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ジャコがベースを投げた夜 [JAZZ]

”LIVE UNDER THE SKY” というイベントがあった。

主にJazzミュージシャンによる野外コンサートで毎年盛り上がりをみせていた。

その LIVE UNDER THE SKY を一度だけ観に行った事がある。 忘れもしない1984年のギルエバンス オーケストラだった。

 GIL EVANS(KB) GEORGE ADAMS(TS),CHIRIS HUNTER(AS,SS),LEW SOLOFF(TP),MARVIN PETERSON(TP) MILES EVANS(TP),GEORGE LEWIS(TP),PETER LEVIN(SYNTH),HIRAM BULLOCK(G) MARK EGAN(B),ADAM NUSSBAUM(DS)

featuring JACO PASTORIUS(B)

今、改めて見れば凄いメンバーだった。

ただし僕の目当てはギルエバンス ではなく、メンバーのジャコパストリアスだった。

 

ジャコパストリアスを生で観れる!興奮して会場のよみうりランドイーストに行った。

暇な大学生だったので開演の1時間以上前に会場に入った。

野外コンサートといえば缶ビール!

友人と雑談をしながらビール飲んでいた時のことだった。

突然、上半身が裸で全身を泥でペイントしたジャコがステージに現れた。

そして、狂ったようにベースを弾き始めたのである。

突然のことで僕らも驚き興奮し、ビールを一本ダメにしてしまった。

まだ観客が半分も入っていない会場は興奮のルツボとなった。

そしてまだ入場していなかった観客がいっせいに入場門に押しかけパニックとなった。

この時すでに、ジャコの雰囲気はかなり”危ない”感じがあった。

 

3年後、ジャコは乱闘騒ぎで殺された。

 

35歳で亡くなったジャコの実質的な活動期間は75年から84年頃までの約10年程度。

エレクトリックJAZZバンドのウェザーリポートで僕はジャコの存在を知った。

僕がJAZZの世界にのめり込んだきっかけはキースジャレットとウェザーリポートだった。

ウェザーリポートの事を書き始めると、キリが無いのでまたの機会にするがジャコはウェザーリポートの参加によって有名になった。

ジャコがウェザーリポートに参加していた頃、ジャコもウェザーリポートも「黄金期」であった。

 しかし酒とドラッグ、また音楽性の違いもあってかウェザーリポートを脱退した。

 

天才と〇〇は紙一重。

まさしくそのジャコのことである。

「ジャコパストリアスの肖像」というこの本によるとジャコはひどい躁うつ病のようだった。

ジャコ・パストリアスの肖像

ジャコ・パストリアスの肖像

  • 作者: ビル ミルコウスキー
  • 出版社/メーカー: リットーミュージック
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 単行本

天才といわれた日から、数年で路上生活者、そして廃人となってしまった。

ジャコはナイトクラブでリンチをうけて犬死した、というのは有名な話。

この本は残虐なリンチとジャコのその時の悲惨な状況を刻銘に記していた。

正直、読まなければよかった・・・と後悔してしまった。

 

ベースとドラムの質でバンドのレベルが決まる!ということは十分に認識していた。

 しかしジャコのベースを聴くまではベースはアンサンブルの中で脇役のイメージが強かった。

ジャコはベースという地味な楽器を主役に持ち上げた。

ジャコのベースはリズムを刻むだけのベースとは異なり、攻撃的に前に出てくる。

 また、一方で驚くほど美しいメロディーを奏でるのである。

”ベースもピアノやギターのようにメロディーを奏でる楽器なんだ!”と驚いた。

ジャコのベース音は優しく暖かい音色で限りなく広がっていくのようなのだ。

 

スタンリークラーク、マーカスミラー、リチャードボナ等・・・・・現在、JAZZ界には凄腕のエレクトリックベーシストはたくさんいる。

しかし、凄腕ではあるがジャコのような天才ベーシストだとは感じられない。

テクニックは同等としても、この凄腕ベーシスト達の演奏はジャコの”暖かい音色と美しいメロディー” を感じることが少ないのである。

これは、けっして努力して出来るというものではなく、もって生まれた才能なのだろう。

ジャコの革命的なベーススタイルはROCKミュージシャンにもファンが多い。

その為、ジャコが亡くなった後も”未発表曲”とか”発掘盤”とかのCDが数多く発売されてきた。

その殆どが”ジャコ本人が生きていたら発売を許可するの?”というシロモノが多いのである。

特に、亡くなるまでの3~4年間のジャコの精神状態はひどく最盛期とはかけ離れたものもある。

日本は”ジャコ天国”といわれるほどジャコの未発表CDを多く発売されている。

そのため、来日ミュージシャンは血眼になってジャコのCDを大量に買って帰るらしい。

 

