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気密測定終了,C値も出ました [着工後]

 建築中なのに施工写真が殆どアップされない本ブログ。写真は結構撮っているのですが、日々の細かい進捗を載せてもいまいち面白味に欠けます。最近はトホホネタにも、とんとご無沙汰。便りがないのは良い知らせって、このままでは建築ブログであることを忘れられてしまいます。
 (かといってトホホネタが欲しいわけではありませんので・・・)

 昨日はそんなモヤモヤを吹き飛ばす、格好のブログネタとなる気密測定が行われましたので、その模様をお知らせします。

 因みにBeハウスでは気密の全棟測定は行っていないのですが、年に何棟かはサンプルとして気密測定を行うそうで、社長さんからご提案頂き、かっぱ亭も測定することになりました。

 測定は昼過ぎから行われました。かっぱは休みを取ってでも立ち会いたかったのですが、生憎その日は出張です。マーフィーの法則(懐かしい)に、「食パンはジャムを塗った面を下にして床に落ちる」ってのがありました。かっぱは図らずもこれを何度か試みて、法則が正しいことを体験しています (;-_-)。 この場合は「出張はどうしても外したくない用事がある日に重なる」でしょうか。

 あぁ、体を包んでいた空気がどんどん希薄になって意識が遠のくという、めくるめくような耳キュン体験の機会をみすみす逃してしまうとは・・・

 こんな日に出張を入れてしまったかっぱのバカ  _| ̄|○

 ・・・

 何、早く本題に入れって?             ハイハイ

 仕方がないのでカミさんを撮影担当大臣に任命し(最近こればっかりし)、測定に立ち会ってもらいました。因みにこの大臣、自分の指とかストラップとかを撮るのが得意なのでちょっと不安。そこで1GBの大容量メモリーカードを手渡し、「これで腹一杯撮れ」と、太っ腹なところを見せてやりました。

 測定の手順は、これまで色々な方のブログで見たものと同じでした。

 まずはお約束のラッパ型測定器。

 続いて家の中の吸気口、排気口、配管の口などを塞いでいきます。

 しかしここで問題発生。

 かっぱ亭は建築途中で急遽気密測定をすることになったので、通常の気密測定時より工事が進んでしまっています。写真のユニットバスもその一つ。

 設置とクリーニングが済んでいるので、浴室は立ち入り禁止です。常時換気口が浴室に付いているので、本来ならこれを直接塞ぎたいのですが、それができないので、仕方なしに浴室の引き戸をテープで目張りしました。

 何度か試験測定をした後、本測定開始!

 測定中スタッフは、空気が勢いよく入ってくる場所が無いか捜しています。カミさんによると、気圧が下がっていくのが分かったそうです。カミさんも何処かに漏れはないかと歩いたいたのですが、測定に結構時間が掛かるので息苦しくなり、浴室の前で休んでいたそうです。

 なぜ浴室の前?

 あそこは壁との隙間からまだ漏れてくるので、新鮮な空気が吸えるのよ

 ・・・

 いや、新鮮な空気が入ってきちゃだめなんですけど。

 そうこうしているうちに測定が終了しました。気になるC値は、

 1.4 でした。

 この1.4(単位:cm2/m2)という値は、かっぱ亭のⅣ地域の省エネルギー対策等級4の基準である5.0はもちろん、Ⅰ地域(北海道)、Ⅱ地域(北東北)の基準である2.0もクリアしています。気密性について特別な工法を採らなくても、公庫仕様書準拠でこの値が出るのです。

 因みに気密性をさらに高める工法、例えば外断熱やFPの家などでは、1.0以下の値が普通に出るようです。

 FPの家を建てる・・・C値0.7
 ローコストで外断熱・高気密・高断熱の家を作ろう!(外断熱)・・・C値0.17

 かっぱ亭と同様の充填断熱でも仲々良い数字が出ています(良くなかったらブログには載せない?)。

 名もなき軌跡(スウェーデンハウス)・・・C値0.48
 アドニスのホームページ(2×4充填断熱)・・・C値0.93
 積水ハウスBeFreeで建てた小さなマイホーム建築日記(積水ハウス)・・・C値1.5

 これらはいずれも気密シートを施工しています。一部の高い技術を持った工務店を除けば、充填断熱では気密シートの有無によって性能にかなり差がつくのではないでしょうか。
 以前Beハウスの完成見学会にお邪魔したとき、そのお宅ではシャノンのサッシや発泡系断熱材を使用し、0.5前後の値が出たと聞きました。かっぱとしては、幅2間の引き違い掃き出し窓が4つもあり、その他の窓も大部分が気密性が比較的劣る引き違い窓であることを考慮すれば、1.4という値は満足すべき値だったと思います。

 もし大きな値が出たらどうしようとちょっと心配だったので、ほっとしました。

 測定の準備をしてくれた監督さん、丁寧に施工してくれた大工さん、ありがとうございました。

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コメント 4

いっちゃん

かっぱさん、こんばんは。
F建設で採用している吹きつけの断熱材は、C値0.9以下を保証しているらしいので検討していますが、実際にそこまでの気密性は必要あるのでしょうか?
記事を読ませていただいて、
>Ⅰ地域(北海道)、Ⅱ地域(北東北)の基準である2.0
とありますが、この地域の基準を満たしていれば充分なのでは?
と思い始めてきました(-_-;
by いっちゃん (2007-09-15 18:47) 

kappa

いっちゃんさん、こんにちは。
C値は低ければ低い程良いのですが、実際問題としてどの程度の値を目標とするかは難しいところですね。C値を2.0より小さくする意味は、計画換気がきちんと行われるようになることだと思います。
C値が1.0より大きいと、厳寒期に吸気口から吸気しない部屋が出てくると言う記事があります。http://blog.smatch.jp/dannetu/archive/57#BlogEntryExtend この試算をかっぱは検証していませんので、真偽の程はわかりません。また試算が正しいとしても、内外温度差が30℃に達する寒冷地の例なので、Ⅳ地域では少し割り引いて考える必要があると思います。
また、C値が2.0より大きくなると計画換気はまともに働かないとも言われています。http://www.soneken.co.jp/kenkou/index2.html
かっぱとしては、C値は少なくとも2.0以下にしたい、1.0を切れれば理想的と思っていました。
ブログに記した記事からも、気密シートを用いれば2.0は切ると思っていました。断熱材をもっと高性能なものにすれば1.0も切れると思いましたが、そうすると他の部分の予算を削らなければならず、バランスが悪くなるので採用しなかったというのが実状です。
ですので、F建設の高性能気密施工が無駄であるとは思いません。あくまで価格との見合いではないでしょうか。
by kappa (2007-09-15 21:26) 

いっちゃん

いつも分かりやすくて的確な回答ありがとうございます♪
>C値は低ければ低い程良いのですが、
>F建設の高性能気密施工が無駄であるとは思いません。
>あくまで価格との見合いではないでしょうか。
↑この辺をふまえて検討します!

ウチのビルダー選びも大詰めです( ̄へ ̄;)
by いっちゃん (2007-09-17 15:19) 

kappa

いっちゃんさん
本日Beハウスより気密測定の正式な報告書を頂き、C値は1.4でした。
記事もこの値に修正しておきます。
契約は施主の最大かつ唯一の切り札だと思います。
じっくり検討され、最適なビルダーが選定できることを、お祈り致します。
by kappa (2007-09-17 16:13) 

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