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コズミック・フェスティバル『宙 FANTASISTA!』 [宝塚歌劇]

【演 出】 藤井大介
【作 曲】 高橋 城、青木朝子、太田 健、手島恭子
【振 付】 羽山紀代美、御織ゆみ乃、若央りさ、平澤 智
【装 置】 新宮有紀

バレンシアの熱い男たちによる復讐劇の後は、宙組10周年を記念して、宇宙をイメージしたファンタスティックなショー。銀河系の遙かかなた、ビッグバンによって誕生した宇宙の王子、FANTASISTA(大和)が様々な惑星を旅した後、太陽となる・・・というストーリー仕立て。「ファンタジスタ」というと、私はロナウジーニョとか中村俊輔を連想しますが、「夢を実現する人」という意味もあるそうです。

ショーを観劇する前にまずご覧いただきたいのは、公演プログラムのスチール写真。共に観劇したヅカ友、Maoさんをして「コンセプトがわからない」と言わしめたその写真たちは、確かに皆さん微妙・・・。髪型に白やキラキラポイントを入れるように指示があったのか、どなたのスチールもそうなっているのですが、みんな・・・微妙・・・。陽月華と美羽あさひ、彩苑ゆきくらいがかろうじて成功例でしょうか。蘭寿と北翔にいたっては、「何がしたかったんですか、君たち・・・」と、我が贔屓ながら切なさがこみあげるものになっております。

スチール写真を見るたびに思うのですが、ウメちゃん(陽月)って、センス良いですよね。すごくユニークで斬新なヘアスタイルでも、ウメちゃんがするとあか抜けてカッコよく見えます。今回のスチールではヘアアクセにビニールの素材を使っていて驚きましたが、違和感がないのがさすが。

さて、舞台へ目を移しましょう。開演前から、客席全体に宇宙を思わせるプラネタリウムのような映像が投影され、神秘的な雰囲気。「2001年宇宙の旅」、もしくはかつて宝塚ファミリーランド(2003年閉園)で人気を博したアトラクション、「スペースコースター」を彷彿とさせます。

プロローグは、宙組が誇る歌姫のひとり、和音美桜による主題歌ソロから始まります。「♪キラキラ そらそら どうして」「♪ドキドキ ときめき どうして♪」という歌詞がラブリー☆暗転の中で光る触覚がキュートなアスカルゴ(華凛もゆる)の動きにもご注目。透き通った美声に包まれ、宇宙旅行に出発ー!!

プロローグは全員、真っ白な全鬘に、白地に水色をアクセントにした衣装。その中から、まるで流れ星のようにキラリと現れるのが、陽月。その空気感と言い、軽やかなダンスと言い、この世の者ではないような存在感!スチールで使用しているビニール素材のヘアアクセをここでも着用していましたが、これはちょっと危ないかも・・・。スチール撮りではとても良いアイデアだと思うのですが、舞台本番では周囲の人に当たってしまったら怖いなーと、ちょっとハラハラしながら見てしまいました。

それにしてもらんとむ(蘭寿)、あんなにちょんまげは似合うのに何で被り物は似合わないのかなー、ほっくん(北翔)は何であんなに被り物が似合うのかなー、と思いつつ観ていると、突如わき起こる「コスモ、コスモ、コスモ・・・FANTASISTA!!」というみんなのかけ声。そして、FANTASISTA、大和が誕生!!お披露目強烈アピール。

えー、大劇場で観劇する前、すでにCSで公演ダイジェストを見ていたMaoさんより「FANTASISTA誕生の場面、タニ(大和)、桃太郎だから」という情報を入手していた私。その瞬間を目の当たりにしたとき、久々に笑い死にしそうになりました。かなり笑撃的な登場です。何度見ても震えが止まりません(笑)。

その後、客席降りなんぞもあり、エネルギッシュにプロローグ終了。宇宙の家庭教師マリエル(美郷真也)や婚約者(らしい)のブリリアント(陽月)らに見送られて、FANTASISTAは運転手チギーチュ(早霧せいな)と共に、やっとこさ宇宙へ旅立ちます。

今回はショーのほとんどの場面を通じて、フォークリフトのような装置がいくつか使用されています。おそらく、『夢は世界を翔けめぐる』(2001年星組)でも使用されていたものだと思います。今回も位置や角度を少し変えるだけで、様々なシーンで効果的な役割を果たしていました。

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さて、FANTASISTAがまず最初に降りたったのは、月。白馬の王子様を待ちわびる月の女神、レイ(美羽)は、FANTASISTAに一目惚れ。月ではクラブのように陽気でハッピーなダンスが展開されます。この場面、男役たちは「ジャニーズ」をイメージして選出されたそうな。七帆ひかる、十輝いりすといった自称「巨大ウサギ」も張り切って踊っております。衣装は燕尾なのですが、腰の部分にウサギのシッポのような黄色いふわふわがついていて、可愛いー♪