”死人にくちなし!” これはジョンレノンについても同様なのだ。

やたらと発掘盤や有名な曲を詰め込んだベスト盤と称するアルバムを乱売している。

 ジョンのベスト盤はアルバムとしてジョンが製作した”SHAVED FISH”だけである。

 他のCDは”ベスト盤”ではなく”ヒット曲盤”なのである。

 

天才と名声を得た後のミュージシャンのプレッシャーは凡人の我々では想像できないものだろう。

試行錯誤の末、お蔵入りする作品の方が多いのではないだろうか?

未発表音源というのは訳があるのだ。

それを”発掘盤”と発売しミュージシャンの努力と名声に泥を塗ることは許されないと思う。

わけの解らない”未発表曲”や”発掘盤”は”その道を極めた”熱狂的なマニアが海賊盤で手に入れるもので、一般人がレコード屋で気軽に手に入るようなことはあってはならないと思うのだが・・・

 

先日、Live In Montreal というジャコのDVDを購入した。

発売はされていたのだが、上記の理由でなんとなく購入をためらっていたDVDなのだ。

このDVDの感想は”特別良くも無く、悪くもなく”といったところか。

しかしジャコが生きていたらこのDVDの発売を許可しただろうか?

淡々と”流す”ようにベースを弾くジャコは全盛期のジャコ独特のパワーが感じられないのである。

 

そもそも僕はコンサートDVDがどうも苦手だ。

 

編集者の嗜好によりカメラワークが決定し、自分の意志とは無関係に演奏のシーンを強制的に 見せられているような気がする。

また、映像に意識が集中して、肝心の音楽に神経が行き届かなくなってしまう。

音楽はただ単に耳で聴いているだけではないのである。

イマジネーションにより自分の中で曲に対する世界を創っているのだと感じる。

映像による音楽鑑賞は完成された情報が直接入ってくる為、イマジネーションが湧いてこないのである。

一度観たら、その後はあまり鑑賞しないことの多いDVD等の映像とは対照的にレコードやCD等の音楽は 反復性があり何度も聴けるのはこういう理由からではないだろうか?

 

この度のDVDを観ながら改めて感じた事がある。

 

下手なDVDなら観なくてもいい!

目を閉じてウェザーリポートのライブ盤”8:30”やジャコの”INVITATION”を聴けばいいのだ。

飛び跳ねながら気持ちよくベースを弾くジャコの姿が目に映るようだ。

 

8:30

8:30

  • アーティスト: Weather Report
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1994/06/28
  • メディア: CD

 

名盤。Remark You Made は泣けます!
 
 

Invitation

Invitation

  • アーティスト: Jaco Pastorius
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2004/09/21
  • メディア: CD

一曲目のINVITATIONからジャコの世界に「どっぷり」浸かってしまいます。

 
 
 
 
Jaco Pastorius

Jaco Pastorius

  • アーティスト: Jaco Pastorius
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2000/08/01
  • メディア: CD
ジャコの代表作。1曲目のDonna Lee はいつ聴いても鳥肌もの。 凄腕ベーシストのマーカスミラーも、このレコードをレコードプレーヤーから外せなくなったらしい。

 

 
Word of Mouth

Word of Mouth

  • アーティスト: Jaco Pastorius
  • 出版社/メーカー: Warner Jazz
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

1曲目のCrisisを聴いた時はぶっ飛んだ。 またウェザーリポートで発表した2曲目の 3 Views of a Secretもウェザーとは違った美しさだ。 5曲目のBlackbird はもちろんビートルズのカバー。こんなに曲が変わるのか!

