っ張り出し易いという利点もあります。
単に地温上昇を目的とするなら透明マルチの方が良いのじゃが、雑草が繁茂するという欠点があるので、折衷案ということか。欠点は値段が高いということじゃが、家庭菜園は採算度外視じゃ。
マルチを張った後は穴を開けて株を引っ張り出して完了です。
最後の1畝はどうするのじゃ。
春の収穫後は親株床にする予定で、それ程早期に収穫を終えなくても良く、夏の地温抑制のためにも普通の黒マルチを張ります。
これで後はイチゴが成るのを待つだけじゃ。イチゴ隊は我が基地の半分を占める主力部隊じゃし、今年」はアリ対策、トリ対策をしっかりと施し、沢山戦果を挙げて欲しいものよ。
毎年意気込みだけは十分なのですが、未だに「朝食の果物を自家製イチゴだけで賄う」という夢は達成できておりません。果たして今年はどうなりますことやら。
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ああ、あの隊員なら昨日配置換えをした。今は二階の警備にあたっておる。
二階? あんな寒くて暗い所に・・・
実を付けなくなったら辺境の地に左遷って、この部隊はいつからそんな非情になったのですか。
そんなことはない、最近は日も高くなってきたので二階の床にも陽が当たるようになっておる。
それにアキヒメ隊員のためでもあるのじゃ。
アキヒメ隊員のため?
うむ。暖かいリビングに置いていれば、温室栽培と同じで普通は次々と新しい花芽が出てくるはずじゃ。それが2ヶ月以上出てこないということは、花芽分化の条件が整っていないと考えられる。花芽分化の条件は低温、短日、窒素不足じゃが、我が基地の一階は温度が20~22℃、深夜まで照明が点き、肥料も液肥が与えられており、どれも満たさないのじゃ。
園芸ハウスも同じ様なものだと思いますが。
ハウスは野外にあるので短日条件が満たされている。夜温も20℃より下がっているのかも知れん。
それで夜は暗くなる二階に移したと。
それに二階の温度は一階より4~5℃ほど低いから、低温条件も満たす可能性がある。今から花芽分化すれば、2ヶ月後には花房が立ってくるじゃろう。
そう上手く行くでしょうか。育苗中の肥料不足による芯止まりかも知れませんよ。
それなら仕方がない。何事も試してみることじゃ。
ところで、トリ隊の襲撃に遭った野外部隊の防衛策はどうなっておる。
はっ、最初は不織布を検討したのですが、ホウレンソウ隊が襲われる前は、スティックセニョール隊の葉も被害に遭っていたので、防鳥網を投入することにしました。
確か、防鳥網は何年も使っていて穴だらけではなかったか?
一応補修したのですが、ここ数日の強風に煽られてまた穴が開いてしまっています。その都度塞いではおりますが・・・
それではトリに入られてしまうではないか。その後被害はないのか。
風の強い日はトリも襲撃してこないようで、今のところ無事の様です。引き続きセニョール隊は戦果を挙げています。
しかし花が咲いてしまっているぞ。
一応花が咲いたものから収穫していますが、補給部隊によると、茎が固くなってきたので蕾の部分だけ使っているそうです。
花が咲いてしまうと味も落ちるし、この部隊ももうすぐ撤収じゃな。ところで、網に入りきらなかったホウレンソウ二番隊の対策はどうなのじゃ。
網はもうないので、威嚇作戦を採用しました。
このCDを眼に見立てているのか。しかし、こんな子供だましでトリを防げるのか?
