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○○○君が転校してしまう!!! [学校行事など]

 梓が通級する特別支援学級には3人在籍しています。このうちの1人○○○君が家庭の事情により転校する事になりました。
 彼とのことは次のブログ
(平成18年6月)に書いてある通り、何かにつけ、いつもセットで活動していました。

 特別支援学級の3人は、性格・運動機能など能力はバラバラです。このバラバラさが逆に功を奏して、お互いをうまく助け合うエネルギーの源になり、歯車となって一緒に生活してきました。ここまでに仕上げた担任の苦労は言葉では言い表せないでしょう。ここで彼の転出は学級経営のうえでも大きな痛手に違いありません。
 この問題の本質は、彼の家庭の事情による転校で、彼も梓も多分二度と会えないということが理解できないこと。小学校の高学年の別れであれば、「元気で暮らせよ」とか「写真を送れよ」などの会話が交わされて然るべきなのですがそれもかなわずとても不憫です。
 彼は、1年生から特殊学級(特別支援学級)に通級していた訳ではありません。彼の国籍はペルーで、日系○世です。彼の両親も日本語は不得意で、学校とのコミュニケーションがうまく行ってなかったようで、意思疎通言語はローマ字でした。学校の授業における日本語の習得があまりにも遅いため、周りが心配し、精神遅滞が判明しました。彼はいわば犠牲者です。
 彼が転校した先で活躍することを祈るばかりです。
 海外から労働目的で来日している人は、納税していたとしても、社会保障費を支払ったとしていてもいずれ母国に帰国しなければなりません。日本の制度上、たとえ先祖が移民したとしても、子孫が逆移民で日本へ戻ることはかないません。
 今後、彼は精神遅滞により、制度の狭間に翻弄されるかもしれません。誰かが救わなければ悲劇が生まれるかもしれません。
 明日の2時限目は彼の送別会が予定されていますが、果たして親子で出てくれのかどうか・・・


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