FANTASISTAが思わずレイにキスをしてしまうと、世界中が凍りついてしまいます。どうやらブリリアント(陽月)以外の女性と恋をしたら、罰があたるそうです。そういうことは旅立つ前に言っておいてあげてください、マリエル先生。

***

氷を溶かすには温めないと、ということで、続いては火星。火祭りをつかさどる司祭、チャネル(北翔)が銀橋に登場し、1万年に1度の火祭りの開始を告げる歌をうたいます。カーテン前ではベージュの衣装に身を包んだ悠未ひろと珠洲春希が官能的な踊ります。北翔の歌声って、本当にたくさんの色がありますね。ここではセクシーな歌声。

本舞台が開くと、白い衣装をまとった娘(陽月)がとらえられています。1万年に1度の生贄です。男たちが娘をなぶろうとしますが、そこへ落雷が。雷に撃たれた娘は危険で妖艶な女に変身し、逆に男たちが彼女に誘惑されて破滅していきます・・・1万年後、火祭りはできるのか・・・。

ここでは陽月のダンスに釘付け!!白いローブを脱ぎ捨てると、真っ黒なレザーのボンデージ!!ムチを持たせたら、あのに○おかす○こ女史かとみまごうほどにハードな衣装。その衣装に負けるとも劣らないハードなダンスで、宙組の男役達を次々と誘惑していきます。

この時感心したのが、陽月のスカートのさばき方。衣装は太ももがあらわになるほどのミニスカートなのですが、足を高く上げても回っても、スカートの裾がが必要以上にめくれることがほとんどないんですよね。偶然かもしれませんが、私が観劇した2回ともそうでしたので、きっと足の使い方や着こなしに気を配っているんでしょうね。

思わず陽月に誘惑されてしまう司祭様(北翔)の表情もチェーック!!ああ、5年前・・・大劇場で私を見つめて「♪君と恋をしようー♪」と歌ってくれたほっくん・・・大人になっちゃったのね・・・(爆)※2002年、月組公演を最前列で観劇した時の話

***

「いやー、女の人って激しいですねー、怖いですねー」と思いつつ(?)燃え上がりすぎた炎を消さねば!と、FANTASISTA(大和)が次に到着したのは、水星。(・・・単純すぎるぞ、藤井先生・・・)。氷のように冷たい微笑みを浮かべる美声年、カロリス(蘭寿)がFANTASISTAを誘惑するかのように、美しく妖しく踊ります。藤井先生、官能的な美声年が絡み合うダンスが好きなんでしょうねー。毎作、こーゆー場面ありますものね。

どちらかというと、花組仕込みの爛熟したような色男を得意とするらんとむ(蘭寿)だけに、サラサラと涼やかな美声年はちょっと物足りないわーん、という印象も否めませんが、それでも柔らかい指先の動きとか、しなやかな身のこなしは、まるで流れる水を見ているかのよう。まぁ、らんとむが踊れば何でも素敵なんですけど(笑)。

それにしても、初っぱなから月→水星と浮気を繰り返すFANTASISTA・・・。主演コンビお披露目なのに、いいのか藤井先生・・・。ラスト、ひそかにイナバウアーでセリ下がるらんとむにもご注目ください。

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危機一髪、カロリスの妖しい世界に溺れそうになったFANTASISTA(大和)を、メティス(陽月)が救い出し、一行は木星へ。ここは宙組娘役が総出演で、とても美しい場面です。和音美桜、葉室ちあ理、花露すみかを中心にした「ジュピター」(ホルスト)の透明感あふれるコーラスと、陽月、美羽、大海亜呼、花影アリスを中心としたしなやかなダンスに、心が洗われます。

「女と浮気しようが男と浮気しようが、許しますわよあなた、オホホ」とでも言うように余裕で美しく踊る陽月を横目に、またしても娘役に囲まれて、ご満悦なFANTASISTA。・・・と、言うのは冗談にしても、大和の華やかな容姿は、こういう娘役さんと一緒に出るとしっくりと合いますね。キラキラ輝くFANTASISTAの視界に入らないところで繰り広げられている、チギーチュ(早霧)とアスカルゴ(華凛)の種族を超えた恋模様もお見逃しなく☆

***

木星を出発すると、次は金星へ。宇宙最高のクラブ、「ヴィーナス」で大人の男女の恋が燃え上がる・・・という感じの場面。中詰です。

まずは宙組が誇る長身トリオ、悠未・十輝・七帆がパニエたっぷりのドレスを着て、美脚もあらわに銀橋をわたります。「♪この世はすべてお金☆リッチでゴージャスな男を探しに、今夜も『クラブ・ヴィーナス』へ行きましょう♪」と歌います。かなりのど迫力です。最後はゴージャスな鈴鹿照さんが登場。鈴鹿さんにとっては最後の公演ですが、芝居にショーに大活躍されています。