 

STANDARDS ZONE

STANDARDS ZONE

  • アーティスト: BRIAN MELVIN TRIO FEAT.JACO PASTORIUS
  • 出版社/メーカー: サウンドヒルズレコード
  • 発売日: 2005/03/22
  • メディア: CD

 

 

ジャコの最後のレコーディングといわれるジャコの最初で最後のトリオJAZZ。

エレクトリックベースは4ビートには合わない!と言われていたが、ジャコには当てはまらなかった。 死ぬのが解っていたのか?攻撃的なベースは無く、リラックスしたスタンダード集は美しく悲しい。

 

 

「ジャコもあの世でマイルスやジミヘン等大物ミュージシャンとセッションを楽しんでいるだろう」

ジャコを追悼する記事でよく見かける文章である。

もしそのような世界があったなら・・・

ジャコはベースギターを思いっきり振りかざし、不本意なアルバムをかってに発表して金儲けしているレコード会社 の担当者が来る時を待っているのではないだろか?

 

 

 

それまでのベース演奏のスタイルを根本から覆したジャコのSOLO!

 

 

あの日・・・”LIVE UNDRE THE SKY 84 ”の映像。

アンコールが終わり、最後に空中にベースを投げるジャコが印象的だったのを思いだした。

 

 

 

 


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コメント 33

たいへー

ジャニス ジョプリンも、そんな天才の苦悩の中、
独りで死んでいきました。
光と影の差が、とてつもなく激しい状態で、
まともにいられる方が無理なんでしょうかね。
天才達の安住の場所は、「ステージの上」しかないのでしょうか。
by たいへー (2007-02-09 07:46) 

koto

天才には紙一重的なところがあるのですね。
凡人の私にはなりたくてもなれない。
なれなくてよかった。
by koto (2007-02-09 10:08) 

かおり

私はこの人を知りませんが、独特のきらめきを纏った人は
それが剥がれ落ちていくときも、消えていくときも、なんとなく
想像がついてしまいます(理解はできませんが)
どこか張りつめていて、それゆえに凡人には表現できない
何かをカタチにして見せ、人々を熱狂させる
しかしそれは計算されたものではないのでいつかはカタチを
変えざるを得ない でも人々が期待するものはそれまで以上の
驚きや感動だったりする・・・
そこに生まれる苦悩を誰にも解ってもらえない
そして現実逃避が始まる

色んな天才が居ましたね
普通に生きていけることは幸せなのだと思います

ちなみに私もライブ映像はキライです
自分がリアルに観たものは別ですが・・・^^
 
by かおり (2007-02-09 10:55) 

ベアトラック

相変わらず音楽とミュージシャンに対する熱い思いと温かい眼差しの込められた記事、とても嬉しく一気に読ませてもらいました。
(誉め殺しではなく、本心でっせぇ・・・)
僕の好きなミュージシャンにも、ジャコ同様に、あまりにも早い死を迎えてしまった人が多いですね。ジミ・ヘンドリックス、ロリー・ギャラガー、ダニー・ガットン、ロイ・ブキャナン、BIG COUNTRYのスチュアート・アダムソンなどなど・・・この業界の人には、枚挙にいとまがありませんね。
蟹道楽さんお勧めのウェザー・リポートとジャコのCD、改めて聴き直してみようと思います。
おっしゃる通り、音の世界をせばめてしまうようなPVやライブ映像なら、いっそ無い方がいいのかもしれませんね。
by ベアトラック (2007-02-09 11:08) 

鯉三

今回も蟹道楽さんの思い入れが感じられ、読むほうも力が入りました。
ジャコの死はあまりにも悲惨なエピソードなので、わたしもそのことを知った時、とても衝撃を受けました。まさに天才としかいいようがないプレイヤーですね。アルバムはJaco Pastorius とWeather Report時代の一作しか聴いたことがありませんが、「これがベースの演奏!?」と驚いたことを覚えています。You Tubeの映像、ありがとうございます。

わたしも個々のアルバムの作品性を無視したオムニバスCDやアーティストの死後に出るベスト版が嫌いです。偶然ながら、それ関連で記事を書こうとしていました(と言っても、とても浅いものですが)が、蟹道楽さんの記事を読んでもう十分だと思いました。
by 鯉三 (2007-02-09 13:54) 