それが・・・ やっぱりダメみたいです。効果があったのは最初の一週間だけでした。
当たり前じゃ。敵も腹を空かしておって必死なのじゃ。網がなければ、ビニールか何かで覆ってやるしかなかろう。
手持ちの資材がないのでどこかで調達する必要がありますが、今の所、イチゴ隊強化作戦で手一杯です。
おお、そうであったな。作戦は順調に進んでおるか。
今年は暖冬のためか、不時出蕾が多く見られます。
う~む、本来一番大きな実となるはずの最初の花が、冬の間に咲くとダメになってしまう。この辺りが休眠の浅い女峰隊の欠点じゃな。やはり主力部隊は宝交早生隊に切り替える必要があるな。
セリーヌ隊も同様ですが、一つだけ実を付けている隊員がいました。食べてみましたが味は普通のイチゴでした。
セリーヌ隊は不時出蕾ではなく、猛暑によって秋に花芽が出る時期が遅くなったのが、結実しなかった原因じゃな。室内栽培を試みるなら、こちらの方が適していたかも知れん。
作戦を実行する2週間前に化学肥料少々と、油かすを補給しました。
ann殿の作戦を参考に、畝を切ったのじゃな。
確かにこの方法だと、畝の形を再整形できるので通路が確保され、土地を有効利用できます。その後、畝の中央に灌水チューブを入れてから、マルチを投入しました。
雨が降らない時、一株毎に株元に水を補給するのは面倒じゃからな。
ところでイチゴ隊の作戦完了後はサツマイモ隊などが配備される予定となっておるが、その辺りは大丈夫なのか。
はい、早期収穫と雑草抑制を兼ねて、グリーンマルチを使いました。これはマルチの中の株が見えるので、引っ張り出し易いという利点もあります。
単に地温上昇を目的とするなら透明マルチの方が良いのじゃが、雑草が繁茂するという欠点があるので、折衷案ということか。欠点は値段が高いということじゃが、家庭菜園は採算度外視じゃ。
マルチを張った後は穴を開けて株を引っ張り出して完了です。
最後の1畝はどうするのじゃ。
春の収穫後は親株床にする予定で、それ程早期に収穫を終えなくても良く、夏の地温抑制のためにも普通の黒マルチを張ります。
これで後はイチゴが成るのを待つだけじゃ。イチゴ隊は我が基地の半分を占める主力部隊じゃし、今年」はアリ対策、トリ対策をしっかりと施し、沢山戦果を挙げて欲しいものよ。
毎年意気込みだけは十分なのですが、未だに「朝食の果物を自家製イチゴだけで賄う」という夢は達成できておりません。果たして今年はどうなりますことやら。
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2009-02-22 20:13
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コメント(8)
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凄い!の一言です。。。
転居後、新米ガーデニング(食べられるものばかり)を開始する予定ですが、勉強しなければ。
by モモ&アピスト (2009-02-23 01:20)
うわお!隊長!記事からのリンク、恐れ入ります。
畝の肩を落として追肥されたのですね。
イチゴ農家では、それぞれの家庭で作り方も様々ですので、どの方法がいいかはわかりませんが、私はこの方法で毎年たくさんの収穫がありますので。
きっとこの春は、庭のイチゴを摘んで、食卓にどっさり載せられると思いますよう!
楽しみですね。
野鳥の野菜泥棒には私も困り果てています。
by ann (2009-02-23 07:38)
しかし新潟では考えられない光景です。
暖かそうでいいなあ~なんて思っております。
by toyo (2009-02-23 10:37)
モモ&アピストさん、
ウチの場合一戸建てを選択した理由の一つが、庭で家庭菜園をやりたいというものだったので・・・ (^_^;)
団地の花壇よりは大分広くなり管理は大変なのですが、もっと面積がほしいなぁと思ってしまいます。
nice!ありがとうございました。
by kappa (2009-02-24 21:48)
annさん、
おかげ様で崩れかけていた畝を整形することができました。
写真を見て頂くと分かる通り、ウチの苗はannさんの所よりも大分弱々しく、実を付けずに終わりそうなものも2割くらいあるのです。
それでも数だけは揃えたので、そこそこ実ってくれることを期待します。
問題はトリと虫対策で、トリの方は網で何とかなりそうですが、虫の方は・・・
by kappa (2009-02-24 23:27)
toyoさん、
写真を撮った日は暖かかったのですが、その後は寒波が押し寄せてきて、イチゴの花はダメになってしまいました。
早く暖かくなって欲しいものです。
nice!ありがとうございました。
by kappa (2009-02-24 23:55)
こんにちは。なんと!鳥対策のCDは、1週間しか持たないのデスね。我が家もブルーベリーを守ろうと職場の廃棄CDを持ってきて用意していたのですが…計画としては根本の地面に囲むようにおいて下からも太陽光があたり鳥も撃退で一石二鳥のはずだったのです…一応春になったらだめもとで実験してみます。
by ぷよぱぱ (2009-02-26 10:58)
ぷよぱぱさん、
ウチの場合暴風と呼べる位の風が吹きますので、竿にしっかり固定しておかないと吹き飛ばされてしまうのです。同じ理由で案山子も立てることができません。
恐らく、ロープに括って風でひらひら動くようにしたり、数を多くすれば、もっと効果が期待できると思います。ブルーベリーでしたら小さいうちは防鳥網も有効だと思います。
トリ対策、お互い頑張りましょう (^^)/
by kappa (2009-02-27 21:29)