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電気蓄熱式床下暖房を入れたい [仕様と価格]

 蓄熱暖房機を検討していたかっぱですが、Beハウスでは電気蓄熱式床下暖房の施工例が蓄熱暖房機より圧倒的に多かったので、こちらも検討しました。電気蓄熱式床下暖房とは、べた基礎のスラブの中に電熱線を通して暖めるもので、スラブを蓄熱体とした蓄熱暖房システムです。
 深夜電力を使って蓄熱体を暖め、昼間に熱を放出するという考え方は、蓄熱暖房機と同じです。違う点は発熱体が室内にあるか、床下にあるかという点です。確かに大きな熱容量を持つスラブコンクリートを蓄熱体として利用できれば、煉瓦等を別に用意する必要がありませんので、合理的な考え方だとは思います。熱源が面なので床が全体的に暖められますので(床暖房と違い22~23度程度)、家に間仕切りやドアがあっても温度は一定となり、蓄熱暖房機以上に快適な環境を作り出すことができます。
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 他にも、巨大な蓄熱体を室内に置く必要がない(間取りを圧迫しない)、地震で倒れる心配がない、などのメリットがあります。
 この様な点と、Beハウスで施工実績が豊富である点を考慮し、かっぱ亭では電気蓄熱式床下暖房を採用しました。
 それではデメリットはないのでしょうか。

 あります。

 暖房の機能としては、初冬や春先の温度調節が難しいということが挙げられます。これは蓄熱暖房に共通の問題点で、仕方ありません。
 これ以外、蓄熱式床下暖房の主なデメリットは以下の3点に集約されると思います。

 一つは床下空間を無くしてしまったり、極端に狭くしてしまうものがあること。これは配管等のメンテナンスを困難にします。また、コンクリートから発生する水分が逃げ場を失い、土台や床下地等の木材を劣化させる問題も指摘されています。
 この問題は、通常の床下空間を持つ製品を採用すればクリアできます。ただし断熱方法は基礎断熱になりますので、床下が通気されなくなります。このため打設直後からのコンクリートから発生する水分を逃がす工夫が要ります(打設後概ね1年程度は水分の発生量が多い状態が続く)。参考ページは基礎断熱一般の注意点が記されており、大変参考になりました。
 高断熱高気密って、本当は何?

 次にコストが嵩むこと。蓄熱式暖房機でも、メインの熱容量が大きいものと、サブの熱容量が小さいものを入れると50万円程度かかります。Beハウスの場合ですが、電気蓄熱式床下暖房は材・工込みで約90万円。さらにスラブの下にも断熱材を入れる必要があります。かっぱ亭は各部屋にエアコンを設置しますので、暖房にもエアコンを使用することができます。この50万円だか、90万円だかのイニシャルコストの差を、機器が故障するまでに電気代の節減や割引で補うことはちょっと不可能かと・・・(計算する気が起こりません)。この点は、「暖房の質の差」のためにコストを掛けるということで、自分たちとしては納得しました。かっぱ亭で唯一と言っていい贅沢品です。

 最後は、基礎断熱そのものがシロアリ(ヤマトシロアリ)を呼び易く、蓄熱するとさらにその傾向を助長すること。

 これが問題でした。

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