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二人のヴォルフガング [モーツァルト!]

 

朝から気がつけば頭の中をモーツァルト!の歌が流れている。
山口さんや、いっちゃん、そして、あっきーヴォルフガング。再演の時の。
ここを随分前から読んでくれている人はご存知だと思いますが、
私は「モーツァルト!」という作品がやっぱり大好きなのです。
2年前の夏から冬にかけて、あれだけの思いで観た演目は後にも先にももうないと思う。
大阪12回、東京2回、名古屋7回、博多5回。我ながらアホやと思います。^^;
開演前には緊張しまくってたし、観終わった後もしばらくは心を奪われたままだった。
自分でもおかしいんじゃないかと思うくらい。それだけ濃密な時間だった。

それをそのまま今回の再々演にも期待していたわけではない。
半年間という時間の中で進化し続けた再演の時のようにはこの半月でなるはずもない。
それでも、井上くんが確実に進化してきているのに、
私にとって、あっきーが不満足だったのはとてもショックだったの。
(ごめんなさい~、厳しいファンで。あくまで私個人の感想なのでお許しを。)

でも、モーツァルト!だけは譲れないの。
誰のファンかというのことは関係ない。私にとって、この作品はとても大切だから。
そして、あっきーのファンとしても、まだ彼に期待するものがあるからこそ、
この週末は悶々てしてしまってたんだと思う。どんなに井上ヴォルフがよくても、 
私にとってのヴォルフガングはやっぱり、あっきーだから。
ちょっと(かなり?)大袈裟な物言いですけど、そんな風に今夜は思っています。

後は運を天に任せて!じゃないけど、あっきーや他のキャスト、スタッフの皆さま達を信じて、
次回の観劇を楽しみに待つしかないわけです。私にはね。
もう観ないというのもひとつの手だけど、そこまでの踏ん切りはつかないから。
それに、舞台は生もの。どんな風に変化するか予測はつかない。ですよね?(誰に聞く)
だから、この週末の感想を書くのはこれが最後にします。

相変わらず、長い前置きでしたが・・・

この作品は二人のWキャストだからこそのよさがあると思っています。
観ている回数は圧倒的にあっきーが多いんですけど、でも、井上くんも必ず観たい。
二人のヴォルフガングは全く違うもので、そこがまずおもしろいと思う。
両方を観ることによって、それぞれの良さもよくわかる。二人それぞれの魅力がある。
初めて観た時に素直にそう感じて、そのままを書いたのがこの記事です。

  二人のモーツァルト!☆井上くんmy初日、あっきー

昔の記事、特に観劇関連を読み返すのはかなり気恥ずかしい。
でも、この記事を久々に読んでみて、自分でも素直に書いているなあと思った。 
今もこの時の気持ちは変わらない。

今回も両方を見ることができて、とてもよかったと思っています。
以下、週末3回分のまとめ感想を徒然なるままに。
言いたい放題、ネタバレもありなので、お気を付けくださいね。

二人のヴォルフガング。同じ人物を演じるわけだけど、
当然ですが、それぞれの感情表現が違っています。
ただ、それに関しては受け止める側の感じ方によっても変わってくる。
後は感情表現を踏まえた上でのことになるけど、
明らかに立ち位置などの見ためが違うところがあります。

例えば、私が気になるところではヴォルフガングが作曲をするシーン。
井上くんの所作は全体的にきれいで好きなんですけど、ピアノを弾いている時と、
作曲をしているシーンはあっきーの所作の方が私は好きなのね。
あずま屋で「魔笛」を書くシーンとラストの「レクイエム」を書くシーン。
特に、あずま屋でのシーンは二人の表現がかなり違ってる。

まず、シカネーダが「魔笛」の衣装を持って入って来た時、
井上くんはピアノから離れてシカネーダに近づく。
でも、あっきーはシカネーダが入ってきても作曲を続けたままで、
シカネーダがピアノのところまで行ってヴォルフに笛を渡す。
(あくまで先週末の比較です、また変わるかもー)