(。・_・。)2k

やはりベースラインがちゃんとしての音楽ですからね
リズムはベースが刻むものです(^^)
by (。・_・。)2k (2007-02-09 19:39) 

ぐれなでぃん

私もテンション高すぎる日がある・・・これもヤバい?いつか壊れる?!
ジャズくらいベースが活きていて心地よい音楽はないような気がしてますが、これ間違ってないでしょうか~?
蟹道楽さんがこれほど思い入れのあるジャコ様を知り合いのジャズ喫茶で是非に聴いてみようと思いました。
早死という点で私はカート・コベインという人が妙に気になっていてレンタルCDの前でしばし悩んでいます、行くたびにです(ーー;)
by ぐれなでぃん (2007-02-09 23:50) 

蟹道楽

たいへーさん
そうですね、ジャニス ジョプリンも天才の一人ですね。
凡人には見る事の出来ない世界が見えてしまって結局はドラッグに頼る。
そのような亡くなりかたをしたミュージシャンは多いですね。
by 蟹道楽 (2007-02-10 00:40) 

蟹道楽

kotoさん
その非凡な絵心はもしかして・・・・・
今のうちにkotoさんの絵を何点か譲って頂きましょうか。
by 蟹道楽 (2007-02-10 00:40) 

蟹道楽

青い花さん
青い花さんは”めんたいロック”の数々のミュージシャンをみてこられたから、解るのでしょうね。
僕の周りには”特別な人”は全くいなかったので感覚的には解りませんね。
会社での期待度のレベルだとモチベーションも上がりますが、天才と呼ばれ世界中から期待されれば、どんなズ太い人間でも壊れてしまうでしょう。
そう考えれば”紙一重”の人のほうが凡人より壊れにくいかもしれませんね。
by 蟹道楽 (2007-02-10 00:42) 

蟹道楽

ベアトラックさん
地球規模の誉め言葉を頂き感謝いたします。
本当に早死のミュージシャンって多いですよね。
高校生の時、友人との会話を思い出しました。
「ROCKミュージシャンは一気に燃え尽きるんやな!ROCKミュージシャンが老衰で死んだら、めっちゃカッコ悪いで~!」
何とも無責任な会話です(笑)
でもツボを付いているような・・・
ライブ映像は素晴しいものもあるのですが、何かのめり込めないのです。
by 蟹道楽 (2007-02-10 00:48) 

蟹道楽

鯉三さん
ありがとうございます。
鯉三さんのおっしゃる通り僕も初めてジャコのベースを聴いた時、「これってホントにベースの音???」って驚きました。
早すぎる死が残念です。
ウェザーのアルバムはもしかして”HEAVY WEATHER”ですか?
ウェザーはジャコがいる時代が黄金期ですが、結局ウェインショーターとジョーザビヌルのバンドでした。全アルバムとも素晴しいのです。
機会があればぜひ、色々聴いてみて下さい。

それと、お願いですが”作品性を無視したオムニバスCD”の記事ですがぜひとも読ませて頂きたいので、よろしくお願いいたします。
by 蟹道楽 (2007-02-10 00:59) 

蟹道楽

2Kさん
ありがとうございます。
まさしくベースは基本です!
ベースのしっかりしているバンドは安定感があってしっかりしています。
ベースギターって地味なイメージがあってやりたがる人が少ないんですよ!
by 蟹道楽 (2007-02-10 01:01) 

蟹道楽

Kanさん
ご訪問&niceありがとうございます。
by 蟹道楽 (2007-02-10 01:04) 

蟹道楽

ぐれなでぃん さん
おっしゃるとおりです。
Jazzの楽しみの一つはベースの音です。
というか、オーディオ好きとしていかにベースの音が低く、深く、気持ちよく出るかが重要なポイントになります。
ジャズ喫茶にお知り合いがいらっしゃるんですか?
素晴しい!
今、Jazz喫茶は全国的に経営危機に落ちいてますのでぜひ愛の手を!
もしジャズ喫茶でジャコをお聴きになるなら、ウェザーリポートの8:30というライブ盤のRemark You Made ~JACOのソロを聴いてみて下さい。
by 蟹道楽 (2007-02-10 01:10) 

