ワンちゃん (楊 逸) ★★★&乳と卵 (川上 未映子) ★★ [読書]
芥川賞候補作の二つ。 いずれも文学界12月号に掲載されており、候補になるのは巷で予想されていたようです。
「ワンちゃん」は中国人が日本語で書いた作品ということで注目されています。昔の夫から逃れるために日本人と結婚したワンちゃん。現在は、入院中の姑の世話をしつつ、日本人男性と田舎の中国人女性とのお見合いを手掛けている。文章に物足りなさが残る気はするが、勢いというか文章に迫力がありますよ。ワンちゃんの心理描写も悪くないかな。
「乳と卵」は、なんだよこの文章と思って、斜め読みを始めましたが、読んでいくうちにそんなに悪くないかも、と思いました。大阪に住む、姉の巻子と娘の緑子(中学生)が東京の私のところに出掛けてきた。緑子は理由があるらしいが、しゃべらず筆談するばかり。巻子も豊胸手術の話ばかりで、よくわからない親子だが。。。悪くないけど、でも、こういうだらだらした文章は好きでありません。
市立図書館で借りました。
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