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ロンドン・ミュージカル後編 - Wicked [2007秋旅行]

ロンドン・ミュージカル前編の続きになります。

ロンドンが延泊できるようになった時、追加でミュージカルを観ることになって、
それは、"Billy Elliot"にするつもりでした。"Wicked"を観るまでは。
JALで航空券変更(一日延ばし)の手続きをした日に観たのが"Wicked"。
その劇場と"Billy Elliot"をやっている劇場とは目と鼻の先なので、
開演前に時間があったら、追加のチケットを買いに行っていたと思います。
でも、時間ぎりぎりだったので、観終わった後に購入することにしたのね。
そして、観終わった後に購入したのは"Billy Elliot"ではなく"Wicked"。
もうね。エルファバの歌に感動しちゃって!大興奮だったから。

"Wicked" 初見です。えっと、全く期待していませんでした。
初回のお席はかなり安い席にしてみたの。他はいわゆる日本のS席クラスにしてたのに、
これだけはB席クラスで半額。気合の入れ方が少な過ぎ。^^;

Cast:Kelly Ellis(Elphaba) , Dkianne Pilkington(Glinda),
  Oliver Tompsett(Fiyero), Susie Blake(Madame Morrible),
  Nigel Planer(The Wonderful Wizard of Oz), James Gillan(Boq),
  Katie Rowley Jones(Nessarose), Andy Mace(Doctor Dillamond)
  Andy Mace(Doctor Dillamond/Witch's Father), others

Seat: 26.Sep. CIRCLE ROW P SEAT 23-24
        06.Oct. CIRCLE ROW C SEAT 22-23 

!!!Kelly最高です!!!
彼女が日本にいたら、いや、私がロンドンに住んでいたらと言うべきか、
どちらでも同じことだけど、あっきー並みに通っているかもしれない。

その歌声に惚れたのはあっきー以来、久々のこと。
もうね。ずっと聴いていたい。すっごく気持ちいいの!!
ただそれだけの思いで次のチケットを押さえたくらい。

あっきーと同じ声質というわけではありません。
どちらかと言うと全く別のタイプ。彼女の歌声には別の魅力がある。
劇場中に、私の体中に、Kellyの歌声が溢れて駆け巡っていた。

お席もよかったと思います。どちらの日も2階席のセンター。
初日は半額のお席だから、かなり後方で舞台からは遠くて見やすくはない。
水曜日のマチネで安い席だからか?私達の周囲はマナーもよくなかった。
それでもまた観たいと思うくらいに感動した。どんな席でもいいものはいい!のね。
もちろん、よい席だと尚更。2回めのお席は2階3列め。舞台にも近くて迫力満点。
2階席センターは(遠くても近くても)歌を聞くのには最適でした。

ちなみに、マナーについて。よくないというか、仕方ないというか。
ここの劇場は客席での飲食が可能なんですけど、観劇中もいいみたい?
マチネの日はポテトチップス系を食べてはる方とかもいらして、
まるで映画館のようでした。こういう音は気になる方なので、
最初はかなりとまどったのを覚えています。でも、こうして振り返ってみると、
不思議だけど、そんなに嫌な印象として残ってはいるわけではなくて。
郷に入れば郷に従え!じゃないけど、まっ、いいかと途中からは思えたから。
飲んだり、食べたりしながらも、みんな舞台の上には集中してる。
もっと気軽に楽しもうよ!そんな雰囲気。嫌いじゃないです。^^ 

ストーリーはこちらをどうぞ。劇団四季のHPからです。 劇団四季「ウイッキッド」 
私にとってはKellyのエルファバがあまりにも印象深いので、
「劇団四季」を観ることはないと思いますが、作品としてお薦めします。
ストーリーはハリウッド映画的な展開ですが、それはそれで楽しいし、
何より歌がいいから。