2ndLT

Live Under The Sky・・・
懐かしいですね。
VSOPを思い出しました。

JACO・・・もうすっかり忘れていましたけど、すごいミュージシャンでしたね。

体が楽器になっているっていつも思っていました。

Weather Reportと言えば、Wayne ShorterとMiroslav Vitousの双頭バンドというスタートだったと記憶していますが、JACOのセンスが入ってこのバンドはすごい発展をしたのだと思います。

Milesの話ではありませんが、Weather Reportも実験を繰り返し失敗も多かったバンドではないでしょうか。

いずれにしてもミュージシャンは実験の繰り返し・・・
表に出て名声を得るアルバムは苦悩の中から出てくるものなのでしょうね・・きっと

それがプロフェッショナルなんだと思います。

その点JACOはあまりにもナイーブすぎて自分を破滅の道に追い込んだのではないかと思うんです。

人間的にはそう強くなかったのでしょうね。

天才ですけど・・・・
by 2ndLT (2007-02-10 11:17) 

norman

はぁー・・JACOって、知らなかったなー。。今、ライブを聴き入りながら、
おっもしれー、 こんなのあり?。。か?。。な?。。う~ん
「リズム音痴」と言われた私も、ベースが基本なのはよく分かるよ。
by norman (2007-02-10 16:59) 

ぐれなでぃん

はいは~い(^^)/ アドバイスありがとうございま~す^^
ベースの音をいつしか拾っている自分がいるのです。
ご理解頂いてホッとしています(*^。^*)
by ぐれなでぃん (2007-02-10 19:23) 

megumi

この音楽素敵です。

今日からジャコ様にファンになります。
by megumi (2007-02-10 20:34) 

のらりくらり

ジャコもかに道楽さんも熱い!
音楽の世界とドラッグ…。
新しいものを作り出すと言うことは、
自分を壊していくということなのでしょうか?
何だか残念です。
尾崎豊とオーバーラップしてしまいます。
自分からその道を選んでいくのか…
周囲がそうさせていくのか…。
断ち切りたい運命ですね。
ジャコのベースの音、本当にリードギターのようでした。
by のらりくらり (2007-02-11 01:07) 

鯉三

再びおじゃまします。わたしが聴いたウェザーのアルバムは「もしかしての」”HEAVY WEATHER”です。ジャコのベースは十分跳ねているけど、はみ出したりはしていない。とてもかっこいい音楽を作っていると思います。
「作品性を無視したオムニバスCD」のこと、自分のブログで書いてみました。
by 鯉三 (2007-02-11 23:35) 

蟹道楽

2ndLTさん
VSOP、懐かしいですね。
NHKFMでエアチェックしたテープを聴きこみました。
途中でMiroslav Vitousは脱退してしまいましたよね。
結局はJoe ZawinulとWayne Shorterのバンドだったと思います。
WEATHER REPORTのことですが・・・・
まさに2ndLTさんのおっしゃる通り実験的な要素のバンドでした。
しかし僕にとってWEATHER REPORTで駄作と感じたものはありません。
僕にとってはWEATHER REPORTは完璧なバンドと感じてていました。
>>ミュージシャンは実験の繰り返し・・・表に出て名声を得るアルバムは苦悩の中から出てくるもの

おっしゃる通りだと思います。
音楽でも芸術でもある意味アバンギャルドな要素がないとせっかく試行錯誤して進化してきた芸術を後退させてしまうような気がします。
by 蟹道楽 (2007-02-12 02:07) 

蟹道楽

normanさん
こんなのありなんですよ!
normanさんの事務所でもぜひともJACOのアルバムを流してください!
by 蟹道楽 (2007-02-12 02:09) 

蟹道楽

ぐれなでぃん さん
再度ご訪問感謝致します!
もし、よかったらJAZZ喫茶の店名を教えてください!
ベイシーとかエルビンとか???
by 蟹道楽 (2007-02-12 02:10) 

蟹道楽

megumiさん
ありがとうございます。
多分megumiさんの感性なら気に入って頂けるのでは?と思っておりました。

気に入って頂きまして嬉しいです。
by 蟹道楽 (2007-02-12 02:12) 