女性が悪ふざけをして楽譜を取り上げてヴォルフにキスした後、
井上くんはキスをし返してました。これがまた彼は似合うんだ。(笑)
あっきーはムキになって楽譜を取り返して続きを書こうとする。

この後のコンスタンツェの突き放し方はあっきーの方が激しくて、
「帰ってくれ」と言った後に、何もかもを断ち切るかのように「帰れ!」と怒鳴る。 
そこには自分の思いを断ち切ろうとする辛い決意が伝わってくる。
そして、その前後も、あっきーヴォルフはひたすら楽譜を書き続ける。
井上くんは苦悩したまましばらく立ち尽くしている。
再演の時にも書いたけど、井上ヴォルフの方が人間くさいというか、
天才である前に人間であるモーツァルトを演じている。
あっきーはいつも作曲に没頭している。音楽に心を奪われている。
どちらがいいかはそれぞれの好みですが、
私は音楽に心を奪われている、あっきーヴォルフが好きなのです。

・・・なんてことを井上くんの二幕を観ながら漠然と考えてました。

先週末の井上くんは完璧だった。全てにおいて。
特に一幕は直前に観たあっきーヴォルフでもやもやしていた思いが消し飛んでしまうくらい、
ともかく素晴らしかった。ただ、二幕はそれでもあっきーヴォルフが好きなの。
ミュージカルの出来としては文句無く二幕も井上くんなんだけど、何かが違う。
吉野シカネーダとの「オペラを作ろう」というシーンでの輝く瞳も、
市村パパとの親子のシーンもあっきーの方が私はやっぱり好きなのだ。

そう、そうなのよ~。なのになぜ?と思ってしまうの。
何が嫌って、一幕での台詞まわし。変にお芝居をしようとしてて、
でも、それが空回りしていて(ごめん~、私にはそう思えた)、歌に集中できていない。
それと、お願いだから、「ホゥ!」とか「アゥ!」とか入れるのは控えて!
「僕こそ音楽」の終り方とか、ともかく一幕の歌はいろんなところが気になった。
ダーリンには一幕のあっきーは野生化していると言われましたよ。
自由奔放過ぎて、全体の調和を乱している気がすると。私もそう思った。

それに比べて、井上くんはカンパニーとしての中心にしっかりと存在する。
1回観ただけだからなんとも言えないけど、前回よりも安定していて演技がぶれない。
だから、hiroコンスも井上くんとの方がやりやすいんじゃないかと思う。
あっきーヴォルフとのプラター公園のシーンだと、彼女の恋心が伝わってこない。
なんだかやり難そうなんだよね。気持ちがのっていない。

ちなみに、hiroコンス。可愛らしいですね。^^
お芝居は慣れていないのかな?それと、歌も「ダンスはやめられない」の後半、
歌っているというより叫んでいて、喉を悪くしないか、心配になります。
墓場でのコンスは雰囲気があって好き。あの時の台詞はいい感じなのになあ。
後半によくなるのを期待しています。

話を戻して。今回はあっきーの衣装だけが変更になってますね。
ジーンズの場面の一部がジャージになってる。なんで??
もしもこれが本人の希望だとしたら・・・イタイ。
土曜日は衣装どころじゃなかった私ですけど、やっぱり気になる!
ということで、アンケートにも書いてきました。
採用されるとは思わないけど、でも、とりあえずね。

後ね。細かなことで言えば、ザルツブルグの居酒屋のシーン。
ここの喧嘩のシーンは前回と違い、二人とも両腕と両足を持ってかかえられますが、
あっきーは頭より上に持ち上げられるけど、井上くんはそれは無理みたい。
最後に女性と消える時、井上ヴォルフは女性を抱きかかえてるしー。
これがまた似合うのだ。(本日2回め、笑)

踊りや所作は井上くんの方が断然いい。カッコイイのよね。
さすがプリンス。山口大司教との対峙のシーンも迫力があります。

上にも書いたけど、親子のシーンはあっきーの方が好き。
先週末は市村パパの調子がイマイチで、特に日曜日は歌の最後がかすれてた。
それで心配してたんですが、でも、親子決別のシーンは大迫力でした。
ここぞ!という見せ場にきっちりと合わせてくるのはさすがだと思う。
いっちゃんは何をしていても存在感があるのよね。 
ヴォルフガングの額を叩くシーンも好き。あっきーは必ず2回は叩かれてる。