ちなみに、「オズの魔法使い」を知ってる方がより楽しめます。
「オズの魔法使い」の物語の裏に隠された、西の悪い魔女となっているエルファバと
南の良い魔女であるグリンダの知られざる友情を描いた物語に仕上がっています。

その「Wicked」の原作は以前「あれこれ」の記事でも紹介しましたが、こちら。
エルファバ (Elphaba) という名前は『オズの魔法使い』の作者ライマン・フランク・ボーム
 (Lyman Frank Baum) に、その頭文字L、F、Baから作られたものだそうです。

ウィキッド(上) 誰も知らない、もう一つのオズの物語

ウィキッド(上)(下) 誰も知らない、もう一つのオズの物語

  • 作者: グレゴリー・マグワイア 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2007/09/22 メディア: 単行本
  • ウィキッド(下) 誰も知らない、もう一つのオズの物語 


 

 

 

 

原作はロンドンから帰ってきてから読んだんですけど、
私的にはそれでよかったとうか、事前には読まない方がいい?
全く別物に仕上がっています。後で読むのはいろんな意味でおもしろい。
ちょっとネタバレになりますが、結末とか、全然違うのよ~。
ある意味、凄い。原作者の人はこれでいいいの?と思うくらい。
(一応、いいみたいですけど。そんなコメントをどこかで読んだ。)
原作の中の主要人物のキャラクターや設定のエッセンスだけを取り出して、
闇の暗い部分はばっさりと捨てて、BW的に都合のいい面だけで綴っていく。
そして、最後はハリウッド映画的に大団円で終る。
「TOMMY」の時もそういう面があったけど、これはそれ以上です。
でも、ここまでくればあっぱれ!というくらい気持ちよくまとめられています。
そんな風に思えるのは原作を先に読んでなかったからかな?
ともかく、親子で一緒に楽しめる娯楽に変えてあります。 

これまでにもハリウッド映画的という表現を使いましたが、
実際にこのミュージカルはユニバーサル映画が制作していますので、
舞台装置や美術も素晴らしく、衣装も華やかでした。

好きな歌はたくさんあるんですけど、
圧巻なのは第一幕の最後に歌われる♪Defying Gravity♪
これ、どこかで聴いたことがあると思ったら・・・
昨年5月のマヤさんのライブで歌ってくれてました。
(CDも持ってるしー)その時の感想はこちら(↓)です。

Maya goes solo☆28 May 2007 Evening

「Wicked」を観るまで全然結びついていなかった。(恥)
話はそれますが、マヤさんは「RENT」からも歌ってくれてたし、
いい歌をたくさん歌ってくれてたなあと今更ながら、しみじみ。

それで、♪Defying Gravity♪
エルファバが空高く舞い上がった状態で歌うシーンなので、
2階席だと彼女の歌声が真っ直ぐに届いてくる。大迫力。
一瞬で心を奪われてしまいましたよ~。
すっごく気持ちいいの。今でもその歌声は忘れない。
彼女が登場する一幕の3曲め♪The Wizard and I♪も好き。
登場した途端、客席からは大きな拍手があります。
リピータさんも多いのかな?皆さん、よく知ってるよね。

グリンダ役のDkianneも大好きです♪
最初は(わざとだろうけど)あまりにも少女っぽい甘ったれた声が気になったけど、
いつの間にか、彼女の歌声にも惹かれてた。ともかく可愛いの!
見ためはもちろん、喋る声も歌声も何もかもが可愛い。グリンダ役にぴったり~。
この二人が一緒に歌うところは大好きです。

CDはロンドン・キャストのはなかったんですが、
BWオリジナル・キャスト盤(上の写真)があったのでその場で購入。
今も時々聴いています。ただ、エルファバとグリンダが歌うところは
今だにKellyとDkianneの歌声が聴こえてくるの。
それはもうびっくりするくらい。それだけ二人の歌声は印象深い。