本舞台が開くと、そこはクラブ・ヴィーナス。ステージ中央から男役を引き連れて颯爽と、ものすごい色気を振りまいて登場するのは・・・出ました、宇宙No.1ジゴロ(藤井先生談)、蘭寿です!!ぐはーっ、カッコいいー!!胸元も気持ち良いくらいの見せっぷりです(爆)。ここは北翔も出ているので、まばたきしている暇がありません(苦笑)。

男役の群舞をバックに「♪欲望のままに流されれば良い♪」と歌いつつ銀橋を渡るらんとむ。ウィンクをばしばし飛ばしてはファンを落城させまくっております(笑)。あ、私も落城していました(自己申告)。私もらんとむと一緒に流されたいですー☆(興奮のあまり、自分が何を言っているのか意味不明)。

らんとむが銀橋を渡り終えると、陽月が登場。彼女を中心とした娘役の踊りの後(ここもカッコいい!)、蘭寿と陽月、そして大和と陽月の絡みがあり、ラインダンスへ発展します。

大和と陽月がムードたっぷりに踊る横で、次のラインダンスの中心になるレアA(春風弥里、鳳翔大、蓮水ゆうや)達に、ひそかに手を出しているジゴロらんとむをお見逃しなく(笑)。ラインダンスは黒い鳥をイメージした、ダイナミックでシックな、カッコいい振り付けでした。

ラインダンスが終わると、いよいよ中詰もクライマックス。ここで使用される楽曲が、タッキー&翼の「Venus」!!ジャニーズですよあなた!!先ほどの「ジュピター」といい、「Venus」といい、今回も直球勝負まっしぐらです、藤井先生。

まず、北翔を中心に早霧せいな、凪七瑠海、和音美桜、花影アリスが銀橋を渡ります。その後、悠未をセンターに十輝、七帆、美羽、音乃いづみが歌い継ぎ、そしてらんとむがどどーんと登場する、という演出なのですが、ここが何とも「ジャニーズ学園」ならぬ「宙組学園」みたいなノリです(笑)。

北翔・早霧・凪七・和音・花影・・・若さが売りの爽やかフレッシュマン組
悠未・十輝・七帆・美羽・音乃・・・ワルい事も覚え始めるアダルトシニア組
らんとむ・・・出ました、番長!!(爆)

みたいに(笑)、それぞれのグループ(+1人)の個性が強烈に出ています。

この後、見るもきらびやかな玉虫ラメスパン衣装に身を包んだFANTASISTA大和&陽月を囲んで中詰のパレードへ。ここで、大和がすごい剣幕(?)でキザり、かけ声をかけまくっていますが・・・。キザり方も的を外すとただの暑苦しい人になっちゃうとか、かけ声もポイントをつかまないと雑音にしか聞こえないとか、誰か大和に言ってあげるべきだと思うのですが・・・。押し出しが強いからいいか(笑)。

***

宇宙って美しくて陽気な世界なのねー、と思っていましたら、悲しみに包まれた星も存在します。長い(そしてお気楽な)旅の果てにFANTASISTA(大和)がたどり着いたのは、憎しみと争いが絶え間ない星、土星。人を愛すること、信じることを忘れた人々はFANTASISTAに襲いかかり、彼の息の根を止めてしまいます。ここは宙組が誇るベテランダンスリーダー、寿つかさの激しいダンスが見物です。

FANTASISTAの死を目の当たりにして、ひとりの娘(陽月)が静かに歌い始めます。その歌声は静かに、確実に土星の人々の心につながり、染み込んでいき・・・ついに愛する心を取り戻した人々の、FANTASISTA再生を祈る気持ちが大合唱となり、宇宙に響きわたります。

再生を願う人々の祈りが宇宙に響き、ついに、FANTASISTAは宇宙に輝く太陽となって再生します。ここは宙組生総動員の大コーラスなのですが、心が震えるほどに感動的です。全員で新生宙組の旅立ちを高らかに歌い上げる中、1週間の旅を終え(月→火星→水星→木星→金星→土星)、FANTASISTAは、大和は太陽(日)となって宙(そら)に輝くのです。大コーラスに感動すると同時に、藤井先生、うまいことまとめましたね、と感心してしまう場面でもあります。

***

このまま、流れるようにフィナーレへ突入。

まずは、大和と男役による大階段の群舞です。大和はゴールド、他はシルバーのシャイニーな変わり燕尾で、ロックな音楽に合わせて激しく熱くスピーディーに踊ります。今の宙組の勢いをそのまま表現したような、とてもスピーディーな群舞です。

