菊壽堂 [和菓子(関西)]
大阪は高麗橋の和菓子店「菊壽堂義信」
出張する家族を拝み倒して寄ってもらいました(もちろん事前の予約も怠りなく)
ビル街にぽつんとあってのれんも大きな看板も出ていないし、知らないと通り過ぎて
しまいそうな店構えです。
今回は「葛ふくさ」「大福」「高麗餅」を購入。
これが「葛ふくさ」 夏季限定です。
なんてきれいなのでしょう 見飽きない ほれぼれしますねぇ
名前の通り吉野葛をふくさのようにしてあんを包んであります。
写真ではわかりにくいですが、うっすらとあんの色が透けて見えてきれいなんですよ。
葛を開いてみると、あんの周囲をごく薄い求肥でくるんであるのがわかります。
中心のつぶあんは甘みを極力抑えてあるので、皮も含めた小豆そのものを味わう感じ。
何度もさらしてあるのでしょう、水分も少なくて、あんこだけだと荒々しい印象です。
でもそれを包む葛がなんともいえない優しさとほんのりとした甘さで、口にいれると
ほっとします。
葛を惹き立てるために敢えてこういうあんこにしてあるのかもしれないと思いました。
今まで食べたお菓子のどれとも似ていなくてとても印象的なお菓子です。
そして大福。 ものすごく小ぶりです。直径4.5センチくらい。
こちらのあんこも葛ふくさと同じような控えに控えた甘さです。皮は求肥だそうでとても
柔らかく、手に持っただけで形が変わりそう。でも中のあんこがしっかりしているので
持ち上げると「あんこに触れてるっ」っていう感じがします。
ほうじ茶かなんかと一緒にバクバク食べるおやつの大福とは違いますね。
上生と同じような位置づけなのかも。お値段も毎日のおやつのそれではないです。
(葛ふくさと大福各2個ずつで1500円くらいだったそうです。たかぁ~い!)
高麗餅です。 左からゴマ・こしあん・白あん・つぶあん・抹茶。
お餅のまわりにあんをつけて片手でサッと握ったような形ですが、その無造作な外観からは
想像できないくらい一つずつの素材の味がくっきりしています。
わたしは好きですが、パサパサしていると感じる人もいるかもしれません。
ピントが奥のこしあんに合ってしまってます(^^;;
去年買った「甘香梅」です。
菊壽堂の定番のお菓子だそうで、10個から樽にはいって販売されているとか。
この時は箱で買うことができました。
一見したところ梅干そのもの。塩の吹き方もリアルです。
中は白あん。塩の吹いた梅干が実は甘い。見た目と味のギャップがおもしろいです。
わたしは砂糖ガリガリのこのタイプのお菓子は苦手なのでたくさんは食べられませんが…