蟹道楽

のらりくらりさん
ありがとうございます。
僕はそんなに熱くないですがww・・・
JACOは本当に熱いベーシストでした。
自分を壊していく・・・
僕は凡人なのでその辺の感覚が解りませんが、天才ミュージシャンは凡人が見ることが出来ない世界を見てしまうのでしょう。
もっと、もっとその世界を見たいが為にドラッグや酒に頼ってしまい身を潰してしまうのではないでしょうか?
by 蟹道楽 (2007-02-12 02:17) 

蟹道楽

鯉三 さん
記事を読ませて頂きました。
言葉足らずの僕の記事を代弁して頂いたような、素晴しい内容に感銘をうけました。
まさしく僕の言いたかった全てを書いて頂き感謝しております。
ありがとうございました。
by 蟹道楽 (2007-02-12 02:20) 

moon

ジャコパストリアス、知らなかったことが悔やまれるほど
偉大なミュージシャンですね。
ステージを見るとミュージシャンという枠にとどまらない本物のアーティストですね。強烈な表現力とエネルギーはすごい!です。
ある意味、人がスムーズに生きていくための安全弁みたいなものが
はずれているからこそ、ここまでのことができるのでしょうか。
このステージから悲しい最期を思うと、本当に胸が痛みますね。

どんなに憧れても、たどり着けないところにいる“紙一重”だからこそ
たくさんの人の心をひきつけられるのでしょうか。
あのステージを体感した蟹道楽さん、ほんとうにすごいです!
by moon (2007-02-12 22:55) 

sweet_grass2006

私はジャコという人物を知りません。でも蟹道楽さんの記事を読むにつれ、惜しい人物が亡くなったのだなあと思いました。躁鬱病とのことですが、両極端を行きつ戻りつする気分の変動は人知れず、しんどかっただろうなあと思います。蟹道楽さんの思いいれのある記事を読み、ジャズの側面を見ることができたように思います。どうもありがとうございました。
by sweet_grass2006 (2007-02-14 00:12) 

蟹道楽

moonさん
ありがとうございます。
moonさんのおっしゃる通りジャコは安全弁がなかったのでしょうね。
多くのミュージシャン仲間の誰もジャコをコントロールする事が出来なくなったらしいです。
最期は”オレは最高のベーシストだ!今ならサインをやるぞ!”と言いながら路上で自分のレコードを売ったり、セッションをすると言って廃墟のビルの一室で2本しか弦の張ってないベースを弾いていたそうです。

幸運にもジャコのコンサートを観る事が出来た事に感謝しております。
by 蟹道楽 (2007-02-14 00:42) 

蟹道楽

sweet_grass2006さん
ありがとうございます。
JazzやRockはその音楽性からか、酒とドラッグの犠牲になったミュージシャンが数多くいます。
最近はこのような悲劇的なミュージシャンは少なくなりました。
しかし、一方で昔の様なカリスマ性のあるミュージシャンもいなくなって来ました。
ただし、僕が感じるだけではなく、色々なミュージシャンも”ジャコのような天才ミュージシャンはもう出て来ないだろう!”とコメントしております。
最期にコンサートを観れたことは本当に幸運でした。
by 蟹道楽 (2007-02-14 00:50) 

環虚洞

ジャコ・パストリアスのベースがスゴイとは聞いているのですが・・・。そのライブを体験できたとは貴重ですね。当方は、ジャコの名を、落語家のこぶ平(林家正蔵)を通して知りました。彼はジャズファンで、新聞のインタビューに答え、唯一名を挙げていたのがジャコでした。そういえば、これは余談ですが・・、『遠山の金さん』(初代)中村梅のスケさんの倅の“梅雀”もベースを演奏するそうですね。ホームページは歌舞伎ではなく、専ら、ベース関連です。
by 環虚洞 (2007-02-22 14:34) 

蟹道楽

閑居堂さん
ありがとうございます。
ジャコのコンサートを観れたことは本当に好運だったと思います。
あのコンサートの後、ほとんど話題も無く消えてしまいました。
そうですね、こぶ平はたいへんなJAZZマニアです。
また僕と同じJBLのスピーカーのファンです。
『遠山の金さん』もベーシストですか!
ぜひHPを見てみます!
by 蟹道楽 (2007-02-23 00:57) 

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