男役が退場すると、陽月が大階段から登場し、大和とのデュエットダンスへ。曲は「スカイハイ」。これがすごい爽やかで軽やかで、若々しさあふれるダンスです。銀橋に出てきたーと思ったら、そのまま駆け抜けていっちゃいました(笑)。初見の時、「通り過ぎて行くんかいっ!」と心の中で突っ込んでしまいました。

宝塚歌劇団の5組中で最も若い主演コンビ、これからもっと実力を積み重ねて、その華やかさで、ぐんぐん宙組をリードしていって欲しいですね。

フィナーレのトップコンビのデュエットダンスの時、少し離れたところで2番手が歌を歌うことがあるのですが、今回、ここで歌ったのが、蘭寿。力を入れすぎて声を裏返しながらも、「スカイハイ」を熱く歌うらんとむを見て、「とうとう2番手かぁ・・・」と、思わず胸が熱くなりました。

思い起こすのは5年前のバウ公演『月の燈影』。まだ花組の新人だったらんとむののびのびとした、底抜けに明るい舞台に釘付けになりました。あれから伸び悩んだ時期もありましたが、やっとここまで来てくれた、と思うとなんだか嬉しいです(親心全開)。今がいちばん、何でもできて出番が多い立場なので、たくさんのことを吸収し、さらに輝いて欲しいですね。

パレードは、宙組が誇るシンガーコンビ、北翔と和音によるWエトワール。どちらもまろやかでのびやかな声質なので、重なり合うと本当に美しいコーラスになります。今秋のバウ公演では主演が決定している2人、楽しみですねー!!(ちょうど出張の時期に重なっていて、観劇できそうにないいんですがね・・・涙)

センター降りは北翔&和音の後、早霧&花影、十輝&七帆、悠未&美羽、蘭寿、陽月、大和の順番。全体を白と銀色を基調にまとめたセンスが素敵です。ノリの良い主題歌で、最後までノリノリで幕は下りました。

*****

今回のショーは、娘役にたくさん出番が与えられていたのが印象的でしたね。願うならば、音乃いづみちゃんもソロで歌う場面があると嬉しかったな・・・(お芝居ではありますが、そこだけではもったいない!)。

宙組3代目主演娘役となった陽月は、深みのある情感豊かな芝居心と圧倒的なダンスで、お芝居とショー、どちらも素晴らしい存在感でした。今までの宙組主演娘役を別の言葉で例えるとすると、初代の花總まりが「女帝」。2代目の紫城るいが「プリンセス」。そして陽月は、「女神」。宙組に来てくれて、本当にありがとー!みたいな(笑)。

その分、大和の存在感がちょっと薄くなっちゃったかしら…という印象も否めませんが、天性の華やかさはさすがですね。

大和と陽月、2人がリードする宙組の旅は始まったばかり。これまでの10年間の歴史、そしてその歴史を築き上げてきたスターさんたちのスピリッツを胸に刻んで、1作ずつ新たな歴史を積み重ねていって欲しいですね。

爽やかでスポーティー、華やかでスピーディー、今の宙組をイメージしたような、ノリノリの楽しいショーでした。

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コメント 2

ほ

はじめまして。突然のコメント失礼いたします。

いつも楽しく拝見しております。私も先日宙組を見て、らんとむ様におもいっきりやられてまいりました。

ところで、ショーで使われている音楽ですが、ジュピターとタキツバ以外に、何か有名な曲があるのでしょうか?月ではドビュッシーの「月の光」、ラストの大階段での男役群舞ではEW&Fの「宇宙のファンタジー」…というのは聴いてわかったのですが。火星で北翔さんが歌ってらっしゃる曲は、原曲があるのか、オリジナルなのか、とっても気になっております。。。
by ほ (2007-09-29 08:57) 

★とろりん★

ほ さま
はじめまして、ご訪問ありがとうございます!今日で、あのらんとむのありえない色男ぶりも見納めですね…。次回作は近代日本モノ、どんな舞台を見せてくれるのか楽しみ☆

宝塚のショーって、原曲をアレンジしたものが多く使われていますよね。宝塚で「あ~、この曲、どこかで聴いたことある~」と思ってそのままにしていら、ある日CDショップなどで同じメロディーが流れているのを聴いて、「あ~、この曲、宝塚で聴いたことある~」って思う繰り返しです、私(笑)ほっくんの歌の原曲も、「歌劇」誌の「短波長波(Q&Aコーナー)」などで質問すると判明するかもしれませんね。お役に立てずすみません…。
by ★とろりん★ (2007-09-30 12:22) 

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