山口さんはダーリン曰く、抑え気味だそうで。
私にはそこまでわからんぞ!日曜日のマチネはがんがんに歌ってくれてたと思うけど、
もうちょっとメリハリがほしいそうな。我侭なダーリンです。
まっ、それだけ、山口大司教が大好きで楽しみにしてるからですけどね。
馬車でのおトイレに行くシーンはもう既にハジケまくりですね。
ちょっとやり過ぎな気もしますが・・・でも、楽しい。毎回台詞も違ってる。
土曜日のソワレは「駄目かも?」みたいなことを言ってたと思ったら、
日曜日のマチネでは「さっき行ったばかりなのに」と言ってました。

アドリブと言えば、プラター公園でのアルコ伯爵も毎回違いますね。
なんだか楽しそう。^^

由美子ナンネールは相変わらず安定してる。
土曜日のマチネではナンネールのシーンになるとほっとして泣きそうでした。
変わらない歌声とヴォルフガングへの愛情。いっちゃんとのデュエットは大好きです。

吉野さんのシカネーダはともかく大好き♪
踊りはもちろん、ちょっとした所作もきれいですよねえ。
これこそハマリ役!て感じで、嬉しくなっちゃう。^^

座席は今回はどれもよくなかったんですが、やっぱり2階席が好き。
特に、あっきーと山口さんの歌声は2階席の方が気持ちよく響いてくる。
そういう点でも日曜日のマチネの方が土曜日よりよかったわ。

さて、カテコ。どうせスタオベするならもっと早く!と思っちゃうのは私だけ?でしょうか。
WEは一気に立って終りなんだよね。あっけなくもあるけど、でも、気持ちいいです。

まだまだ書きたいことはあるけど、タイムアップ。これくらいにしておきますね。
(十分に長いって!)

 土曜日のマチネ

そうだ。アマデは3人とも観れました。私は優ちゃんが好きだなあ。^^

最後に、日曜日の記録。
★12月2日(日)マチネ、ヴォルフガング(中川晃教)、アマデ(田澤有里朱)、
 A席2階G列上手サブセンター

次回の観劇は2週間後。それまで楽しみに待っていますね。^^
モーツァルト!はやっぱり好きさー♪

関連記事はこちらです。 → 久々の


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マリーロビンソン

なんだか、観劇したような気になりました(^-^)
だからかのんさんの観劇リポート好きです♪
もーね、『アッキーさん専属のコラムニストになればいいのに』と
思っちゃいましたよ(^-^)これ見ているアッキーさん関係者さん
どうですか?(マリーが宣伝かい(>_<)っ=☆(笑))
by マリーロビンソン (2007-12-04 16:57) 

いえいえ多少の辛口もファンとしての愛あればこそ、だよね。
by (2007-12-04 21:51) 

kanon

★マリーちゃん、読んでくれてありがとう。^^
楽しく読んでもらえてよかったわ。宣伝(笑)までしてくれて。
私のは自分の思いのままを書くだけだからねえ。
でも、そんな風に言ってもらえて、照れるけど嬉しいです。
書いたらすっきりしたので、また楽しみになってきました。

★Periちゃんへ。そんな風に言ってもらえてありがたいです。
なんだかファンでいる自信なくなってきちゃうよー、な気分だったから。
でも、今はまた楽しみになってきました。(立ち直り早っ!)

★xml_xslさん、nice!ありがとうございます。^^
by kanon (2007-12-05 17:56) 

帝国劇場まで行ったのね(^o^)
by (2007-12-09 14:39) 

kanon

魔女さん、いつもありがとう。行ってきたよ。
今月はまだ行きます。師走で忙しいはずなのに。^^;
でも、モーツァルト!だから。楽しんできます。
by kanon (2007-12-09 19:22) 

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