他のキャストの皆さまも素敵でした。
Oz役は悪役なわけですけど、ダンディなおじいちゃまって感じで、
彼が踊りながら歌う♪Wonderful♪も可愛らしくて、好きでした。
フィエロ役のOliverはカッコイイし、ネッサローズ役のKatieの歌声も素晴らしい。
女優陣の皆さまの歌声はどれも素晴らしかった。
日本だと、これだけ歌える女優さん達が揃うのはかなり難しいと思う。
他のキャストもアンサンブルさん達も全体的に質が高くて、
どの歌も大満足でした。みんなで歌う♪Dancing Through Life♪
大好きです。なんだか楽しいのよね。

この作品は"Wicked - a New Musical"となっていますが、
実際にはロンドンでは2006年9月27日から上演されています。
それでも"a New Musical"だというのが凄いところ。
ロンドンでは人気のあるミュージカルはロングランが当たり前。
BWでもチケット売り切れ続出だったというこの作品。
ロンドンでも愛されていくのでしょうか。
できることなら、KellyとDkianneがやっている間にもう一度観たいな。
(かなり難しい、というか、無理だろうけど)

カテコも凄い盛り上がりでした。1階最前列のおじさまとか熱かった。
でも、どの作品もそうですが、一斉にわーっと盛り上がって、引きは早いです。

とりとめのない感想になっちゃいましたが、最後に。
ロンドンの劇場は終った後に結構すぐに外に出られます。
何箇所かのドアがそのまま道路に直結しているの。
いきなり外だったりするから、びっくりしちゃうこともあるくらい。
帰り際に何か買おうと思っている場合はご注意くださいね。
(正面の売り場とかには戻れると思うけど、念のため)

 

☆おまけ☆こういうのがありました。ロンドン版じゃないのが残念ですけど・・・。  
ボタンを二度押さないと始まらないかも?

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コメント 5

なるほど~!ものすごくこの舞台に興味が沸きました。
とは言っても、ロンドンで見ることは出来なさそうだから、
私は四季版で楽しませてもらいます!
by (2008-01-14 11:22) 

アメリカ版?の動画のお二人も歌唱力はすばらしいですね。
あっきーってどなたかはわかりませんが、(きっと今まで説明されていたのでしょうね。ごめんなさい。)歌唱力がすばらしいのでしょうね。
ロンドン版のを拝見してみたいです。

最近ミュージカルをあまり見ていませんが、歌がすばらしいと思ったのは、結構少ないかもしれないです。やっぱり、海外の方の声質、肺活量は、計り知れないものがあるのではないかと思ってしまいます。

そろそろ私もミュージカル見に行こうっと。
by (2008-01-14 11:37) 

kanon

★Periちゃん、ウイキッドは観に行くんだよね?
四季版も評判いいみたいね。観に行くなら早い方がいいと思います♪
最初のキャストは力の入れ方が違うみたいだから。
いつもありがと!

★くりのすけさん、ありがとうございます。^^
動画はアメリカ版ですね。これも素敵ですよね。
あっきーのことは気にしないでくださいねー。
好みはあると思いますが、私の大好きな歌声なんですよ♪
私のブログにたまに(ちょくちょく??笑)でてきます。

くりのすけさんもミュージカルを観たりされるんですね。
ロンドンはメインのキャストだけでなく、アンサンブルさんなど
全体の質が高いですね。でも、日本のミュージカルもいいものだと
最近思ったりしています。機会があれば是非どうぞ!

★xml_xslさん、まぐわささん、OFさん、nice!ありがとうございます♪
by kanon (2008-01-15 21:42) 

期待せずにいい作品に出会うとうれしいですね。
期待しすぎると失敗するけど(笑)
by (2008-01-21 21:56) 

kanon

魔女さん、こんばんは。^^
うんうん。期待していない時にいい作品に出会えると嬉しい♪
期待し過ぎちゃいこともあるよね。難しいけど仕方ないです。
by kanon (2008-01-22 01:48) 

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